『鉄道絵画発→ピカソ行 コレクションのドア、ひらきます』展@東京ステーションギャラリーの感想で感想が長すぎ&写真を載せすぎて図録の話まで行けなかったので(^_^;)、図録の記事を改めて。

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『まるごと東京ステーションギャラリー 東京駅のなかの美術館』

今回の展覧会の公式図録兼書籍として刊行されたこの図録、展覧会の図録としてはもちろん読み物としても、東京駅丸の内駅舎の変遷や建物としての東京ステーションギャラリーの見どころなど、東京ステーションギャラリーを色々な角度から知ることができる1冊になっています!

実は今回のコレクション展を見ながら“鉄道絵画があるのは鉄道会社の系列の美術館だから当然として、なぜこんなにもたくさんの現代美術が収蔵されたのだろう”・・・という疑問が湧いたのですが、その疑問もこの本が解決してくれました。

「あまりJRにこだわってしまうとコレクションの枠が狭くなってしまうので」
(『まるごと東京ステーションギャラリー 東京駅のなかの美術館』高橋明也《三菱一号館美術館館長》×山下裕二《明治学院大学教授・美術史家》×冨田章《東京ステーションギャラリー館長》 鼎談2より)

これは東京ステーションギャラリー館長・冨田章さんの言葉。
SNS上では「コレクションの核が見えない」という声も聞こえましたが、冨田さん曰く「鉄道を題材にしたいい作品があれば購入を考えるしそれが東京ステーションギャラリーの個性になるけれど、それと同時に良質の美術を紹介したい、中でも現代美術を応援したい」・・・とのことで←意訳です。
確かに今回私が知っている作家は横尾忠則さんと森村泰昌さんぐらいで、出ていた作品のほとんどが初めて名前を知った作家さん(←すでに亡くなられている作家さんから現在活躍中の作家さんまで多岐にわたる)のものでしたが、ホントにどれも素晴らしく見入ってしまう作品ばかりでした。
美術館ってただ単に作品を集めるだけではなく展覧会を通じて作家を世間に紹介し応援するという側面もあると思うので、そういう意味では30年かけて収蔵してきた作品達を一挙公開!という東京ステーションギャラリーさんの心意気に大拍手を送りたい気持ちになりました♪
この館長さんの言葉を踏まえつつ、図録にも掲載されている収蔵作品の数々を改めて見てみたらまた違った見方ができる・・・かもしれませんね(^_-)-☆。

この図録はAmazonでも販売中↓↓↓