こんばんはぶっ君です。
さて【入稿前のデータチェック】Photoshop編は、
実質的には前回ですでに終わってたりします。
①作成サイズ・解像度の確認
②塗り足し忘れのチェック
③レイヤー統合
言うて、たったこれだけですからね!
デザイン面に関して言えば、
・無線綴じの場合、ノドの処置は適切か?
・断裁の危険エリアに文字や大事な要素は無いか?
といったこともチェック要素ではありますが、そこは割愛。
じゃ今日は何?って話ですが、
レイヤー統合の補足で、文字の画像化問題をちょこっとだけ。
Photoshop編の最後、レイヤー統合の話の中で、
フォントエラー回避目的で統合=文字の画像化をお伝えしましたが、
実はこれには、
『文章メインの読み物のデータ編集に、
Photoshopはメインでは使わない』
という前提があります。
つまりは『小さな文字は使われない前提』ということ。
例えば、雑誌記事の様なA5サイズのZINEのデータを作成するのに、
Photoshopだけで全てを完結することはないだろう、と。
絵本のように、比較的サイズの大きな文字を扱うには全く問題ありませんが、
極端な話をすれば、文庫本のページデータをPhotoshopで作成するのは、
PSD入稿で、文字の画像化(ラスタライズ)前提なら、あまり実用的ではない気がします。
(実際にはできちゃいますけど)
※グレースケール/モノクロ印刷であれば、解像度設定が変わるので別の話
実際に使用するとどうなるか?
小さい文字や明朝など線の細い文字はシャープさが失われたり、
印刷結果に欠けができる可能性があります。
文字の曲線を□で表現するわけですから、当然小さいほど再現に難が出ます。
実はPhotoshopにはラスタライズの他にも、フォント問題を回避する方法があります。
文字の『シェイプ化』
です。
これはIllustratorの『文字のアウトライン化』とほぼ同じで、
シェイプ化によってオブジェクト扱いになり、文字の編集機能が失われます。
具体的には、
シェイプ化するテキストレイヤーを選択した状態で右クリック
→[シェイプに変換]を選択すると、
アウトライン時のようなパスが生成し、
テキストレイヤーを示す [T] のレイヤーアイコンは消失します。
シェイプ化の場合、生成したパスにIllustratorの様な塗り設定ができるというよりは、
文字の最大範囲と同じサイズのベタ塗り画像を、
アウトラインのパスデータでクリッピングマスクしている状態、の様です。
PSDからPDFを書き出した場合、フォントは埋め込まれますが、
これもファイル内部では、シェイプ化に近い状態になるようです。
(おそらくですが、そもそもPhotoshop上でのフォントの扱いが、そういう方式な気がします)
ちなみにシェイプ化しても、データ容量はPSD上でも、PDF上でもさして変わりません。
さて、ここで実験。
明朝系・ゴシック系の2種類のフォントを使い、
4pt~34ptまで2pt刻みのテキストデータをPSDファイルで作成
↓
シェイプ化とレイヤー統合(=ラスタライズ)したものをそれぞれPDF化
↓
印刷してみるとどうなるか?
結果発表ぉ~!!
【ゴシック系】
〈左/シェイプ版〉 〈右/統合版〉
【明朝系】
オンデマンド機で印刷した結果を600dpiでスキャンしたものがこれ。
予想通り、8pt以上はどちらのフォントも概ね問題なく、
ゴシック系は小さいものもギリギリセーフ?といったところですが、
統合版・明朝系の6pt以下は厳しい感じがあります。
印刷物のスキャンだし、さらにブログ用に手を入れたので劣悪度が増しているとはいえ、
ポイント数の低い明朝の漢数字『一』などは中央が切れかかっている感じ。
オンデマンド印刷でこれだと、オフセットはさらに厳しいかも。
また、シェイプ化版の方がしっかり印字されている感じ。
(これはアウトラインで文字が太る現象と同じなのかも?)
実際に4ptや6ptの文字を、Photoshop上で使うか?という問題はさておき、
結論として、PSDで入稿する場合、
・極端に小さい文字類のレイヤー統合によるラスタライズ化は避けるが吉
※視認性を求めない/そこまで気にしない(重要度の低い)場合は別
・難の出そうなテキストだけはレイヤーを残し、シェイプ化で処置
※全テキストをシェイプ化する手もありますが、データ構造によってはかなりの手間になりそう
・根本的に細かすぎる文字はPhotoshop上で使用しないか、PDFで入稿
といった配慮は必要かもしれません。
それではまた。
【まともトーク】拡大しても画質が良くならない理由







