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8月になりました。

茨城県は、梨の栽培も全国有数の産地になっております。

そして、今週くらいから県内各地では、梨(幸水)の収穫・出荷が本格化して参りました。

前回のイチゴでも書きましたが、ものすごい暑さではありますが、露地の果樹にとっては、定期的な降雨もあり、生育並びに肥大等は順調に推移している模様です。

昨年は、高温による焼け玉が多発してかなりご苦労された産地もあるようですが、その点は本年も昨年以上の酷暑と言う事で、この後が心配です。

さて、そんな収穫真っ盛りでは、ありますが収穫が終わったら次年度に向けた肥培管理は始まります。

特に、この酷暑と収穫により樹勢の低下が心配されますので、収穫後、葉面散布肥料の定期散布や、お礼肥などしっかりとポイントを見逃さずに行う事が重要になってきます。

 

 そこで、下記の対策を参考に樹勢回復と、来年度の貯蔵養分の蓄積の為にご提案いたしますので是非行ってみてください。

 ●葉面散布による対策  

 「アミノメリット青」+「カルタス」

それぞれ500倍液を混用して定期的に(7日おき)落葉まで葉面散布して下さい。 

 <葉面散布することにより>

1、葉の機能を回復させ、光合成能力を高めることができます。

 2、早期落葉の防止に繋がります。       

3、貯蔵養分を増加させます。→春先の萌芽促進、果実の肥大に効果があります。

 ポイント

 展葉後、果実や樹木を支えてきた葉に直接養分が供給されると、新しい葉緑素が形成され、葉緑体の機能は若返り、光合成能力も高まります。また、老化落葉の時期が遅れることで、枝・根・花芽に多くのデンプンが蓄積され、来年の果実の発育におおきな効果をもたらします。


●来年度の芽だしと貯蔵養分の蓄積に    

粒状ジャンプ (10-6-7) 40kg/10a              

収穫終了後、圃場全体に散布してください。   

※水溶性アミノ酸を豊富に配合し、水溶性成分が直接吸収されるため、素早い効果を現します。

 

●秋根の確保   

 粒状チャンスSX  60kg/10a                  

収穫終了後、圃場全体に散布してください。    

※主成分の有機酸等が根の活力を高め、秋の発根を促します。 


以上を参考に、収穫後の管理を行うようにしてください。


そして最後に、連日の猛暑です。収穫に集中するあまり水分補給等を疎かにすると、果樹園は日陰は多いとは言え「熱中症」のリスクが高まりますので、水分補給をしっかりとって、無理をしないで、必要に応じて休憩を取るなどして、作業を行うようにしてください。