猫の輸出入 | 麦茶(日々の暮らし、心)

麦茶(日々の暮らし、心)

今はアラビア半島で生活中です。

しかし、暑い。
気がついたら、もう日中は40度超えで、夏になっていました。
さすがにここまで暑いと日中は蚊は出ません。
ビールとウィスキーが飲みたくて仕方ないですが、脱サウジまであと約40日、我慢するしかありません。

帰国準備ですが、飼い猫のうりぼうの輸入届出受理書が成田の検疫から無事送られてきました。
やはり宗教的な理由からか、この国では、ペットの輸出入の手続きは本当に不明瞭です。
三年半前、うりぼうを日本からダンマームへ連れてくる時も、サウジ側での必要書類や手続きが全く良く分からず、直前になって、直接、農業省の出張所へ乗り込んで交渉し、アラビア語の輸入許可証を入手しました。
今回はそんなバタバタは嫌なので、エミレーツのジッダ営業所でペット輸出の実績のある輸送業者を紹介してもらいアポイントしました。
エミレーツの規定では、総移動時間17時間以内だったらチェックイン荷物としてのペットの輸送が可能なはずですが、どういうわけかジッダ発の場合、貨物扱いでないとダメらしいです。
預け荷物で日本へ運んだ事例も知っているので、しつこく食い下がりましたが、二年前からペットは貨物扱いになったの一点張りで、諦めました。
確実に日本に届くのなら個人的には貨物で良いのですが、ただし、貨物の場合は、乗り継ぎのドバイで五時間以上の休憩が必要だとかで、その点についてまだ揉めています。
それに従うと、十時間以上前に送らねばならず、猫は寂しがり屋なので、逆にストレスなはず。
ここは何とかもう少し食い下がろうと思います。
最終関門は、日本の検疫所指定のフォームにサウジ農業省の裏書き承認のースタンプを押してもらうことです。
しかし、これがなかなか難しいらしいという噂。
業者もイギリス、アメリカ向けでは同様のスタンプの要求があるらしく、うまくやってきたらしいのですが、日本は初めてのようで、お役所伺いの日は俺の努力も必要となるとのことです。
まぁ、とにかく直球勝負するしかないです。
血液も検疫所指定のドイツの大学のラボに送ったりと結構大変だったのですが、人間は菌撒き散らしながら自由に世界を移動できるのに何故ペットの移動はこんなに厳しいのか、、、ちょっと不条理に感じる時がありますね。

そんなうりぼうももうすぐ七歳。
人生の半分以上をサウジで過ごしたことになります。