寅さんのセリフ | 【茨木で二番の味 孝来】37年間ラーメンをつくったオヤジの話

【茨木で二番の味 孝来】37年間ラーメンをつくったオヤジの話

昭和54年からJR茨木駅前で店を構えていた「茨木で2番の味 孝来(こうらい)」が2017年6月で閉店。37年間の歴史をつづる店主(オヤジ)のブログ。

退路を断つ

息子がくれたお店とは、いえ、それなりの覚悟で、

まあ、退路を断つという感じで、臨んでいます。

子供達も妻も、喜んでくれるようにと

 

ただ、少し違うのは、若くないということと、

 

また、私自身は、ずっと従事する、職人では、

ありませんでしたので、

時たま、ミスをして、お客様に失礼なことになり、

正直落ち込んだりしています。

 

そんな時、こんなこと考えています。

寅さんが、老いちゃん、おばちゃんに、誰かが大いに世話になった時に、

言うセリフが、大好きなんです。

 

それだけ世話になっても、

このうちのもんは、菓子折りの一つでも持ってくれば、

もうそれで充分でと、おいちゃん、おばちゃん、さくらさん達の、

やさしさを、そのように表現しているのが、いいなあと

 

私の店でも寅さん風に、表現するならば、

 

ふらっと、たまに食べに来て、うまいうまいと言って帰ってくれるならば、

もうこの店のもんは、それで充分で

 

疲れも落ち込みも、みんな吹っ飛びます。

 

 

 

 

                                      わたる