高校生の娘に発達障害傾向があることがわかった。
思春期外来で検査の結果、発達障害まではいかないけど、グレーだった。
小中学校で先生から指摘された事は無かった。
勉強も物凄く出来るわけではないが出来ないわけではなかったこともある。
だが人間関係は苦手で友達は全く出来なかった。
それは一人っ子だからかなと解釈していた。
この4月に第一希望の高校に入学し希望いっぱいだった。
しかし6月頃から学校行きたくないと言いはじめた。
娘の話をよくよく聞いてみると、高校に入って友達が出来るかと思ったが出来ない。
しかも先生からの課題の指示がよくわからない。
娘に頭痛や腹痛が出ている。
これは、もしや発達に問題があるのでは?と感じて思春期外来受診そして検査にいたった。
振り返れば娘は人間関係が苦手でイジメの対象にもなった時期がある。
周囲の子からちょっかいを出されがちなのである。
だからこそ娘は高校は県内でも評判が良い進学校を選んだ。
私も背中を押した。
娘の高校は県内から広域的に進学する生徒が多く、進学校でもあり部活動も盛んな学校である。
だから、他人の事に構う事には関心がない。
自分自身の学校の課題や部活などで精一杯だからである。
成績的には無理だと中学の担任から言われたが娘はこの高校以外の県立高校は受験しないと言った。
滑り止めの私立に行く覚悟で受験し何とか合格している。
だから高校での成績は下から数えた方が早い。
勉強について行くのがやっとである。
それも課題をこなす大変さに拍車をかけている。
それは受験前にギリギリの成績で入学した後のしんどさは娘とよく話し伝えている。
もっと早くに、義務教育中に娘の発達について気づいていれば…と悔やまれる。
そうすれば発達の特性に合わせての教育や教え方があったし、娘自身も苦しみが少なかったかもしれない。
定型発達の子と同じようにすることは娘にとって、かなりの努力を要したし非常に苦しかったと思う。
それは親として胸が痛い。
私も発達障害傾向があるとは知らずに、何でそんな事が出来ないの?!と接してきたからだ。
しかし社会に出る前に気づいた事は良しとしなくてはと考える。
社会に出て定型発達の人と一緒に、この複雑化した社会や組織で働くことは学校以上に厳しい。
だから今のうちに自分の特性や取り扱いを知り、周囲と折り合いをつける事を学んでほしい。
そして私自身も発達障害の子を持つお母さん達と繋がりを持ち助けられている。
高校合格の喜びも束の間で長く暗いトンネルだった。
まだまだ悩みは続くけれども?