わするるべからず | -匿名係長補佐/只の一人ぼっち-

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太田光さんよろしく
それ奈良美智!(←それなら良しとも!と読む)というギャグを流行らせようとしたけど、チャットの皆には嫌われてたので誰も使ってくれなかった男の...苦悩と葛藤と少しだけ優しさの日々

カツコツカツコツ乾いた音を立てて
けれど足は重く引きずりながら
その先で目にするであろう何かしら
僕はそれに脅えながら後ろ向きで進んで来た
思えばいつもうだつの上がらない生き物
真実を見ずとも多くを悟った様な
落伍者の影に間違った憧れを持つような
腑抜けな心を持ち歩いては気まぐれに窓の外を眺める

誰もが僕を責める事はあまり無い
互いの顔も知らない癖に 
善か悪かもおぼろげなままに
君は君達は何処か空を向いて
「焦る事はない」とけだるそうに呟く
情けをかける人もいれば哀れみをかける人もいる
大半は仕方なさそうにその場をやり過ごす

理解者なんて親しか居ない
ずっと一緒に歩き続けてくれた
歩き続けようと励まし続けてくれた
僕の肉親しか居ないのだ

やっと僕は気づいたようだ
今までも薄らと気づいてはいたが
明日から伸びる陽の光を手で覆い
優しい言葉に溺れながら甘い汁をすするのに夢中だった
遠回りしてしまったけど気づく事が出来た
ここで心を入れ替えないと
悪くなるだけの毎日を迎えるだけ
「日頃の行いが悪いんだなぁ」言葉で悔みつつ
足の向きは反対を向いてる

そんな自分は捨てないといけない
今すぐにもなんてのは無理かもしれないが
これが今日だけの詩になってはいけない
それだけはもう繰り返してはいけない
心に鉛を打ちこんででも
顔を上げて前を向いて輝きの放たれる方へ