エルダー社員 | 路線バス運転手してます

路線バス運転手してます

2021年7月、44歳で転職して路線バス運転手してます。この業界は初めてです。大変かどうか、やりがいがあるかどうか、勤務などの全てをさらけ出して行こうかと思ってます。

おはようございます☀️

今日は、平日の17系統に加えて36系統のラスト1往復を担当します。5時49分出勤で20時18分退勤です。労働時間は14時間29分ですので、5時間29分が残業時間として計上されます。また、運行するだけで計上される残業時間が50分あります。休憩は3回で、合計3時間13分あります。走行は188キロです。


一昨日は、休息期間が8時間を切ってしまうために、ラスト1往復がカットされました。今日はその逆で、他の人が担当している36系統のラスト1本が最後に付きました。業界用語なのか知りませんが、通常の運行に他の人の系統が付く事を、我が社では「ダブリ」と言ってます。今日の36系統の運転手、明日の出勤時刻が早いから?いえいえ


お祖父ちゃん運転手だから


です(笑)。間もなく65歳を迎える、このお祖父ちゃん運転手。お歳の影響からか


夕方から日没後の変化に

目が追い付かない


らしいんです(笑)。夜明け前から朝方の明るくなる時は問題ないそうですが、夕方から日没後は厳しいみたいです。そのため、このお祖父ちゃん運転手は月曜日~金曜日までの平日限定で、かつ、他の運転手が有給休暇を取得して休んだり、欠員となっている人の系統を運行しています。しかも、夕方までに終わる系統限定で、です。結構、制限の多い運転手ですが日々問題を起こすことな・・・。まっ、頑張ってます(笑)。


あの大きな路線バスを運転する、私達の業務。それなのに、65歳間際でもまだ働くことが出来るの?ハイ、そうなんです。他社さんのことは知りませんが、我が社の路線バス部門では


65歳の前日まで

フルタイムで勤務できる


のです。こう記載すると、我が社は


「定年退職は65歳なんだ」


って思われたでしょう。実は、違うのです。我が社は


60歳が定年退職年齢


なのです。そう、60歳以降は


定年後の再雇用


になるのです。しかも


エルダー社員に降格


されてしまいます(涙)。エルダー社員、つまり


アルバイト社員


です。エルダー社員になりますと、時給制か基本給制が選択されます。しかし、時給にせよ基本給にせよ単価が下がってしまいます。これは、どの業界でも見受けられると思いますので、仕方ない気がします。また、夏冬の賞与も下がります。先日の私の冬季賞与は40万円越えでしたが、エルダー社員になると


10万円少々しか貰えない


のです。その10万円少々から、色んな控除がマイナスされてしまいます。これも、もう仕方ないかな?60歳になって自宅でボケーっとする事を考えたら、安くなってしまったと言えども仕事をして給料が貰えるのですから。そのように、前向きに考えています。でも、今後どうなるのかは流動的です。


最近になって、テレビで報道されていることがあります。そう、路線バスの運転手不足です。日本バス協会によると


2024年度=24000人

2030年度=36000人


もの運転手が不足される、と試算されたみたいです。我が社でも同じです。ウチの営業所では、10月に1名の運転手が定年を迎えて事務所に入られました。来年には更に1人が、再来年には2名が、その翌年には・・・って感じに定年を迎える運転手が続出する予定です。平均年齢が高い業界ですので、定年退職者は続いてしまいます。それでも恐らくですが、定年後の再雇用は保障されているかと思います。が、全員が再雇用に応じるとは言えません。再雇用の条件が悪い、って感じれば転職者が出るでしょうからね。なので、それを見越して労働組合は会社側に


65歳定年制に延長


するように打診しています。毎年の春闘で打診していますが、毎年継続審議扱いとなって回答は導き出されていません。ひょっとしたら、今後数年先には65歳定年制に変わってるかも知れません。今後の動き、注目しています。なお、我が社では


路線バス部門は65歳まで


と決められていますが、企業の送迎バスなどは


最高75歳まで勤務可能


です(笑)。まあ、65歳を越えるとフルタイム勤務ではなく、不定期出勤になりますが。まあ、それでも働けるだけ有り難いですね。


今後、どうなってしまうのか。見通しが明るく転じるのか、はたまた暗黒の時代を迎えてしまうのか。先のことは分かりませんが、今を大切にして頑張るしかないです。一日一日を大切に、今日も頑張りますね。