3/10 notte stellata | 花たちとの刻  ~ 庭の花・野の花・羽生結弦さん ~

花たちとの刻  ~ 庭の花・野の花・羽生結弦さん ~

庭の花を中心に、花たちと過ごす時間を記録したいと思います。

これまで、羽生結弦選手の試合やショーに出かけた時は必ず何某かをブログに上げていたのですが、notte stellata 最終日について何も書いていないのが、自分自身でスッキリしないので、今更ですが記憶を辿って書き留めておきたいと思います。

初めての開催だった昨年は、3月11日がショーの最終日で、震災への羽生結弦さんの思いが溢れ出た重く深いものだったと思います。
昨年行けなかった私は、そんな重みを受け止める覚悟でショーが近づく日々を送っていました。
初日をライブビューイングで見たのですが、カルミナブラーナとダニーボーイの衝撃と終わった時の解放感に、今見たものが何だったのか咀嚼することが出来ませんでした。

最終日の現地は、こちらの席でした。
 

 

 

ライビュで予習していたのに、オープニングで羽生さんが登場した瞬間に同じ空間に居られることが信じられないことのように感じてしまいました。
チケットを取って、新幹線に乗って、バスに乗って、確かに自分でその場所へ行ったのに、そこが何処か異空間のように感じたのです。

カルミナブラーナは、あの短い時間に一編の物語が凝縮され、唯々驚き呆然としました。
前半の羽生さんは、あたたかで色彩に満ちた大地をふわふわと自由に舞う綿毛のよう、後半は暗闇に覆われた大地に絡め捕られた戦士のよう、クライマックスでは光と希望を勝ち取り、輝きを放ちながら幕が降ります。
しかし、太地真央さんの存在感は半端なかったです。本物の運命の女神でした。凄い方です。

ダニーボーイのスケートリンクは凍った湖、その周りは真っ白な霧氷を纏った樹林、その森がずっとずっと何処までも広がり、羽生さんの澄んだ心が広がって行くのが見えました。

その後、映像を見ていないので、自分が思い描いた絵にずっと浸っています。
こんな幸せな時間が好きです。