井戸掘り-13.砂上がりの改善 | ICARUS GARAGE

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1月から4月にかけて水位が1月-4.1m、4月-5.3mと徐々に低下してきておりました。

しかし5月になり、地下水位が急激に-4.5mと0.8mほど上昇しました。

設置ました井戸は、9mの鞘管を設置し、水位低下による水枯れに備え可撓PE管で8m程度まで挿入し主にその地点から吸上げしています。

地下4~5mは大小の礫が多い礫層で、水位がこの範囲では水量がかなり豊富ですが、この5mより下がった場合、砂・シルト層で、地下水はあるものの透水性が悪い状態となっています。

継続的に常時チョロチョロと水を出し続けていますが、太陽光に当てないと分からないようなかなり細かい砂がまだ混じっております。

5月に入って水位が-5m以上と透水性の高い地層に上がってきましたので、いいチャンスですのでこの深さの地層から水を大量に汲み上げ、地層からでる細かな砂を取り除きます。

パイプを打ち込むのでなく、一旦大きな穴を掘り、パイプをセットしその周りに洗った礫を埋めましたが、たわしでこすったり高圧洗浄した礫を入れた訳ではありませんので、礫に付着した細かな砂(シルト)が吸上げに伴って上がってきます。

ですので、水位が上がった時は、その地層を綺麗にするチャンスです。

 

この井戸では、軽量単管パイプを打ち込み、そこに可撓PE管を入れてあるだけですので、地下水位に合わせてPE管を引き上げて水を汲み上げてあげればOKです。

こういうときの為に、PE管には1m置きにマーキングがしてあります。

▼5月に入り水位が上がり今まで水が流れていなかった礫の間を地下水が流れ、細かな砂が上がり始めました。

▼右下ステン洗面器にうっすらと茶色い砂が混じっています。

▼地下水位が-4.5mですので、その水面下あたりにPE管(黒ホース)の吸い込み口を合わせます。

▼通常は-8mほどにまで吸い口を下げています。今回-4.5m辺りまで吸い口を上げ、水を出しっぱなしにしまして、細かな砂もほぼでなくなりました。

 

水位は-4m近くまで上がることがありますので、適時、各深さの地層を綺麗にしたいと思います。

鉄鞘管を打ち込んで、固定の鉄管や塩ビVP管を設置してしまいますと、こういう細かな作業はできません。

二重ポリエチレン管(PE)お勧めですよ~

 

▼2022年11月~2023年9月までの地下水位のデータです。

青色が実測地下水位、赤が降水量から計算した計算地下水位、水色が降水量です。参考までに。