本来、ヘルパーは利用者さんの通夜や葬式には出ない。
事務所の人は出るみたい。
だけど、今日、病院に面会に行った利用者さんが亡くなられたら、通夜に行くべきかどうかを迷っていて、家に戻ると、私が通夜の話しも何もしていないのに、お母ちゃんは『あんた、香典を〇千円出すか?わしも〇千円出すで一緒に持ってって』と言った。

私が事故で休んでいた時に、唯一、私を心配して見舞いに来て下さったのは、友達でもなくて、この利用者さんだけだった。

利用者さんには、私の自宅の住所は教えていなかったが、私を心配した利用者さんは他の同僚に私の自宅の住所を聞いて、寒い冬の時期にも関わらず、わざわざ見舞いに来て下さったのだ。

しかも、二度も。

それを、お母ちゃんも分かっているから、お母ちゃん自身も香典を出すと言ってくれた。

こういう、お母ちゃんの気遣いには本当に感謝してる。

私が何も言わなくても、私の気持ちを一番理解してくれるのは、やっぱり、お母ちゃんだけだ。

『通夜に出たことを事務所に、なにか言われたら、利用者さんが見舞いに二度も来てくれたからと言えばええ』と、お母ちゃんは言ってくれた。

まだ、利用者さんは危篤状態に代わりないし、実感が湧かない。

私のことを本当に大事にして下さった利用者さん。

本当に優しかった利用者さん。

肉体は滅びても、私の中の魂と利用者さんの魂は固く結ばれている。

まだ、お別れの言葉は言わない。