Netflixでとうとう公開になった。
2年越しの新シーズン公開である。
TOEIC受験後に視聴しようと楽しみにしていた。
シーズン5、1990年代メージャー首相時代からスタート。
役者さん達もシーズン4までの方々とは顔ぶれがチェンジ。
特にダイアナ妃役のエリザベス・デビッキの姿形の美しいことといったらない。
天性の輝きや気品は故ダイアナ妃ご本人に叶わないけど、非常に美しい女優さんである。
話をドラマに戻す。
エリザベス女王の4人の子供達のうち3人が離婚。
王室に対する国民の厳しい視点、王族としての生き方、思うようにならない子供達、10月に亡くなられた女王の苦労が描かれている。
王族も生身の人間である。
人を好きになるし立場で抑えきれない感情もある。
作品中で、チャールズ皇太子(現国王)の、私には結婚相手の選択肢は無かった、という台詞に彼らが背負う大きな役割と不幸を感じた。
女王に決定権があり王族そして国民の誰もが認める相手との結婚。
優しく純粋で穏やかな性格で、恋愛遍歴がなくルールに従う女性、皇太子妃、王妃として民に愛される人を選べ…それがお前の重要な任務だ、いずれお前は国王になる男だ。
作品中で若いチャールズ皇太子は大叔父からこんこんと説かれる。
それは彼自身が1人の人間として必要な相手とは異なる。
1983年世界中が注目したロイヤルウェディング。
結婚前夜、花婿と花嫁は意に染まない結婚と自分の力では止められない運命の流れに苦しみ涙する。
王子2人を授かり努力はされたようだが深い溝は埋まらない。
ドラマとはいえ離婚前の数年間は見る側も辛い、互いに傷つけ合うシーンばかりだった。
宗教上の理由や立場があるので庶民のように簡単に離婚など出来ない。
双方共に婚外に相手が居なければ到底心が保てなかっただろう。
今のチャールズ国王とカミラ王妃を見ると空気感がしっくりくる感じがする。
しかし故ダイアナ妃を苦しめた不倫という視点からすれば正直強い違和感がある。
不倫を世界中から非難され続けながら想いを貫き、物議を醸す事を一切言わず淡々と公務をこなし最終的にはエリザベス女王から認められたカミラ王妃は強かで利口な人なのだろう。
そんな事を思いながらイギリス王室の在り方を手本にした我が国の皇室に思いをはせる。
事情は同じだろうから。
皇太子殿下に見染められ嫁がれる方は苦労される。
しかし殿下の深い愛情が嫁がれた方を支えている。
それは見る側に深い安心をもたらす。