考えられない世界 | 路線バス運転手してます

路線バス運転手してます

2021年7月、44歳で転職して路線バス運転手してます。この業界は初めてです。大変かどうか、やりがいがあるかどうか、勤務などの全てをさらけ出して行こうかと思ってます。

おはようございます☀

今日は、平日の9系統です。6時47分出勤で18時48分退勤です。労働時間は12時間01分ですので、3時間01分の残業時間が計上されます。また、運行するだけで計上される残業時間が1時間10分あります。休憩は2回で、合計2時間12分あります。走行は144キロです。なお、前日からの休息期間は9時間11分でした。



平日の8系統から9系統までの休息期間は


9時間11分しかない


です(涙)。そのため、昨日は営業所に泊まりましたので睡眠時間はしっかりと確保できております。自宅との往復1時間ほどが、節約できたのですからね🎵私の他にも2人だけですが、休息期間が短い場合は営業所に泊まっています。ご自宅が私よりも遠方で、片道だけで1時間も要してしまうからです。この仕事の最大の課題は


睡眠時間をしっかりと

確保できるか否か


です。しれ〜っと「休息期間が9時間」なんて書いていますが


午後6時に退勤して

翌朝3時に出勤するのと同じ


ですからね。なので、休憩中や中休の際に寝ている人は結構居てますよ。少し目を閉じるだけでも、大分違いますからね。


「10分寝ただけで1時間は頭が冴える」


と、前の会社でよく言われてました。路線バス運転手の場合、トラック運転手のように途中のコンビニやサービスエリア等で仮眠なんか取れません。なので、日頃からしっかりと休むのも仕事の内だと思っています。


昨日は、理不尽とも言える苦情について説明しました。ちょうどタイムリーな話題が、Yahoo!に掲載されていました。パッと見いしかしてませんので、内容が違ってたらごめんなさい(笑)。バス停に停まってた車があったので、路線バス運転手がクラクションを鳴らしたそうです。車のアホ、それにカチンと来たのか知りませんが、会社宛に抗議の電話をしたみたい。で、何故か会社側は


そのアホに全面的に謝罪


したのですが、アホが運転手からの直接謝罪を要求したらしく・・・。この時点で、見るのん止めました(笑)。皆さんもご存知かと思いますが


バス停の標柱を中心に

10m以内は駐停車禁止


なのです。場所によっては、反対車線側も駐停車禁止の範囲に含まれます。これは


道路交通法44条に明記


されています。駐車はもちろんですが


人の乗降を含めた

短時間の停車も禁止


なのです。これは、路線バス業界が勝手に決めたルールでは無いです。しつこいですが


道路交通法によって

禁止された行為


です。それなのに


法律違反の行為を

行なったアホに

全面的に謝罪


したらしいです(笑)。


たとえ話をしましょうか?皆さんご存知の、大手スーパー「イオン」を例に挙げましょう。先に言っときますが、あくまでも架空の話ですので。とあるイオンで、アホが商品を万引きしました。万引きと言えば親近感がありそうですが


刑法235条に

規定されている窃盗罪


です。立派な犯罪行為ですね。で、このアホが店の外に出た時に、残念ながら店員にバレてしまいました。このアホ、捕まりたくないが故に逃走しましたので、店員さんも逃走するアホを追い掛けました。すると、逃走するアホが転倒してしまい、店員さんに捕まってしまいました。なお、捕まったアホは転倒した際に膝などに擦り傷を負ってしまいました。皆さん、大体イメージできましたか?では、ここからです。後日、窃盗罪で捕まったアホが


「店員が追い掛けて来たせいで、オレが転んで怪我したやないか!どないしてくれんねん!」


との苦情がイオンの本部に入りました。イオンの本部は


「我が社の従業員が、貴方様をお怪我をさせてしまいました。ホント申し訳ございません。心からお詫び申し上げます」


なんて全面的に謝罪しました・・・。


こんな理不尽な話は無いでしょ?でも


路線バス業界ではあり得る話


なのです。何度も言いますが、相手が客であろうが無かろうが


路線バス会社に

苦情が入れば

全面的に謝罪する


のです。そして、その時に運行していた運転手は


理不尽にも評価を下げられる


のです。世の中いつまでも昭和の世界じゃございません(笑)。今は、何事も進化し続ける令和の時代です。しかし、残念ながら路線バスについは


前近代的な思考回路のまま


です(笑)。先日の私に対する苦情もですが


クレーマーの妹が

乗車して目撃しただけ


なのです。それを兄に報告して


乗車していない

クレーマー本人が

営業所に苦情を入れた


のです。


「何故、そんな関係ない人の苦情をカウントするんだろう?」


って疑問を抱いたでしょうか?それは


苦情が入れば

本人の評価が下がるから


です。評価が下がる、ということは


翌年分の昇給額が少なくなる


のです。少なくなる、ということは


人件費の抑制になる


のです。これが真の答えか不明ですが、労働組合の委員さんは言ってます。私よりも遥かベテランですので、恐らくですが間違いないでしょう。評価の下がる案件を、10月30日のブログにも記載しましたが再度掲載しますね。コピーで貼り付けして、すいません(笑)。


ある客がアホ席に座って、持参した弁当を食べ始めました。それを見た運転手が、車内飲食は禁止行為である旨を伝えた上で、食事しないように注意したのです。で、客から「ご飯くらい自由に食べさせろ」って苦情が入ったのです。車内での決まりに反する行為をした客に注意した、この運転手。


苦情件数にカウントされ

評価は下がった


のですよ。


別の運転手です。客が運賃を誤魔化して、現金を少なく支払ったのです。支払った運賃が少なかったので、客に運賃が不足している旨を指摘したら、渋々支払ったそうです。で、その客から「マイク越しに皆の前で『カネ足りない』って言われて恥かかされた」って苦情入りました。正規の運賃を支払うように注意した、この運転手も


苦情件数にカウントされ

評価は下がった


のです。


ハッキリ言いますが


これが

路線バス業界の

現実


です。私一人が声を大にして反対声明を出しても、何も変わりません(笑)。自分で選んで入ってしまった会社です。住宅ローンも、80歳まで続きます(笑)。なので


如何にして

評価を下げないように働くか


だけを考えて働こうと思ってしまいます(涙)。ホントなら、会社のためを思って、会社の看板を汚さないようにって考えて働くのが普通なんですが、この業界では・・・。無難に仕事をこなし、休日出勤に勤しんでゼニ稼ぎをしようかと(笑)。あ〜あ、入社した時の使命感とやらは一体どこへ行ってしまったのかなあ、と思ってしまうんてすねえ(笑)。アカンアカン、病まないように頑張ろうっと(笑)。