楽天の選手が、立て続けに涙を見せています。

渡辺直人、嶋、鉄平・・・・

原因は渡辺直人選手が金銭トレードで横浜に電撃移籍することになったため・・・・

これほど選手の悔しさがにじみ出ることはめったにありませんよねぇ

私の記憶では、当時のダイエーの小久保が、読売に原因不明の電撃トレードされて以来ではないでしょうか?


岩村、松井稼を獲得したことにより、生え抜きレギュラーを放り出す形になってしまいました。

しかし、これが星野仙一という男のやり方です。

これでチームを強くしてどうなるのだろう・・・・なんて話が聞こえてきます。

確かに私もそう思う一人です。

しかし、優勝でもしてしまおうものなら、多くのファンは結果に酔いしれてしまうのも事実。

これが良くないんですよねぇ~・・・・


私は、2003年に阪神が優勝したときに、違和感を覚えてから阪神の応援から遠ざかりはじめました。

強くなって騒いでいた人のほとんどは、強くなったから応援しはじめ、新庄や坪井が在籍していたときの弱小時代を無視していた人ばかりだったからです。

普段は球場などに足も運ばず、シーズン始めから低迷するとそっぽを向く。強くなったら、昔から応援していたように振る舞う・・・・・・これでずっとファンだったと言い放つ・・・・

どこのチームにもこういうファンが多いのは事実です。


僕は、ずっと弱小阪神を応援してきたおかげ(?)で、勝ち負けのみにこだわらない見方が出来るようになりました。

年間30試合程度観に行って、勝ち試合を観るのが年間2~3試合のときもありました。

イイことはありません

「お前が来ると勝てねぇんだよ」なんて因縁つけられたりもしました。

まぁ、行かなくたって勝てないんですけどね・・・・

負けて暴れている人を抑えるのに大変だったこともあります。

当時のファンは、それでも応援していました。勝てないのを知りつつも・・・・

私はそんな中を生き抜いてきました。

それでも当時は魅力を感じられたから観戦していたのです。




星野監督のやり方に文句をいうつもりはありません。

優勝すれば良いというやり方なら、請負人として、そのやり方を貫くべきでしょう。


問題は星野さんではなく、優勝したとたんに何でも良くなるファンのほうです。

シーズン前は、ほとんどの人は大型補強を嫌います。

しかし結果が出れば褒め称える・・・・・結果がすべてといったらそれまでですがね。

優勝したときに「これで勝っても嬉しくない!!」ときっぱり言えるファンなら、渡辺もこんなことにはならなかったでしょう



今、楽天には「中川大介」という未来の主砲がいます。ファームではずっとサードを守っていました。

長打こそ少ないものの、勝負強さで打点を稼ぐ良い打者です。

そのサードには来期から岩村が入ります。

中川が埋もれてしまわないことを祈るだけです・・・・・

そして渡辺直人選手には、是非横浜の救世主となって、ベイスターズを活気あるチームに変えて欲しいと思います。

なんだか、渡辺が出て行くことにより、シーズン中に「渡辺がいればなぁ」というファンが出てきそうな気がする・・・・