夫と
今後のキャリアプラン?について話していて
ズバリ聞かれた耳の痛い一言。
「何か成し遂げたいことはないの?」
働く上で成し遂げたいこと…
私の使命??
ごめん、ないかも…
そりゃぁ、仕事で
もっと人の役に立ちたいなあとか
もっと効率よく回したいなあとか
個人的なスキルアップ、とか
小さな目標に向けては日々やってるけど
夫が言ってるのはもっと大きいこと。
働くことで社会に何を残したいか?ってこと。
人生を振り返ってみれば
1番そういう使命感に満ちていたのは
大学院の頃だったかもしれない。
論文を書いて
学術誌に掲載されて。
わたしの名前が世に残った。
わたしの得た知見が新しい発見として認められた。
という充実感。
もっと何かを残したい、
そう思って
研究者として生きていくことも考えた。
だけど、
努力だけでは研究者にはなれない。
常に新しいことを思いつく才能も必要。
私にはその才能がなかった。
結局、2本目の査読付き論文は出せないまま
博士課程への進学は諦め
畑違いの業界で会社員となった。
私の使命感、
ここで一度目の挫折。
新卒の頃は
誰とも結婚なんてする気もなかったし
(当時、学生時代から付き合っていた彼氏=現夫とは別れていた。復縁婚なのです)
なにも制限などないわ!
海外でもどこでも行ってやるわ!!
と全国転勤の金融総合職を選んだ。
私には
「新しい何か」を生み出す才能はないけど
「勉強」は別に苦じゃないし
段取りを組んだり込みいったことを考えるのも不得手ではなかったので
もしかしたら向いてるんじゃないか、とほんのり希望を抱きつつ。
えげつないハラスメントもあったし、
嫌なやつもいたし、
くそー、と思うこともいっぱいあったけど
私がこの業界変えてやるわ
と、悔し涙流しながらがむしゃらに働いてた。
…そう、
そういう時期もあったんですよ。
若いね。
だけど、とうとう限界突破して
結婚と同時に辞めて。
(表向きは寿退社)
(半年以上の引き留めにあい退職交渉に疲労困憊)
使命感、二度目の挫折。
さて、独身の頃は首都圏に住んでいた私だけれど
結婚&退職後は夫の勤務先のある県(地方都市)に引っ越した。
その後、すぐに転職活動。
転職先は使命感よりも条件面、
働きやすさだけを重視して選んだ。
子育てしながら仕事を続けるにあたり
転勤の有無、
休みの取りやすさ、
時短勤務をいつまでできるか、
残業はどの程度なのか、
1人でタスクを抱える仕事か、みんなで分担する仕事なのか…
こうした条件のみを比較して決めた。
地方都市では
条件のいい優良企業の絶対数そのものが少ない。
その上さらに、自分のやりたいことや使命の入る余地はなかった。
わたしのやりたいこと、の前に
常に「家族」がある。
あくまで家族にも職場にも負担をかけない範囲で働く。
それは、私にとっては自然なことなので
別に不満はない。
独身の頃のように自由にはいかないけど
「守るべきものがある」
ってすごくありがたいことだと思う。
家族のおかげで、
色んな意味で逸脱せずに
真っ当に生きられてる。
けど、
夫としてはいくらか負い目を感じているのかもしれない。
「家族のために、妻(私)がやりたいことをセーブしている」
と思っているのかも。
だから
「成し遂げたいことはないのか」
というセリフが出たのかな。
今は、大きな使命感とか大義名分のようなものは
残念ながら持ち合わせていない。
けど、
わたしが生まれる前より
わたしが死んだ後の方が
少しは良い世界になってたらいいな
とは常々思っている。
誰かの受け売りだけど。
だれの言葉だっけ?
人の嫌なことは引き受けて
代わりに良いものを人に与えて。
名もなき善良な小市民として生きられたら充分。
まあでも、、
今後そうやって生きていく中で
何か自分の使命みたいなものが見つかるかもしれないし
見つかったらもっと人生が面白くなるんだろうな〜とは思うので
今後は折に触れて「自分の使命」について考えてみることにしようかな。。