2023/11/4~11/27の24日間、一人で車中泊しながら長崎・五島列島の史跡名勝・温泉・道の駅を巡ってきました。

 

岡山県の自宅を出発し、3~5日目は長崎市街観光、6~10日目は五島列島・上五島を観光

11~16日目は下五島・福江島を観光、17~18日目は長崎市観光

19日目は、雲仙市の雲仙地獄&雲仙温泉、南島原市の道の駅ひまわりで車中泊

20日目は、日本100名城・島原城、続日本100名城・原城跡、天草にわたって道の駅で車中泊

 

「原城跡」に隣接する「原城温泉」の大手口駐車場に車を止めて大手口から本丸を目指しました。

 

 

世界遺産・原城跡周辺案内図です。

原城跡は、キリシタン禁教初期に有馬領のキリシタンが蜂起した「島原・天草一揆(島原の乱)」の舞台となった城跡です。一揆は全国的に禁教政策が推進される過程で起こったできごとであり、江戸幕府に大きな衝撃を与えた。

と説明してあります。

中央下部の赤枠の大手口駐車場から、中央赤枠の本丸跡まで約800mをてくてく歩いていきました。

 

 

世界遺産の碑です。

「長崎と天草地方の潜伏キリシタン関連遺産」の構成資産になっています。

「原城跡」は、キリシタンが何をきっかけとして「潜伏」することになったかを示す構成資産です。

原城を主戦場とした「島原・天草一揆(島原の乱)」は江戸幕府に大きな衝撃を与え、カトリック宣教師の潜入の可能性のあるポルトガル船の来航の禁止と2世紀を超える海禁体制(鎖国)の確立、これに続く国内宣教師の不在という状況をもたらし、キリシタンは「潜伏」して密かに自分たち自身で信仰を続けました。

 

 

今回の旅で訪れた世界遺産「長崎と天草地方の潜伏キリシタン関連遺産」は3ヶ所目となりました。

 

 

「二ノ丸」があった所は野菜畑になっていました。

一揆の際には、農民など5700人が守りを固めたと記録にあります。

遥か海上には「湯島」が見えました。

「島原・天草一揆」のとき、島原と天草の領民が戦略を立てた島で、島原と天草地方の一揆勢が合流して廃城となっていた原城に籠城しました。その数は2万数千人であり、少年の天草四郎時貞を総大将としました。

鎮圧にあたった幕府勢は約12万に達しました。

 

 

本丸正門跡に到着しました。

原城は関ケ原合戦前後の慶長4~9年(1599~1604)頃に、キリシタン大名の有馬晴信によって築かれた城郭とされています。宣教師の記録によると、有馬氏本城の日野江城が手狭で戦闘に不向きであったため、新たに巨大で堅固な原城が築城されました。

 

 

航空写真です。

城は有明海に突き出す丘全体を縄張りとし、本丸をはじめ二ノ丸、三ノ丸などの曲輪があります。本丸は石垣造りで、直線的な稜線の曲輪となっています。一方、他は自然地形を活かした土造りの曲輪が独立的に配置されるなど、中世城郭の名残りがある構造となっています。

江戸時代初め元和2年(1616)に大和五条より入封した松倉重政が居城を島原へ移したため、原城と日野江城は廃城となりました。

右の航空写真に従って順に見学しました。

 

 

本丸門跡です。

原城本丸へと繋がる最後の門で、入り口の空間に礎石が並んでおり、櫓門が建てられていたと考えられています。

櫓門を抜けると、その先には階段が設けられており、城内へ続いています。

 

 

本丸跡です。

 

 

本丸の奥に向かうと、左に天草四郎の像、右に十字架のモニュメントが見えました。

 

 

祈りをささげる天草四郎の像です。

江戸時代初期の寛永14~15年(1637~38)にかけて起こった「島原・天草一揆(島原の乱)」に際し、若干15才という若さで一揆軍の総大将として幕府軍と対立しました。

一揆軍は88日間ここ原城に籠城しましたが、12万という圧倒的な幕府軍の総攻撃により終結しました。

四郎はこの本丸で首を切られ、長崎でもさらし首にされました。

 

 

十字架のモニュメントです。

パンフレットの写真では白い十字架でしたが、年月を経て錆びて赤茶色になってしまいました。

 

 

「天草四郎時貞の碑」です。

説明板によると、

西有家町にある民家の石垣の中にあったものをこの場所に移したものです。

天草四郎は、小西行長の家臣・益田甚兵衛の子で、本名・益田四郎時貞といい洗礼を受けてジェロニモと称し、籠城中に書いた「四郎法度書」にはフランシスコと署名しています。

 

 

本丸跡の石垣を見ながら大手口駐車場まで戻りました。

 

 

本丸跡から歩くこと15分、大手口駐車場に到着しました。

まだ午後1時半と早いですが、目の前にある「原城温泉」で城巡りの疲れを癒すことにしました。

 

 

玄関を入ると原城跡のポスターが貼ってありました。

航空写真で見ると、いかに広いかが分かります。

 

 

温泉分析書です。

源泉名・・・原城温泉

泉質 ・・・ナトリウムー炭酸水素塩温泉

効能 ・・・腰痛症、神経痛、筋肉痛、胃腸機能低下、疲労回復、健康増進など

 

 

                     (インターネットから借用)

入浴料は500円でした。

先客は8人ほどで、のんびり景色を眺めながら入浴して疲れを取りました。

 

 

続日本100名城スタンプです。

原城は188番でした。

 

このあと、フェリーで天草へ渡って道の駅で車中泊しました。

 

     ーーー  つづく  ーーー