テーマ:☆言寺
僕の好きだったあの人が消えた
ずっと慕っていたあの人が消えた
ちいさな僕の心にはぽっかりと穴が開き
もはやあなたの影は見つからない
今見えるのは涙で滲んだ漆黒の闇
テールライトのように点滅して見える あれは一体なんだろう
酷く情けなくて酷く虚ろ
涙は溢れてはちきれそう
何もかもが肩を落としたような世界に一人
朝が来るから何だってのさ
明日宝くじが当たっても多分何とも思わないね
税金が廃止されても驚きゃしない
天と地が逆様になったってどうって事ないさ
避けていたのを怒ってるんじゃない
彼氏がいたのを怒ってるんじゃない
君は僕の信頼をかなぐり捨てた
とてつもなくそれに絶望しているのさ
知らない人は笑うかもしれない
君の友達も笑うだろう
もしかすると一緒になって笑われていたのかもしれない
けれど そんなのはもういいよ
僕は完全に裏切られた
ミシン線のように細く細く頼りない糸
色も付いてないしそれはそれは心もとないか細い糸だった事だろう
けれど それでも信じていたよ
何処かでこれが繋がっているのだと
恋に結びつけてるわけじゃなかった
100%違うかと言われたら自信ないけど
でも そんなのは二の次だった
僕はあなたと繋がっている
あなたは他の連中とは違う
思えば勝手な捉え方かもしれない
けれど僕は信じていた
憧れの存在で尊敬もしてた
あなたの街のニュースを見ると
元気でやってるかなと思ってた
あなたの影に似た人を見つけたら
声を掛けたくてうずうずしてた
そうさ ずっと疑わなかった
疑う気持ちさえ知らなかったよ
だけど それも今日で終わり
既にハサミでチョキンとされてたのさ
僕はあなたにyesと頷き
あなたは僕にyesと嘘まいてた
心じゃずっとnoだったのさ
きっとはなから拒絶されてたんだろう
何て間抜けな男なんだ
何て独りよがりをしてたんだ
明日への光が定まらない
だってそんな気分じゃないよ
遠くの星へ降り注がれたのかもね
ぽっかりと空いたドーナツの輪っか
幾数の星々さえあんなにも群れて輝き続けてる
僕は孤島に1人肩を落としてる
そこにはヤシの実も流れつかないだろう
何時間もすれば御日様は登り
嫌というほどぎらつく照らすさ
それでも暫くは立ち直れそうにない
ビキニの少女が目の前に現れ
僕に優しく微笑みかけても
誰かさんを思い出してしょげるだけ
そうさ あなたはもういない
そして僕は又一人ぼっち
結局は生まれた時から一人ぼっちさ
忘れてしまえたら簡単なのに