ツケが溜まった その通りさ
膿出しきれない それでも歩くよ
押し殺しながら 引き摺りながら
幾重も身に付き脂肪となった
その無駄なもの振り払う様に
けれど
咳込んで混沌を撒き散らし 沈黙が妥協を促せる
この村じゃ 希望もするり抜け落ちそうで
大人と呼ばれるその生き物たち
「諦めて骨を埋めるこった」
満たされず満たない蒼き者達
刹那走らせては夜に溺れゆく
見出せない明日を嘆く為に
此処へやって来たわけじゃない
分かってはいるが
空しくなる程
移ろいだけが純粋で 心持つものだけ心なく見える
会う度充ち足りて見える彼女 そういえば
あしらう事も上手そうだ
説き伏せて招き入れた あの宗教家
集まれば便りも直ぐに消えた
目に見えるもの全てがシンプルで
単純な歯車に油を点すだけ
簡単なお仕事でこの世が回れば
どうしようもないこの哀しみ
一つでも減るというのか
ずれ落ちて委縮だけ進んでいく
疑わしき悪夢とも闘い歩いてる
この僕に微笑む人々の様に
タフで有れれば直ぐにでも
皮肉の一つでも返せるというのか