首都圏にコロナ緊急事態宣言がだされる少し前、トヨタヤリスを試乗しました。

 

以前、ホンダフィットHEVに試乗し、同時期にトヨタから発表されたヤリスと比較したい思っていたので、ベーシックのHEVを試乗車に選びました。

 

過去トヨタ車を購入したことはなく、馴染みの販売店もないので、最寄りの店をネットで予約し、あいにくの雨天下の試乗になりました。

試乗は、店の周囲の一般道を10数分走っただけで、物足りないものでしたが、ボディの剛性感と足回りのしっかり感は伝わってきました。

加えて、造りこまれたHEVシステムの完成度が高く、自然で気持ちのよい走りをします。

ボディ外寸は全長4mを切る小型車で、都市内での足に最適な一台であることは確かです。

 

試乗中、唯一慣れなかったのがブレーキです。

停車直前のブレーキの抜きがうまく行きません。

どちらかといえば、しっかり踏んで踏んだだけ減速度が高まるドイツ車になれてしまっているせいか、微小踏力コントロールが上手く行かず、思わず急減速になってしまいます。

直前に試乗したフィットでは、違和感がなかったこともあり、“トヨタ標準”に慣れていないだけなのかもしれません。

最近試乗したクルマのブレーキフィールを2分すれば、トヨタ派:トヨタ、スバル、アウディ、ホンダ派:ホンダ、ベンツ、ボルボ、マツダになりそうです。

 

外観からも明らかですが、ヤリスの後席スペースは狭いです。

これは、フィットと比較すると大差です。

個人的には、時に孫を乗せることがある事情もあり、これだけでヤリスを選べません。

トランクスペースも含めて、室内空間の広さにこだわったフィットとは好対照です。

 

クルマ全体としては、しっかり感だけは短い試乗でも実感でき、高出力バージョンにも十分に耐えるだけのポテンシャルがありそうで、ワールドワイドで多くの派生車を生み出せそうなプラットフォームなのでしょうが、一人の平均的な日本人ユーザーとしては、フィットにより魅力と新鮮さを感じます。

試乗後、担当セールスから感想を聞かれ、“良いクルマだが、感動がなかった”と伝えました。

 

購買予定がないものの、雨で店が空いていたこともあり、購買シミュレーションで試算をしてもらいました。

私のような前期高齢者にとっては、すでに14年目に入ったマイカーが乗れなくなった後、残価設定ローンは一つの選択肢です。

ちょっと驚いたのが、カローラとヤリスの同ローンの支払額があまり違わなかったことです。

新車価格としては50万円以上違っても、3年後の“残価率”が車種、車型で結構な差があるためです。

人気車種や人気車型であれば、新車プライスタグが高くても、“案外安く乗れる”こともありそうでした。

 

試乗車そのものに感動は無かったのですが、ネット予約後の電話確認や試乗後のフォローまでを含み、セールス担当者のレベルが他社からは、一歩抜けでている印象も持ちました。

 

試乗後、なぜ室内スペースを欲しがる日本市場で、新型プラットフォームの一番手が、このハッチバック版ヤリスなのか?理解に苦しんでいましたが、最近になって、発売直前の欧州仕様SUVバージョンであるヤリスクロスの写真を目にしました。

ハッチバックより200mm長く、70mm幅広く、全体としても伸びやかで、カッコいいです。

トヨタの方針か、昨年のカローラにしても欧州仕様比、微妙に“小さい”日本仕様を作るのが好きなようですが、正直、のびやかなフォルムの欧州仕様カローラツーリングやヤリスクロスが好きです。