話題の人、イーロンマスクが、地下を走るタクシーシステムを発表しています。ロスアンジェルス空港から都心部にむけて、すでにトンネルを掘りはじめているそうです。

 

気象条件に左右されて飛べなくなる空飛ぶタクシーより、地下を走る電動自動運転タクシーのほうが可能性ありという見立てです。実際には、16人乗りを想定しているようなので、タクシーというより同じ方角の乗客が相乗りするシャトルサービスと言ったほうが近いでしょう。筆者が滞在していた1980年代でも、青色バンのSuperShuttleが空港から都心部への定番の移動手段でした。

 

かつて日本でも官主導で地下物流が真面目に研究されていたことがありますが、景気後退と過大なインフラ投資で立ち消えになりました。その遺産かどうかはしりませんが、大深度地下利用の法制度が整備され、最近実用に供されはじめた道路は地下トンネルが多く、リニアも大深度地下を走ります。マスクの発想も、決して突拍子のないものではありません。

 

空飛ぶタクシーができたとしても、それが高密度に都市上空を飛び回る姿は、墜落が怖く現実感がわきにくい一方で、安全とはいえ地下トンネルを縦横無人に掘り進めることなどできようもなく、こちらも結局のところ無人EVの使い方の一つとしてのプロモーションにすぎないような気もします。

 

ただ、両者に共通するのは、地表に形成されている現在の道路交通システムの限界を超えて、上空と地下に移動経路を見出そうとする試みである点です。

 

この試みに、電動化、自動運転、カーシェアがピタリとはまります。EVメーカーのテスラを率いるイーロンマスクが黙って見過ごすはずがありません。