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ブックホンのブログ

印刷製本会社の各種冊子制作のブロブ

こんばんはぶっ君です。

 

 

昨日から【入稿前のデータチェック】Photoshop編ということで、

 

 

作成サイズ・解像度の確認

 

 

をさらっと紹介しました。

まぁなんてことはない、『画像解像度ダイアログ』を見て終わり、っていうw

 

 

 

今日は続きで、前半サラッと、後半は割とじっくり、です。

 

 

 

 

②塗り足し忘れをチェック!

 

①のサイズ確認がクリアできていれば、十中八九、塗り足し漏れはないですが、

それだと終わってしまうので、意外にもよくある事例をひとつ。

何を今さら、という方も多いでしょうが、

 

 

塗り足しは『絵柄の延長』データ

 

 

です。コレ大前提。

『絵柄』には背景の地模様や切り抜き画像、帯パーツや文字類も含みます。

 

 

 

例えばA4写真集のご注文があり、ほぼ全ページが全面画像のデザインなんですが、

入稿データサイズが仕上がりサイズでした、と。

 

ブックホンとしては入稿データエラー扱いで、再入稿をお願いするわけです。

塗り足し付きに調整、w216×303mm でご再送ください、と。

 

そこで時々送られてくるのが、

 

 

 

 

3mmほどの白い余白が額縁のように付いた 216×303mm のデータだったりします。

ですが残念ながら、この状態は、

 

 

事実上、塗り足しが無い状態

 

 

です。塗り足しはあくまでも、

『絵柄の途中を断裁することで、切り口をキレイに仕上げるため』

のものなので、仕上がり位置で余白に切り替わってしまっては、

サイズだけ正しくても、意味が無いわけです。

 

 

 

 

この様になるのが正解です。

(ノドの処理は、また別のお話)

 

 

 

とりあえず背景画像(ベタ塗り含む)に塗り足しがあれば、

帯や小さなカットイラストなど、細かなパーツの『塗り足しなし』は目立ちにくいですが、

デザインによっては目立つこともあるので、

サラッとでも、入稿前にチェックしておくことはおススメしておきます。

 

 

 

 

 

 

 

③レイヤーを統合する!

 

ここからは事務処理ですね。

 

Photoshopの場合、レイヤー統合で全部片付くので、

これが終われば入稿データ完成です。

 

 

レイヤーを統合する理由は3点あります。

 

 

1.不要なレイヤーを削除し、ミスの可能性を排除する

2.データを軽くする

3.フォントのトラブル回避

 

 

です。

 

 

 

まず1.はIllustrator編と同じ理由です。例えばこんなデータ。

 

 

 

 

入稿されたPSDファイルを開くと、レイヤー分けはともかく、

非表示レイヤーが残っているケース。

 

校正中に作成した調整レイヤーで、最終的に調整なしでGOが出たのでしょうか?

想像はいろいろできるわけですが、

 

 

最終保存状態が、大正義。

 

 

完全データである以上、そのまま統合→印刷出力が基本ですが、

実際、レイヤーの中身次第では、

 

コレいるの?いらないの?

 

というお問い合わせ案件になってしまい、納期に影響も出かねません。

これらを防ぐため、レイヤーを統合し『背景』だけの状態にすることで、

『それ以外ない=迷うことのない入稿データ』になります。

 

 

 

 

 

 

次に2.データ容量の問題。

実際にこんなデータで実験してみます。

 

 

 

 

恐ろしい数のレイヤー…というわけではありませんが、

 

・調整レイヤー

・レイヤー効果

・チャンネルマスク

・テキストレイヤー

 

といったありがちなデータ状態を作成して保存。それから、

 

 

 

 

レイヤー統合して『背景』だけの状態にしたものを保存。

両者を比較します。

 

さて結果は……?

 

 

 

 

約74MB → 約30MBなので、

 

 

半分以下の容量に!

 

 

このデータはA5表紙の一枚物=概ねA4サイズなので、

同程度のA4本文データ、例えば50ページ分に換算すると、

 

約3.7GB → 約1.5GBで済む計算、入稿作業もスピードアップです!

※もちろん、必ず半分以下になる、というわけではないと解釈してくださいね。

 

 

 

【ついでに】

同じデータをPDFにした場合。

 

 

 

 

思ったより軽く…ない!PSD並の容量に…?

 

実はこれはPDF保存時の設定の問題で、

 

 

 

 

保存ダイアログの[一般]タブにあるオプション項目の、

『☑ Photoshop 編集機能を保持』

のチェックを外していないからです。外していないとどうなるか?

生成したPDFをPhotoshopに放り込んでやると、

 

 


 

なんと調整レイヤーなども含め全レイヤー階層が復活します。

そりゃ重いわw

 

なので、機能保持のチェックを外すと、

 

 

 

 

元PSD 約74MB → 約15MBになりますし、

 

 

 

 

レイヤー統合の上で『機能保持なし』設定にすると、

元PSD 約74MB → 約12MBまで落ちました!

A4/50ページでも、単純計算で 600MB 程度。いやっほぅ!

 

 

 

 

 

 

最後が3.フォントの問題。

PSDファイルからPDFにする場合は勝手にフォントが埋め込まれますが、

(埋め込めないフォントはもちろん別のお話)

PSDファイルはフォント情報を内包できないので、そのまま入稿してしまうと、

開いた際にフォントエラーが出現することになります。

 

もちろん再入稿に。

 

 

そこでレイヤーを統合しておけば、

編集可能なテキストデータは単なるピクセルデータに置き換えられますので、

『フォント未使用』の状態になり、エラーは防げる、というわけです。

 

 

 

もう一度整理すると、レイヤー統合で、

 

・レイヤー非表示のうっかりミスがなくなり、

・容量が軽くて済み、

・フォントがないのでトラブルもなし!

 

 

 

 

なので入稿前には、

 

 

 

 

レイヤーウィンドウのハンバーガーメニューから、

[画像を統合(F)]を実行しておく!

([レイヤー]メニューからでも実行可能です)

 

 

 

 

 

ただし。

 

 

 

 

 

…ちょっとだけフォントで気を付ける項目があるので、それだけ次回に。

 

 

 

それではまた。

 

 

 

 

 

【まともトーク】わたしのPDF原稿…ギガ越え!?