ちょっとゴシップ記事でありがちな女優は「脱げ脱げ」教を題材に戯言... | 長澤まさみと「脳内カメラ」

長澤まさみと「脳内カメラ」

大ファンである長澤まさみを独自解釈で書き綴ります

度々ゴシップで流れる「女優は脱いだら飛躍する」という記事がまたまた出ていたので、
この話題に触れてみたいと思います。
記事自体は、空想や、そんな甘くないよを織り交ぜたお馴染みのご都合解釈のお話。


“壇蜜超え”続出!「2015年脱ぐ美女優」秘リスト
記事元:楽天WOMAN 2015/01/20

大物女優の多くに見られるように、「女優は脱いだら飛躍する」。
で、いったい今年は誰がヌードになる!?

「今年こそ脱ぐ!」、その期待が最も大きい美女と言えば長澤まさみ(27)だろう。



実際、このような「脱いだら」ってのは昔からよく使われてきたお話ですね。
昔の女優は脱いで大成したという現代においては都市伝説的なお話に聞こえますが、
当時は本当にその通りだったケースが多々ありました。
ブレイクのキッカケはヌードや濡れ場で飛躍というのは昭和の映像世界では珍しくなく。
昭和全盛期の邦画は文芸作品中でも官能小説ばりの作品が多かった気がします。
そんな文芸作品群の中では、必ずといってよい位に濡れ場が重要なシーンとして必然的に
描かれ、それがまた話題となっていき、女優にとっては幸先良い仕事の幅が広がるといった、
大成する為のステップのように大衆には捉えられていきました。

ソフトバンクCMでお馴染みの樋口可南子さんは、1980年映画「戒厳令の夜」で映画デビュー。
生々しい大胆な濡れ場を演じ、22歳でゴールデンアロー賞を受賞。
その後、続々と映画作品に出演、「北斎漫画」や「卍」「ベッドタイムアイズ」など、
やはり濡れ場が話題となり、樋口可南子の妖艶な演技に惹かれた人も多かったようです。

日活ロマンポルノでデビュー、ここをキッカケにブレイクしていった女優も居ました。
まさみちゃんとは共演経験が何度かある女優、美保純さんもそのひとり。
日活時代の3年間はロマンポルノのアイドル的人気を獲得、その人気から一般映画作品に
呼ばれる売れっ子女優となっていきました。ロマンポルノ出身の女優は数多く、
若手女優の登竜門的な捉え方をしていた方々も多かったと思います。

かつて大物女優と呼ばれた方々の中でも、ロマンポルノ出身者が意外と多かったり。
ロマンポルノといっても、今のAVのような性だけが売りの作品ではありませんでした。
コメディあり、文芸作品風の重厚な作品もあったりと、女優のみならず男優や監督の、
一般映画作品へ進む為の、映画人としてのステップの場でもありました。
後に、一般映画作品やTVドラマで活躍する多くの名優達を数多く世に出していきます。
現在の50代から70代の役者には、そのような経緯を辿り、役者として大成していく、
名優達が後世に残るような作品で輝かしい実績を残していったりと。
現在の映画監督達の中にも、同じようにロマンポルノで経験積んだ方々が沢山居たり。

女優の話に戻り、近年は決して「脱いだから」「ヌードに」「濡れ場を」をやったから
といって、それにより大成した、ブレイクといったような現象は起きていません。
むしろ、次の仕事に全く繋がっていかないような...そんな空気も感じたり。

現在は昔のような文芸作品主体の映画化が非常に少ないと思います。
今の作品の殆どはマンガ原作から実写化が多数。小説を元にしてもそうそう濡れ場が
必要というか必然性があるとか、露出ありきな作品は少数派ともいえるかも。
昔の映画と比べ、R指定という自主規制の壁が待ち構えているのもその一つの理由かなと。
R指定となると、上映スクリーン数が限られ、未成年が観れない作品も出て来るので、
極端な性画写を控える傾向もあるのかもしれませんね。

昔のように、女優が脱げば話題になるなど決してそういった流れになってないのが現実。
しきりにゴシップ誌が記事にしたがる「脱いだ」「誰々が濡れ場」といった作品紹介、
「脱いだら話題を呼ぶ」そんな考えは50代以上の中年記者の考える妄言でしかない。
古い頭の世代が主に使いたがる古典的解釈ですね。

確かに若手女優が脱いだら、それはそれで話題作りにはなるでしょう。
しかし現実は...

最近では、芳賀優里亜さんの「赤×ピンク」、門脇麦「愛の渦」などありましたが、
ブレイクというところまで行かないどころか、「赤×ピンク」の場合は話題にすら...。
門脇麦さんはドラマにも出演を果たし、個性的ゆえ小ブレイクにはなりましたが。

まだそんなに主演を張る程の経験が少なかった頃に出演した見事嵌り役だったこの主人公。
「蛇にピアス」での演技が評価され、後の活躍ぶりはご存知の通り。
作品上、脱ぐ必然性が生じているのは仕方ない作品なのですが彼女の場合、
一皮剥いたから売れたのか?というと...ブレイクしそうという所でこの映画でした。
特に「脱いだ」からブレイクしたわけではなく、相乗効果だったかなという稀なケース。
作品選びが実に良かったというケースですね。個性的な彼女らしい演技が生きた例ですね。

吉高由里子さんと比較するわけではないのですが、スレンダーな美しい身体の芳賀優里亜さん。
吉高さんとは逆に、脱いだからといって話題になるとは限らなかった例ですね。
単に作品に恵まれなかった、作品自体の話題性が乏しかったという事かなと。
「3人の女性格闘家の姿を描いていく」といった非合法格闘技がテーマの作品。
にしても、彼女にとって不遇の作品だったかなと。ちゃんとした映画に出してあげたい。
まさみちゃんと同い年の1987年生まれ。

とりあえず、彼女のファンならば是非観ておいてほしい重要な作品ですが作り...。
これは彼女が悪いわけではなく、作品に恵まれなかったに尽きます。

「海を感じる時」の市川由衣さん。やはり脱ぎを売りにしたような記事が出回り、
後推しをしていましたが、話題性からのヒットを生み出せなかった。
それと原作者、中沢けいさんの描いた「恵美子」、これを演じた市川さん。
高校生の性を描いた原作者の実体験なのかな?と匂わせた1978年の小説が元。
実際に10代を使って撮る事も可能だったでしょうが、そうなるとリアルな性画写による
濡れ場を撮りたい制作側意図としては10代はNGだったのでしょう。
20代の若手女優で「恵美子」を演じさすしかなかった。
市川さんの10代女子高生ぶり、概ね好評だったようです。なのに...

女性目線で撮ったとも言える蜷川実花監督の「ヘルタースケルター」。こちらは
ポップな映像美に女性らしさが加味され、興行的に大成功を納めたのは記憶に
新しいところ。作品の性質上、エロチシズムは言われる程官能美的とはいきません
でしたが見事、女優沢尻エリカさんの再浮上に繋がった稀な作品。

他にも近年の若手女優が脱いだ作品はいくつかありますが、軒並み話題性には...。
それぞれ「脱いだ」がキーワードとしてマスコミ宣伝などに使われましたが、
脱いだから濡れ場があったからと今の時代、脱ぎ要素で牽引した作品でブレイクって、
現実的には~っとないんですよね。だから無理して脱ぐ必要もない。
脱がさないで濡れ場は表現出来るし、むしろ脱がないでより官能的に伝わる表現も
存在します。なんでもかんでも脱げば話題になるという古い考えは捨てた方が
いいのかも。まあそれを観たいという願望は理解出来ますけどね。

いつもはこのテーマはスルーして来ましたが、ちょっと書いてみたくなり長々と。
まさみちゃんのヌード、そりゃ観たいですけど(笑)作品的にそういうものならね。
必要とあらばです。それが本当に必要ならばと。
でも映画「モテキ」での日常的光景やドラマ「分身」で魅せた官能的表現、
息遣いから細かな動きまで、かなりリアルな演技だったので驚いたりも...。
あのような演技で日常的性画写を表現してしまえているので脱ぐ必然性が見い出せない。
他の女優さんにも言えます。脱いでなんぼって時代じゃないです。
無理すんなです。


以前脱がない宣言してたので、まー脱がないでしょう...ん~たぶん、たぶんね。

しかし池松壮亮くん、こういった作品の常連みたいですねェ。
まさみちゃんとカルピスCMで共演してた頃はまだ初な高校生だったのにね(笑)。


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