ロフトやめますか?うさぎやめますか? | イブうさぎ

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うちのうさぎ(箱うさぎ経由で引き取った業者が放出したうさぎ)の紹介と、2022年12月に都内で発覚した多頭飼育崩壊のうさぎを保護して里親募集する活動の紹介。

わらトンネル、わらじゅうたんなどの「わらっこ倶楽部」で有名なKAWAIが
第1回「ケージレイアウト」の当選者を紹介しています。

これはヒドイ…。突っ込みどころ満載ですが、
「防寒対策ばっちり賞」を受賞したのは、うさぎ用品専門店ではないでしょうか。
メーカーと販売店の関係で、賞をやりとりしたら一般的にはヤラセと言わないでしょうか。

前記事で紹介した
ごえもんさん
「だから危ないんだってば!ロフトの危険性」

がKAWAIから来た返事を掲載しています。

「KAWAIさんより返事が来ました」

ごえもんさんの他にも沙耶さんもKAWAIの姿勢に疑問をなげかけています。

「危険すぎるレイアウト」
「メーカーは物が売れればそれだけでいいのか。」

わたしもロフトの危険性について日ごろから考えていたことを書きたいと思います。


初めて12年前にうさぎのしっぽで買ったケージは、
サンコーのフェレット用ケージで、高さ15cmくらいの中二階がついていました。

子うさぎのうちは乗り降りしていたものの、飛び降りるときの音があまりにうるさいので、
はずしてしまい、以後、ロフトが必要だと思ったことはありませんでした。


2000年を過ぎてからでしょうか。うさぎのしっぽが
「ケージ内で上下運動が必要だから」と、
ロフトや中二階の設置をすすめるようになります。

ケージ内でばたばたされるとうるさくないのかなぁ、と思いながら、
その頃はうさぎのしっぽと別の専門店で買い物するようになっていました。


その専門店ではケージ内での上下運動は不要であり、ケージ内はシンプルに配置する方針だったため、ロフトにはまったく縁がありません。


うさぎのしっぽは12年前もすでにウサギ向けに独自商品を開発して市販していました。
ハウスラビットと言って、部屋で飼ううさぎの飼育方法をひろめていたアメリカから
純血種うさぎと一緒に優れた飼育用品も輸入してきました。


それから、わらっこ倶楽部というシリーズでカワイと商品を共同開発し、
わら製のじゅうたん、トンネル、ボールなどを市場に投入し、
好評を博したものは他社に真似されていました。

「うさぎも好奇心豊かにおもちゃで遊ぶ」としてうさぎを大事にしようとする飼い主の意識を向上させたのは素晴らしいことです。
うさぎを大事にする人が増えるからです。


でも、うさぎを楽しませるために、「ケージ内にロフトやトンネルを設置して、
穴ぐらを再現し、運動不足やストレスを解消する」のはやりすぎではないでしょうか?


長くうさぎを飼えば、ケージの中でばたばた動き回るのが大変危険だと飼い主は感じるはずです。
金網に爪がひっかかったりして動きが封じられると、うさぎはパニックを起こすからです。


わたしはズボンのボタン穴にうさぎが爪を引っ掛けてパニックになってから、
抱っこするときは、トレーナーやスウェットなどひっかかりのない服に着替えます。


実際に、ロフトなどの上下空間利用により下半身不随になり、世話しきれなくなった飼い主が静岡の個人ボランティア(有名な人ですね)にうさぎを押し付けたりする例があり、そのボランティアはロフトの設計をやめるようにケージメーカーに伝えていたそうです。


ごえもんさんのブログにもロフト事故に遭った飼い主さんから相談されるそうです。


獣医師が著者となっている飼育書にも「ロフトは危険だからやめましょう」と書いてあるものがあります。


うさぎ雑誌の『うさぎと暮らす』NO.42の「となりのうさ御殿」では
2階建てにしたケージについてうさぎ飼育トレーナーのかたが


うさぎは後ろ足が大きく前足が短いので、上り坂はよくても下り坂には適さない体

下りのスロープを使わずに飛び降りたりするときにケガをすることが多い

自然界では斜面を駆け上がることはあってもジャンプする動きはない

私の店ではロフトは販売していない


と言っています。

初めてうさぎを飼うときに専門店のすすめるままにロフトを設置する飼い主さんが多いようです。
また、今まで事故に遭っておらず、うさぎがロフトやトンネルを気に入っているからという理由で、設置し続けている方も多いようです。


でも、事故に遭ってからでは遅いです。警鐘をならしている専門家が居たら、その忠告に耳をかたむけてみてください。

静岡の個人ボランティア、獣医師、うさぎ飼育トレーナー…、立場上いろんな事例を見聞きしている人ばかりですね。


アメリカ純血種のうさぎは日本で15年ほどの歴史があり、最初は5本の指におさまるほどの専門店しかありませんでした。それらの専門店はどれもうさぎ飼育方法の流儀がことなり、現在にいたるまで「これがただ一つの正解」といえるようなものはありません。


それぞれの店が「うさぎはこういう生き物だからこうやって飼いましょう」とお客さんに言っています。食餌方法もいくつか流儀があり、飼い主がいろんな意見の間で悩むことも多いでしょう。


それでも、「こんな事故がありました」「この製品は危険です」と飼い主が報告してきたら、それを共有して、製品にいかすのがメーカーおよび販売店の責務ではないでしょうか?


そして、飼い主さんは愛兎を危険にさらさないように、飼育環境を点検して、事故につながる因子を取り除きましょう。うさぎを愛していたら、うさぎに安全な環境を用意してあげましょう。


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