この話は10年以上前に 

初めてスピリチュアルの世界に 

入り込んだ話を記録として残しています。

 

 

前回からのつづき。

 

 

10年前

スピリチュアルの種をまきながらも

相変わらず馬車馬として働き続けていた私。

 

 

実は会社を辞める3年前に

再婚をしていた。

 

 

私は20代の頃に

一度結婚して離婚

子供はいない。

 

 

その離婚直後に入社したのが

あの戦場のような会社だった。

 

 

39歳で再婚したとき

子供のことは「なんとかなるだろう」と

楽観的に考えていた。

 

 

けれど結婚して2年が経ち

不妊治療を始めることに。

 

 

人工授精のため

何度も病院へ通う日々。 

 

 

何度か失敗が続き

先生と次のタイミングを

相談していた時のこと。

 

 

「次の排卵日は、この日だから・・・」

先生が指差したカレンダーを見た瞬間

私の脳内に真っ先に浮かんだのは

 

 

この日は打合せが入っている・・・。

と同時に先生に伝えかけた。

 

 

でもその次の瞬間

私の中で何かが

「すとん」と落ちた。

 

 

とても静かだった。

その空間には私しかいなくて

真っ白な空間の中にぽつんと

佇んでいるような感覚。

 

 

新しい命を授かろうとしている

その瀬戸際でさえ私は

仕事のスケジュールを優先しようとしている。 

 

 

自分の人生において

何よりも大切なはずのことを

会社の打ち合わせと天秤にかけている。

 

 

そのことが

あまりにもバカバカしいのと

情けないのといろんな感情が

めぐった。

 

 

それまでの私は

すでにキャリアも積み

給料も良く社内での評価も

それなりに得ていた。

(と思っている。)

 

 

仕事も自分なりに

やりやすくなっていて

 

 

なんとなく

このまま続けていくんだろうな

と思っていたけど。

 

 

その「すとん」という

感覚が訪れた瞬間

すべてがどうでもよくなった。

 

 

「仕事辞めよう」

 

 

迷いはなかった。

 

 

その数日後

上司に退職の意志を伝えた。

 

 

再婚したときに

一度辞めようと思ったこともあったけど

その時は止められて続けた。

 

 

その時私を止めた上司は

自身の奥様も不妊治療の経験がある人。

 

上司は本当に複雑な

何とも言えない顔をしていた。

 

 

会社としては

今辞められるのは困る。 

けれど自身の家庭の経験を思えば

私の決断を止めることはできない。

 

 

そんな葛藤が透けて見えるような

上司の表情を見て

申し訳なさはあったけど

私の決心は揺らがなかった。

 

 

正直に言うと

申し訳なさというのは

ほとんどないくらい

私はもう違う所にいた。

 

 

あんなに必死に守り

しがみついていた戦場。

 

 

自分でも驚くほどあっさりと

幕は閉じるとこになった。

 

 

つづく。