hope,hope, hopecity | -匿名係長補佐/只の一人ぼっち-

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太田光さんよろしく
それ奈良美智!(←それなら良しとも!と読む)というギャグを流行らせようとしたけど、チャットの皆には嫌われてたので誰も使ってくれなかった男の...苦悩と葛藤と少しだけ優しさの日々

真面目だけが取り柄の 馬鹿な癖して

裏通りへの抜け道だけは幾つか知ってる 

この僕は不誠実だと糾弾されゆく

「社会のせいにするんじゃないよ」

小さな町の小さな法を大きな世論に詰め込んで

6発の弾奏フルカウント 裁きは咳絡む風の中へ


「背景なんぞ関係ないね」 彼等は権威で大きな砦

それでも刷毛を走らせる バレットに集めた数種のそれも

気に入らない奴と見なされたなら 全て黒にして消されてしまう

影でも壁でもアスファルトでもない 只の暗闇にされちまうのさ


ある日銀行で座って居たら 酷い形相で睨まれた

一人は杖付いたお婆ちゃん もう一人は恰幅の良いお婆ちゃん

御世辞にもフカフカとは言えないそのソファ 僕も母も疲れていたのさ

席は三つ分僕等は二人 ちっぽけな二人は目配せ横にずれた

か弱き淑女は座れたけれど それでも[ババロア]まだ睨んでる

悲しくなって僕は立ち上がり 用も無いけどATMへ 

食べても食べても腹だけ太り それと真逆にやせる足引きずり

涙こらえて視界の外へ


僕は時々思うんだ 初心者運転のマークよろしく

バッヂを作りゃいいんじゃないかって

頭の固い優しい人達 「それは差別だ 人権侵害」

声を荒げて吠え進むだろう

自立をフォローする支援法 無くても社会はドローなのに


輝く金のバッヂを付けた 間抜けを連ねるあの鼓笛隊

色付き眼鏡でしか人を見れない あの娘も大好きな司教様

子供達の虫眼鏡は 草花じゃない物口角させて指さし確認続けてる

ママ達の関心は 我が子じゃなくて違う島に居るムービースター

パパ達薄々気づいてるけど 養う為に傘をさし育てる為に走りまわる

「社会のせいにするんじゃないよ」 ほら又口癖聞こえて来そうさ

本当に誰もがそう思うかい?


ある日あのドアノックしたよ 親と共に向ったのさ

深々と頭下げ柔らかな声 担当者さんは至極丁寧

だけど直ぐにも耳疑ったよ 「名前は漢字で書けますか? 住所は覚えてられますか? 」

そんなもんだよ障害ってやつは あの優しそうなドクターでさえ[科]を間違えりゃ

赤ら顔震わせ怒鳴るのさ

この悲しみが分かるかい? 朝焼けに浮かぶ幾重もの雲

その中に陽の光照り一日が始まる けれどそこに僕は居ない

雨に打たれる事はあってもね


今宵もとても眠れそうにない 眠れないから起きていると

幸せそうな向かいの人達 羨ましそうだから意地悪をする

車の免許を持ってないから 町の半分タクシーで移動してると

店の駐車場溢れる記者達 蔑んだ瞳と中指を立ててる

それでも 彼等は好きな時間に好きな場所へ

それでも 彼女等好きな時間に好きな場所へ


真面目だけが取り柄の 馬鹿な癖して

裏通りへの抜け道だけは幾つか知ってる 

日も変わり今日も不誠実なんだろう

「怠け病のせいにするなよ」

習わしのマナー守る出身者在住者

村八分される不安はないから まだまだ僕等追いつめれるのさ