ヤマト運輸が、連結全長が25mの新規格連結フルトレーラを国内で初めて導入し、年内にも運行を開始する、と発表しました。大型トラックドライバー不足への規制緩和策として進められている実証実験の一部としての動きです。

 

そもそも、大型フルトレーラは、前面投影面積を増やさずに全長を伸ばせて、積載重量が増えるほどには走行抵抗が増えず、省人化だけでなく輸送効率(tkm/L)が向上します。この究極は多重連結、“貨物列車化”でしょう。

 

もっともプリミティブな連結走行技術は、現在のフルトレーラや鉄道が使っている、連結器による機械的連結です。

 

一方、隊列走行とかコンボイとか色々に呼ばれている、電気通信連結とも呼べる方法が実用化にむけ開発されています。

これは、機械的には離れていながらも、前走車と後続車が高速無線通信で結ばれ、あたかも機械的に連結されたがごとくに、アクセル、ブレーキ、ステアリングを協調自動制御して走行するものです。すでに高速道路上での実証実験も欧州では実施されていて、そう遠くない将来に実現できるでしょう。言うまでもありませんが、このような非機械的連結では、走行中に連結、切断できる大きなメリットがあります。

 

私は、自動運転実現のキーテクノロジーを、“仮装連結技術”と言い換えられると思っています。

単独で既知の道路を走行するだけであれば、すでに自動運転は可能で、実際の路上でそれを困難にさせるのは、他の車両、人、障害物の存在があるからです。停車状態を速度0での前走車への連結であるとすれば、結局のところ路上自動運転の核心は、全車速域で連結状態を保つ技術ではないかと思うからです。