結婚してから、正直、母との関係性が私の中で変化してきた




実家を出て離れて暮らしていると
有り難いことに
何かと食べ物だったり生活用品をくれたりする母だった


結婚後、急に私に生理用品のナプキンをくれる様になった



私は、急にどうしたんだろう?と不思議に思った



その後も数回、ナプキンをくれたけれど
特にワケも聞かずに、頂いていた





その頃、犬か猫が飼いたくなり、わーわー私が騒いでいて
母に会った時に私が「最近猫飼いたいなーって考えてるんだよねー」と言ったら


母「あんたそんな猫なんか飼って、子供作らない気?!」


と言ってきた。

私は、今にも怒鳴り散らしそうになった。
(今思い返してもこの時声を抑えた自分を褒めてあげたい)


この言葉に驚きつつも、私はどうにか頑張って
「子供はどうやら出来にくいみたいなんだよね」

と、ひと言。




しょうがない、
母の嫌いな猫を飼うと騒いだ私も恐らくいけなかった。


でも母は、他にも、
「犬なんて飼って子供作らない夫婦よくいるじゃない?そんな風にはならないでよ?」
とも言っていた。
どうやら、
犬や猫を飼っている夫婦に子供がいない=子供を作りたくない夫婦
だと思っていた様子

世のペットを飼っている人達に謝れ!!!!


と私は心底、母にムカついた。


子供できないからこそ、動物を飼っている夫婦だってたくさんいるのに、そんな事も知らないでそんな風に言う母親に心底ムカついた



この母に、一体どんな言葉を投げかけたら、一撃で分かってくれるのだろう?


と瞬時に考えて出た言葉が
「子供ができにくい」
そのひと言だった。


まだその時は、不妊症かどうかをきちんと病院で検査をした訳でもなかったから、きちんと自分たちの親に報告していなかった

2年経っても子供が出来ないと、もう不妊症だと
ネットで調べると出てくるので、そろそろ検査するかね〜と旦那と話していた矢先の母との出来事だった。




そのあとは、そろそろ検査をちゃんとしようと思っている事だけを話し、その場は終わった











そして駅まで送ってくれた車中で、
ナプキンをくれてた理由が解明された



それは、

子供ができた時の報告がし易いように

だそう。




妊娠したら、生理が来なくなって、ナプキンが不要になる、
となると、母が私にナプキンをくれる時に
私が「ナプキン要らない、なぜなら妊娠したから」と報告を受けられるから


との事。







再び私の怒りが込み上げてきた。


母は私を舐めているのか?!

実の娘だぞ?!


妊娠報告を躊躇する様な間柄だったか?!?!





私はそんなつもりで母とは接していないぞ?!

そんなに信頼されていなかったのか?!

そんな風に思われていたのか?!



もうとにかく色々ムカついた。





そして、どうしてそんな発想に至ったのかは


「テレビで見た」



だった。

しかもどうやら、テレビでは自分の息子のお嫁さんに対してっぽかった。






私はなんて言い返したか、もう覚えていないけれど

大して言葉数は発していないと思う。





その後、私にナプキンをくれる事はなくなりました。







母に言いたいことはたくさんあるのだけれど

言ったところで反発し合うのが目に見えてるので

あまりたくさんは言い返しません。

何より疲れるので。



しかも、母はすんなり私たち兄妹を3人産んだので

私の気持ちが分かりません。
教えてあげなければならないので、しょうがないのです。


何より、彼女は60歳の年代

”普通“に結婚して子供を産む、孫を可愛がる
それが1番の幸せ世代
(すごく嫌味ったらしく言ったけど、全ての60歳の年代の方がそうとは言いません。)


1つ1つ私が理解して教えてあげなければいけないんです。




何かと愛情が深い母なのだけれど
深いがゆえに、私への孫の願望が強い。
そして私の30歳という数字が見えてきた辺りから
半ば強制が強くなってきたのです。


続く






P.S.
私がシンガーソングライターとして活動している事もあって、母は「また音楽活動なんかばっかりして、子供作らない気?」と言った事もありました。私は「音楽活動したいから子供は作らない」なんてひと言も言った事もなければ思った事もありませんでした。そんな風に疑われた私は言葉も出ませんでした。


宮林愛美