クラス8は、米国トラック輸送の代表的な存在で、日本で言えば大型トレーラーです。

高過給エンジンを搭載した6x4のセミトラクターが、2軸バン型トレーラーを連結して走るその姿は、フリーウエイの王者たる風格です。

 

ここで紹介するのは、USPS(米国郵便)が、TuSimple(自動運転スタートアップ企業)と組んで、既存の郵便物長距離輸送ルートに自動運転試験車を走らせ始めたという、SAE(米国自動車技術会)の記事です。

 

試験ルートはフェニックスとダラスの集配センター間の、3州にまたがる1000マイルを超えるものです。

このルートを一運行22時間かけて走り、2週間で5運行をこなす予定で、すでに先週開始されました。

長距離というだけでなく、高稼働率の運行だと言えます。

そもそも、この運行、をこなすために、USPSはドライバー2人を一台に配置する必要があり、日本同様、米国でもドライバー不足と賃金上昇による輸送コストの上昇が課題で、自動運転がこれに対する有力な解決策のようです。

 

試験走行は、常時一人のドライバーと一人のエンジニアが同乗し、自動運転を監視する形で行われています。

添付のTuSimpleのサイトで紹介されているABCニュースの動画で、自動運転されている様子を見ることができます。

 

そもそも、フリーウエイでの自動運転は、一般道路と比べれば、はるかに簡単です。

自宅周辺の生活道路では、午後4時過ぎにもなれば、右側を堂々と走る自転車、斜めに横切る老人、集配車の路上駐車をかわす際には対向車の様子を見てすれ違い、前方にはスマホ片手の自転車が蛇行している、こんな状況での“自動運転”の難しさは、自動車専用道路の比ではありません。

実感として、高速道路での自動運転だけなら近い将来に実現しそうだと思っています。

 

自動運転が大型トラックに“馴染む“理由は、走る道路の違いだけでなく、大量の荷物を高稼働で運ぶという特性にこそありそうです。

自動運転に必要な装置のコストアップを、輸送コストの中で“薄める“ことができるからです。

多分、自動運転タクシーや、自動運転乗用車の開発成果を、真っ先に“横取り”して、最初に“商品化”されるのが、大型長距離トラックだろうと思っています。

 

https://www.tusimple.com/