2023/11/4~11/27の24日間、一人で車中泊しながら長崎・五島列島の史跡名勝・温泉・道の駅を巡ってきました。

 

岡山県の自宅を出発し、3~5日目は長崎市街観光、6~10日目は五島列島・上五島を観光

11日目は、上五島のあこう樹、桐教会、米山展望台、フェリーで福江島へ移動して道の駅で車中泊

12日目は、道の駅から反時計回りで、辞本涯、教会めぐり、大瀬崎灯台、福江港、中央公園で車中泊

 

12日目(11/15、福江島2日目)は、前夜車中泊した道の駅「遣唐使ふるさと館」を出発して、三井楽地区の日本遺産・空海記念碑「辞本涯」、「三井楽教会」、「貝津教会」、「高浜海水浴場」、「井持浦教会」の次に「大瀬崎灯台」へ行きました。

 

 

12:00 玉之浦地区の西海国立公園「大瀬崎園地」に到着しました。

東シナ海に突出した断崖が目の前にあります。

 

 

看板越しに「大瀬崎灯台」が見えました。

2022年度後期のNHK朝ドラ「舞いあがれ!」のロケ地です。

 

 

大瀬崎の説明板です。

灯台の建つ大瀬崎の岩肌をよく見ると、横方向に縞模様が見えます。これが「五島層群(ごとうそうぐん)」と呼ばれる地層の模様で、五島層群の砂は中国の黄河などの砂と同じ組成です。

五島層群・・・五島列島の大地を形成する、約1800~1600万年前の地層で、日本列島がユーラシア大陸から離れるときに大地が割れて、大陸の砂や泥が湖や川に溜まり岩石となったものです。

 

 

これから五島層群の断崖の上に立つ白亜の「大瀬崎灯台」を目指します。

海面に対して24°傾いた地層で構成された海抜80mの断崖上に、明治12年(1879)建設され、現在の灯台は昭和46年(1971)に改築されました。

 

 

先端の「大瀬崎灯台」へ行く途中、「祈りの女神」に寄りました。

 

 

「祈りの女神」の展望所の駐車場から歩きます。

右側に「ハチクマの渡り」の説明板がありました。

ハチクマは、両翼を広げた長さが130cmになる大型のタカで、夏に九州などで繁殖し、秋になると越冬のため東南アジア方面に向かいます。

日本に飛来したほとんどのハチクマが五島列島を経て東シナ海を2~3日かけて越え大陸に渡りますが、9月から10月にかけて7000羽~20000羽ものハチクマが観察されるため、全国からバードウォッチャーが訪れます。

 

 

「祈りの女神」像です。

長崎の平和公園にある「平和祈念像」の作者・北村西望の作です。

太平洋戦争中、沖を通る船から大瀬崎を見納めの地として南方戦線に赴き、再び祖国の地を踏むことができなかった多くの将兵の霊を慰めるために、昭和53年(1978)建立されました。

 

 

標高250メートルの展望所からは、五島列島の大小の島々が一望できました。

 

 

「大瀬崎灯台」の駐車場へやってきました。

灯台までは1.2kmと表示されています。

先ほど見た案内図では、行き(下り)20分、帰り(上り)40分と書いてあったので、これより早く到達するよう頑張りました。

 

 

行きは下りなのでスイスイと進んでいきました。

 

 

大瀬崎灯台が見えてきました。

 

 

25分で到着しました。

目標20分以内だったのですが、途中写真撮影しながらだったので5分もオーバーしてしまいました。

 

 

大瀬崎灯台の説明板です。

五島列島南端に位置する福江島最西端の大断崖の地、ここ大瀬崎は7世紀から8世紀にかけて中国に往来した遣唐使船にとって、故国を見る最後または最初の地となっていました。

ここに洋式灯台が点灯したのは明治12年(1879)で、昭和46年(1971)建て替えられた際、灯籠は東京の船の科学館に保存されました。

現在の灯台は平成21年(2009)に電源が太陽電池化され、その灯りは約22km先までの海上を照らします。

 

 

「五島列島(下五島エリア)ジオパーク」は、2022年(令和4年)1月に認定された日本ジオパークです。

1700~1500万年前に大陸から流れてきた砂泥が堆積してできた地層(五島層群)が基盤で、その後、日本海形成に伴う断層や褶曲、貫入岩や火山、海岸の侵食等の影響を受けて、今の五島列島の形になりました。

 

 

灯台の見学を終えて、来た道を引き返しました。

帰りは上りなので、説明板にあった標準時間40分をクリアするため、脇目も振らずひたすら歩いた結果、27分と大幅に短縮した結果になり、己の体力に自信を取り戻しました。

 

このあと、福江港ターミナルへ行きました。

 

     ーーー  つづく  ーーー