ウルセラリフトの効果の主体は、スマス(SMAS)もしくはスマス付近を焼灼することによるリフト(引き上げ)効果です。

 

ウルセラ以前のタルミ治療器、たとえばサーマクールや42℃メソッドなどの高周波治療、ファームアップやタイタンなどの近赤外線治療は全て皮膚の引き締め効果を期待したものです。

 

サーマクールはその強力な引き締め作用によって小顔効果が得られるので、顔のボリュームが多い人や組織の厚い人には向いていますが、もともと顔のボリューム不足でやつれて見える顔立ちの人では、、よりやつれ感が強調される可能性があります。(もちろんヒアルロン酸注入でボリュームを補えば改善されますが)

 

その点、ウルセラリフトはボリュームを減らさずに治療できるので、ボリューム不足の人も含めてタルミに悩む全ての人に適応があります。

 

 

 

 

 

フェイスリフト(SMASリフト)で変化を得られやすい人は、ウルセラリフトでもより効果を得られやすいと考えられます。

 

私自身の顔も、フェイスリフト手術向きの顔だと自己分析していました。

 

私は以前から還暦前に、阪田美容・形成外科(新宿区)の阪田和明先生にお願いしてフェイスリフトと眉毛下タルミ切除を受けようと心に決めていたのですが、ウルセラリフトが想像していた以上に効果があったので、フェイスリフト手術をしなくても毎年ウルセラリフトを続けていけばいいのではないかと思うようになりました。

 

ちなみに阪田和明先生は、ベテランの美容外科医の間では知らない人はいない腕の立つ名医です。

 

美容外科手術ならどんな手術でも自信をもって推薦できる数少ない美容外科医です。

 

 

 

 

 

ウルセラリフトを受けてから、久しぶりにお会いする患者様から「先生、前より若返ったんじゃない」と言われることが多くなりました。

 

私自身も、治療前と比較して頬のタルミが改善していると感じますし、うつむいて鏡を見た時のタルミの程度が治療前と全く違うといってよい程効果を実感しています。

 

ウルセラリフトでは多少なりとも治療直後から変化を感じる人が多いと思いますが、治療直後の変化がウルセラリフトの効果の全てだと思っているとすぐに裏切られます。

 

即効性の変化の大部分は、早期に後戻りするからです。

 

これは、ウルセラリフトに限らず高周波など多くのタルミ治療器にも当てはまることです。

 

即効性の変化が大きい人ほど、その効果の持続期間が短かさに失望されるかもしれませんが、即効性の変化はもともとおまけみたいなもので、2ヶ月後以降に起きてくる変化が本当の変化だとご理解下さい。

 

 

 

 

 

私は自分自身が器械によるタルミ治療をが受けた場合、その効果の程度は、自分のフェイスラインの皮膚をつまんだ時のその伸び具合で判定しています。

 

ウルセラリフトやサーマクールでは、施術直後からフェイスラインの皮膚の伸びが小さくなっていて効いているのがわかりました。

 

しかし、ウルセラリフトの場合も施術直後の効果は10日後にはほとんどなくなってしまいました。

 

再び皮膚の伸び具合に変化が現れたのは2ヶ月後位からで、3ヶ月後には明らかにリフトアップしていることがわかりました。

 

直後の変化は主に組織の収縮やわずかな腫れによって生じるもので、コラーゲンが増生されて組織が引き締まってくるためには2ヶ月以上の期間が必要です。

 

 

 

 

 

ウルセラリフトは1回の治療で劇的な効果をもたらすような治療ではありませんが、着実に顔に変化を与えてくれる治療といえます。

 

老化がストップするわけではないので、1年、2年と経てば後戻りをしていきますが、時間が経ったら施術したことがが全て無になってしまうというわけではありません。

 

器械によるタルミ治療は、自分自身の組織を変化させている治療ですから、一度獲得した変化はその後もずっと尾をひきますが、老化しなくなるわけではないので後戻りをするのです。

 

施術を受けていなければ、もっと速く老化は進んでいることでしょう

 

ウルセラリフトの治療の間隔は最低でも半年は空けた方が良いと考えられ、半年~1年に1回の治療ペースをお勧めします。

 

若年齢の人ほど間隔は長くて良いと思います。