前回からのつづき。

 

 

退職が決まってからの4ヶ月間。 

自分でも驚くほど

仕事が楽しくなった。

 

 

「残りの時間を精一杯務めよう」 

「後任の人に迷惑をかけないよう、できる限りのことをしておこう」

 

 

そう決めて動いていると

あんなに足取りが重かった職場が

以前とは全く違う場所に感じられた。 

 

 

そしてその4カ月のあいだ

私の身に理屈では説明できない

不思議なことが起こり始め。

 

 

ある日のこと。

 同僚と打ち合わせをしようと

その人のデスクに向かってた。

 

 

すると突然目の前というか

脳裏に鮮烈な情景が飛び込んできた。 

 

 

それはまるでドラマで見るような

「戦国時代」の風景。

 

 

夜の闇の中

甲冑を着た人たちが

赤々と燃える炎を囲んで

集まっている。

 

 

 全く予期していなかった

その光景を見た瞬間

なぜか強烈な確信。

 

 

あ、これは

今から話す同僚の過去世だ。

 

 

数秒のことだったけど

あまりのリアルさに

一瞬固まったけど。 

 

 

さらに数日後。

別の同僚と打ち合わせをする時

また同じ戦国時代の風景が見えた。

 

 

驚いたことに

「その人もまた同じ場所にいる。」

何故か分からないけど

それもそう確信した。 

 

 

ただの妄想とか思われてもいい。

ただ私の中では間違いなく

彼らの過去世を見たという

理由もなき確信しかなかった。

 

 

縁がある人とは

同じ時代を何度も共に生きる。

 

 

 そんな話を前に

聞いたことがあったけど

もしかしたら私も

その炎の中にいたのかも?

 

 

だから

今世で再会した彼らの姿を通して

その記憶が呼び覚まされたのか。

それは分からなかった。

 

 

不思議な体験は他にも。

 

 

上司と話をしていた時。

上司が話しているその目の前に

彼が考えていることが形となって現れた。

 

 

それも等身大の大きさで。 

頭の中のイメージではなく

まるでそこにあるかのように

肉眼ではっきりと見えた。

 

 

あまりの生々しさに

少し恐怖を感じた。

 

 

そんなサイキック?な体験は

それっきりだったけど

退職までの4ヶ月間は

私の感覚がこれまでにないほど

研ぎ澄まされていたのかも。

 

 

辞めると決めたことで

自分を縛っていたものが外れ

魂の感度が急上昇したのかも。

 

 

あんなに苦しくて

逃げ出したかった戦場。

 

 

けれど最後までの日々は

今までの重苦しさが嘘のように

とても軽い気持ちで過ごすことができた。

 

 

つづく。