相変わらず勝手な感想であって、純粋なドラマの感想ではありません。念のためお断りしておきます。
もちろん、向井くんの料理姿を見るために録画して見ている。(リアルタイム視聴は困難故)
でも、そのドラマとしてのあまりのクオリティに腹立たしさが際立ってしまい、向井くんがかわいそうで見ていられない。(「ハングリー!」第1話・・・やっぱり・・・ )
ので、向井くんのお料理番組として見ていてその他の部分は流し見している。(←ひどい視聴者)
でも、流し見していても食べることとか、向井くんの出ているシーンはしっかり見てしまうので色々気になってしまうのだ。(涙)
初回が特に腹立たしかったが、第2話はそこまでイラっとしなかった。
で第3話はあまり印象に残っていなくて、第4話のオマールエビのところがまたまた腹立たしかった。
何が腹立たしいって、脚本がひどい。お料理やフレンチレストランのことを愛していない人が偏った情報でテキトーにストーリー展開のために利用しているような・・・。(←言い過ぎ)
あと、相手役の女の子(瀧本美織 )の演技がイラっとするのだ。わざとらしいし、間が悪い。同じ演出家で演じてるわけだから、それなりに役を全うしている国仲涼子さんや大杉蓮さんや稲垣吾朗ちゃんの演技を見ると本人の問題だと思う。なんか自分の言動をかわいいと思って演じている感じ(←あくまで主観的な印象です。念のため)がすごく鼻につく。ま、これは仕方ないけど・・・。
脚本の「嘘」(←いわゆる嘘つきの嘘とは違う意味です。念のため)と対極な向井くんの姿勢が悲しい。
3月号の日経トレンディの向井くんの記事から抜粋。
例えば、レストランのセットについて。「嘘があってはいけないから」と料理人の目線で。同線やシンクの高さを確認する。はたまた向井演じる山手英介の服装について。「店を始めたばかりの設定なら、お金も無いはず。最初はコック服ではなくTシャツがいいのでは」と提案した。向井の頭には「良い作品を作る」という業務上の明確なゴールがあり、「俳優である自分をよく見せること」は二の次なのだ。
と、ある通り向井くんとしては「嘘のない作品」になるように自分ができることは最大限努力しているんだけど、肝心の脚本が「嘘」だとね・・・。
前回(第4話「オマール海老で真剣勝負だ! 恋は涙の味だ…」)はいちいち腹が立った。(笑)
フランスブルターニュから直輸入の青いオマール海老をライバル店のオーナーである吾朗ちゃんから勝負のためにもらうのだが、1匹だけは料理して吾朗ちゃんに食べさせることが条件だった。
そのための1匹が、ケミストリーの片割れの居眠りのせいで逃げ出して、バタバタ劇の末捕まえるのだが、そもそも木箱に入れて空輸しているオマール海老は、やせていく一方=美味しくなくなっていくわけだから、無駄な動きをさせないためにハサミもしっかりテーピングしておくものだから、あんなふうに逃げ出すとかハサミで攻撃するとかあり得ない。
すっごく昔、フォーシーズンズのメインダイニングでジェフ・リーサムという超イケメンフラワーアーティストのデモンストレーションを楽しみつつ、ブルターニュ直輸入の青いオマール海老のお料理を楽しむ夕べどいうイベントに参加したことがある。ジェフは当時パリのホテルジョルジュ・サンクでフラワーデコレーションを担当していた関係で、私のお料理の先生とお友達になりそれがご縁で私もお誘いいただいた。少しお話したが余りのカッコよさにキャーキャー盛り上がっていたら、先生が「彼はゲイよ」とがっかり情報を告げてくれたのを懐かしく思い出す。(笑)
で、そのイベントのときも調理前のブルターニュ産空輸オマール海老を木箱ごとテーブルまで、シェフが運んで見せてくれた。あれから10年以上経っているし、今は円高だから当時ほどありがたみも無いと思うが、それくらいの食材なのに、料理人があんないい加減な管理するなんてあり得ないし、仮に逃げたとしてもそんな消耗したオマール海老を吾朗ちゃん用に残しておくって言うのもあり得ない。
他の細かいことは覚えていないが(何しろ1週間以上前にヘロヘロ状態で見ていただけなので)他にも「嘘」が多くて、がっかり。
でも、今回の第5話は食事について私が日ごろから思っているようなことを、向井君・・・じゃなくて英介が説得力あるセリフ(演技力も含めて)で言っていたので、珍しく共感できる部分も多かった。
でも、英介が預かっていた肥満児の母(鈴木砂羽)が迎えに来て親子で色々延々やるシーンは、そのタイミングじゃないだろ!と突っ込みたくなった。だって、英介が子供料理教室をやって色々しゃべって、やっとこれから食べられるってときに、延々あれをやられてもね。
人間、お腹が空いてこれから食べられるぞって時に無関係なことでそれを邪魔されるほど腹が立つことは無い。
あ、それは私だけか???
そう言えば、昨夜例の如くピグライフのお庭のお手入れをしていたら、ハゲタカのお友達tsumireさんがいらして久々に立ち話をした。
私の宣伝&啓蒙?活動が実って(tsumireさんの特殊な趣味のせいだな、どっちかと言うと。 笑)、向井君主演の「僕セカ」をわざわざ早稲田まで見に行ってくださったのだ!
で、その感想はサラっとお聞きしたが、近日中に感想などをブログCafe Tsumire で記事にするとのことなので詳しくはそちらをお読みいただきたい。
で、tsumireさんから「そういやハングリーは、食べ物がきれいなんじゃない?」と聞かれた。
そこが私としては大問題だと思っていた矢先の質問だ。(笑)
確かに、毎回きれいにしっかりお料理を撮っている=労力をかけているし丁寧に説明をしている。
でも、何故か私にはちっとも美味しそうに見えないのだ。
「きれいなのと魅力的なのは別か」と、tsumireさん。全くその通りだ。
それが不思議で仕方無くって、ぼんやりと「ハングリー」を見ながら毎回考えていた。
tsumireさんと会話しているうちに思ったのだが、カメラマンなり演出家(カット割りを考える人って意味)が、お料理とか食べることに対して愛が無いんじゃないかと思った。
もちろん、「画」としては申し分なくきれいだしあれはあれで完成形だと思う。
でも、食べることを愛しているカメラマンなり演出家が思いのまま撮ったらきっともっと美味しそうに見えるんだろうな~とか思った。
あ~、ドラマ見るだけでもめんどくさいなぁ、nanakoって。。。
でも、あれを見て「おいしそ~、たべた~い」と思ったことが一度も無いのが不思議だったのだ。
大森南朋だってさぁ、大友さんが演出のときが一番カッコよく撮れていると思うしね。(←とことんこじつける)