便乗商法 | 路線バス運転手してます

路線バス運転手してます

2021年7月、44歳で転職して路線バス運転手してます。この業界は初めてです。大変かどうか、やりがいがあるかどうか、勤務などの全てをさらけ出して行こうかと思ってます。

おはようございます☀️

今日は、平日の21系統です。7時44分出勤で20時47分退勤です。労働時間は13時間03分ですので、4時間03分が残業時間として計上されます。また、運行するだけで計上される残業時間が30分あります。休憩は3回で、合計3時間38分あります。走行は154キロです。


12月28日です。俗に言う「年末」です。


「何を分かりきった事を言うの?」


と思われたでしょうか。実は、一昨日のお墓参りに行った時に改めて気付いた事について、お話ししようかと思います。2日連続で、路線バスに関するお話しではございません。ごめんなさいね。

以前にもお伝えしましたが、私の地元は


大阪府南部の泉州地域


です。有名な事として


岸和田だんじり祭り


が挙げられます。私も小学生の頃、だんじり祭りに参加していました。ここ最近は仕事などで見に行けてませんが、毎年9月中旬になると


「そろそろ祭りやなあ」


と懐かしく思っています。他に岸和田市は、元プロ野球選手の


清原和博さんの故郷


でもあります。清原さんの実家、地図無しで行けます(笑)。プロ入り前は、言い方失礼すぎますが


ボロッボロの家


だったのですが、プロ入り後に前を通ってみると


立派な3階建ての

家に建て替え


られていました。お世辞でもないですが、地元の野球少年たちには夢を与えてくれています。野球に携わっていない人にとっても、郷土のスーパースターです。それ以外に有名な事ですが、岸和田市は


二輪車の盗難件数が

大阪府内でトップ


です(笑)。そのため、岸和田警察署は周辺地域の警察署と比較して


警察官の人数が断トツで多い


です(笑)。交通マナーも素晴らしく、一旦停止の交通規制に従って停止線手前で停まろうとすれば


容赦なくクラクションを

鳴らされてしまう


地域です(笑)。車間距離を確保して走行していると


「もっと詰めて走らな!他の車に入られてまうやろ!」


と、母親を筆頭に色んな方々に言われました(笑)。信号も、同じです。黄色信号に変わったので停まろうとしたら


「何で停まるねん!突っ込め!」


と平気に言われます。若い方には馴染みが無いかも知れませんが


黄色まだまだ赤3台


と言う言葉が、泉州地域には在ります。これは


黄色信号=まだまだ行ける

赤色信号=3台まで行ける


という意味です。もちろん、警察官に見つかったらアウトですが。こんな地域で私は生まれ育ちましたので、妻には


「西日本一お上品な街、泉州岸和田」


と言ってます。速攻で、首を振られ続けてますが(笑)。


陸上だけではございません。海上でも、お上品さが見受けられます。泉州地域の沖合いには


関西国際空港が所在


します。大阪湾の一部を埋め立てて作られた、海上空港です。大阪府北部の大阪国際空港周辺には多くの住宅地が立地していますので、昔から騒音公害があり、早朝や夜間の離発着が制限されています。そのため、騒音公害に悩まなくてもよい海上空港が採用されたのです。開港は1994年9月だったかと思います。計画段階は、遥か昔から行われていました。海を埋め立てて空港が作られるという事は、漁業で生計を立てている方々の漁業権が侵害されます。そう、海上空港の計画が発表されて以降、泉州地域では


漁業関係者の人数が激増


しました(笑)。


補償金が貰えるから


です。実に、お上品さが伺える地域です(笑)。


話を元に戻しましょうね。妻とお墓参りに行った時なんです。まだ年末なのに、お墓の近くを通る「紀州街道」には


「天神戎」の幟が

多く掲げられていた


のです。この「戎」ですが


1月9日から

3日間に行なわれる

「十日戎」


の事を言います。どうも、西日本地域に多く見られるそうなので、東日本の方々には馴染み薄いでしょうか。「十日戎」ですが


漁業の神、商売繁盛の神、五穀豊穣の神として有名な「七福神」の戎(恵比寿)様を祀るお祭り


です。「西宮神社の福男選び」も、十日戎のお祭りで行われています。そう、来年の行事なのに早くも幟が掲げられているのです(笑)。まあ、これは別に良いでしょうね。だってスーパーやコンビニエンスストアでは、元旦なのに早くも


恵方巻きの幟や広告が設置


されるんですから。もう、こうなったら季節感もクソも無いですね。しまいには、元旦なのに「土用の丑」関係の掲示物貼られるかも(笑)。


その「天神戎」ですが、妻に言わせると


何か違和感が満ち溢れてる


らしいのです。私は以前から、この違和感には気付いていました。


天神様と戎様は別


なのに


十日戎に便乗している


のですよ。調べてみると、岸和田天神宮のご祭神は速須佐之男命と菅原道真公です。商売繁盛などは関係の無い神様なのに、十日戎に便乗しているのです。しかも「天神戎」とまで名乗って。こう書くと、岸和田天神宮は・・・となってしまいます。しかし、この便乗ですが


大阪府南部の神社では

当たり前のように

行われている


のです。例えば、足の神様が祀られている神社なのに十日戎とか。こんな具合に、あちこちの神社で行なわれる「十日戎」ってねえ(笑)。まあ、神社と言えども個人商店化していますので、食って行くための手段に陥ってるのでしょう。私の故郷ですが、何でも有りな地域なんです。ボロカスに言いましたが、そんな地域も日本には在るのです。


あんまり神様に関する事で、悪口言ってたらバチが当たるのでは?いやいや、私は


神社神道を信仰


していますので(笑)。神様を貶す事は絶対に言いませんが、こういう便乗商法的な事は嫌いなんです。なので、本日は誇り高くない地元の風習(?)について説明しました。また何か気付いた事が有りましたら、その都度お伝えしますね。では、午後からもしっかり頑張って路線バスを運行して参ります。