「仕立て屋つむぐ」でお直しした、正絹の長襦袢。

 

 

しばらく部屋に置いていたら、湿気を吸い込んだのか、

凄まじい樟脳の臭いがします。

 

 

???これは一体どうしたことか???

 

 

頭痛になりそうな臭いです。

 

 

もう、洗うしかないと決め、

袖の端っこを少し水に浸してみたら、うぅ、色落ちします。

 

以前、反物を洗濯したときの記憶がよみがえり・・・

こ、これは嫌な予感しかしない。

 

 

①洗濯機に蓋をして、酸素系漂白剤に浸け置き(3時間くらい)

②洗剤で洗濯

③浴室に広げてシャワーで濯ぎ

 

 

水は、ぬるま湯に比べて洗浄力が落ちるのですが、色落ちを最小限にするため、

全て水で行います。

 

 

洗濯槽も、浴室も樟脳の臭いが広がって、気分が悪くなりそうです。

 

 

水洗いでは、臭いを完全に落とすことはできませんでしたが、

着物ハンガーに通して干します。

 

 

干している空間に樟脳の臭いが広がり、少しイラッとします。

 

樟脳の臭いは、思っていた以上に取れにくいですね。

 

 

それにしても、目を離した数日の間に何が起こったんでしょうか。

さっぱり判かりません・・・。

 

 

そもそも「樟脳とは何か」から調べないとですが、

 

 

ここまでで判ったことは、

 

・色の濃い長襦袢は、水気を含むと色落ちする

・絹は、においをかなりため込むことができる

・絹は、水気を含むとさらに臭いを発散する

 

色の濃い長襦袢は、汗で色落ちして、着物に色移りする可能性大です。

 

 

思い返せば、

お直しをお願いする前に、臭い確認をしたとき、

かすかに樟脳っぽいにおいがしたような記憶がありますが、

特段、気になるレベルのにおいではなく、

 

まぁ、臭いがあれば、そもそもお直しはお願いしないですし。

 

 

着物の振りから、ちらっと絞りの紅色がステキかも、と思って購入しましたが、

紅色、朱色、橙色の濃い長襦袢は、色落ち&色移り要注意。

 

なので、薄い色の長襦袢が多いんですかね。

 

赤系暖色だけでなく、濃い色全般要注意なのでしょうか。

 

 

ところで、

夏場は、洗濯物が乾くのが早いですね。

 

乾いたら、臭いは感じなくなりましたが、

実は、そうではないと判ってしまったので、もう一度水洗いする予定。

 

 

浴室で、シャワーを流しっぱなしにしてすすいだだけなので、

乾いたら少しパリッとしてます。

 

 

柔軟剤のことは、チラリと頭をよぎりましたが、

残っている樟脳の臭い + ほんのりとはいえ柔軟剤の香りは、無理でした。

 

 

さて、樟脳ですが、

元々は、クスノキの葉や枝などのチップを水蒸気蒸留して得た白い結晶物みたいですね。

なので「樟」。

 

天然の樟脳でない樟脳の臭い取りなので、難儀するんか〜。

 

天然の樟脳って、現在も製造されているんでしょうか。

ハッカのようなスーッとする特有のにおいらしいですが、確かめてみたいですね。

 

    

天然の虫除けと聞いて、

パーフェクトポーションが家にあることを思い出しました。

ハッカも入ってますね。

 

 

 

 

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