【まともトーク】Canvaで無線綴じのテンプレートを作る!②【落とし穴?】 | ブックホンのブログ

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こんばんはぶっ君です。

 

 

さて昨日からの続き、

 

Canvaで無線綴じの本文用テンプレートを作る

 

です!

 

 

 

昨日はガイドを引いて、ロックをかけたところまででした。

 

 

 

 

 

ほぼ出来上がっていますが、最後に大きな設定があります。

印刷物のデザインについてまわる、

 

『塗り足し設定』

 

です。

 

 

 

 

■塗り足しの設定をする

 

実はCanvaには塗り足しの概念がちゃーんと盛り込まれているので、

一発で設定できます。

 

 

①画面上部の帯の中、左の方にある[ファイル]を押すと、

メニューリストが表示されます。

 

その中にある、②[ページ表示を設定]にカーソルをあわせると、

さらにスライドしてメニューが階層表示されます。

 

下階層のメニューにある、③[塗り足し領域を表示する]を押す。

 

 

これだけです!なんてシンプルw

 

 

実線だった原稿枠が破線に変わり、

さらにその外側までエリアが広がったかと思います。

この広がった領域が、印刷会社が言う『塗り足しエリア』になります。

 

ちゃんと各辺3mm外側まで確保されているので、

描画範囲に隙間が無いように画像などを配置すれば、何も問題ありません。

 

 

 

 

ただし、です。

 

 

 

 

注意することがひとつ。

実はここが一番のポイントかもしれませんが、

 

Canvaのサイズ値には、塗り足しは含まれていない

 

ということ。もう少し具体的に言えば、

 

『データは w188×263mm あるけれど、塗り足しを無視したサイズ、

 =仕上がり位置の値 w182×257mm を《サイズ》として扱いますよ!』

 

ということです。

 

 

 

昨日の記事に、ファイル名を設定するまでは、

『かわりにサイズが表示される』とお伝えしましたが、

塗り足し設定を入れても、表示されるサイズは変わりません。

 

また、試しにメニューの[サイズを変更]を押すと、

カスタム欄に現状のサイズが表示されますが、これも当初の入力サイズのままです。

 

 

実際にブックホンに入稿されるCanvaが元データのPDFには、

例えば仕上がりがB5のご注文だとすると、

塗り足しサイズより大きな w194×269mm になったものもあります。

 

おそらくですが、

 

 

塗り足しサイズで作らなくちゃ!

サイズ設定は仕上がり+6mmだから『w188×263mm』よね!(←意味は合ってる

『塗り足し領域を設定』?忘れずに設定しないとね!(←ちょい待って

デザインできた!

ちゃんと塗り足しのところまでデータもあるしバッチリ!

サイズ見ても『w188×263mm』だし、PDF書き出して終了!(←待ってお願い

入稿~♪

 

 

 

…と考えると辻褄が合うんですよね。

 

 

原稿を受け取るブックホンの立場で考えると、

『サイズが w194×269mm できっちり端まで柄がある』状態なので、

 

①単純に原稿サイズを間違えた

②B5仕上がりサイズで作って、PDF書き出しサイズを間違えた

③B5塗り足しサイズで作って、PDF書き出しサイズを間違えた

④塗り足しを3mm→6mmで考えてしまった

 

などが考えられ、判断がつきませんので問い合わせ&再入稿、となってしまいます。

 

 

これらを避けるには、

 

・仕上がりサイズで設定+塗り足し表示ON

・塗り足しサイズで設定+塗り足し表示OFF

 

のどちらかだと思います。ご注意くださいね。

(書き出したPDFを開いてサイズ確認、も大事です!)

 

 

 

 

さて、これでひとつテンプレは完成しました!

あとは偶数ページ用をちょちょいと作るだけです。すぐ終わりますw

 

 

 

 

■左綴じ・偶数ページ用を作る

 

 

基本的には奇数ページ用と同じ、違いはノドの位置だけなので、

保存した奇数ページのデータを流用!

 

①画面上部の帯の中、左の方にある[ファイル]を押すと、

メニューリストが表示されます。

 

その中にある、②[コピーを作成]を押すと、新しいタブが開いてコピーが表示されます。

(データの名称が「○○〇のコピー」になっている)

 

ショートカット『Ctrl+Alt+;』でガイドのロックを解除したら、

左側2本のガイドのうち、内側を『247mm』の位置へ移動 → 再度ガイドをロック。

 

ファイル名を変更して、終了~!

 

 

 

 

 

 

 

あとはテンプレートをコピーしてページデータを作成するだけ!簡単!

 

 

ちなみに1ファイルの中でページを増やしていくこともできるので、

ノドの位置が交互になることさえ忘れなければ、

テンプレ1個だけでも全く問題ないと思います!

ひとつ注意があるとすれば、

 

『ガイドはCanva内ページで共通』

 

という点。

 

 


[+ページを追加]ボタンを押して2ページ目を呼び出した際、

1ページ目で左側に追加したノド対策のガイドは、

そのまま左側に表示されます。

 

そこでガイドを2ページ用に右に動かしたとして、

「1ページ目のあそこ、間違えてた!」

なんて1ページ目に戻った場合、ノド対策のガイドは右に動いたままです。

 

※個人的には『うっかりミス』が嫌なので、

 ガイドが固定されてたテンプレ2個づかいが安心できると思っています。

 

 

 

 

さて、いかがでしたでしょうか?

 

なんのことはない、塗り足し表示とガイドを引いただけです。

申し訳ありませんw

 

 

次回、余裕があれば(あくまであれば、ですがw)

表紙っぽいデータを作成、PDF変換まで記事にできればと思います!

 

 

 

 

それではまた。

 

 

 

 

 

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