アンの言葉とibマッピング | アイビーマッピングのブログ

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アイビーマッピングはカウンセリング現場から生まれた会話を「見える化」するコミュニケーションツールです。

おはようございます。
埼玉のibマッピングカウンセラー、ジャスミン♡です。

NHKの朝の連続テレビ小説「花子とアン」、
先週で終わってしまいましたね。
ご覧になってました?

「花子とアン」は、
『赤毛のアン』を翻訳して日本に紹介した
村岡花子さんの生涯を描いたドラマでした。

このドラマは見ていなくても、
『赤毛のアン』を読んだことのある方は
たくさんいらっしゃるのではないでしょうか。

ドラマ「花子とアン」の中には、
『赤毛のアン』の名台詞も随所にちりばめられていました。

最終回では、こんなセリフがありました。

「一日一日と重なってゆく日々は
 一年と名づけられたネックレスに連ねられた、
 黄金の玉のようにもアンには思われた。」
  (『赤毛のアン』より)

原文はこちら:
 For Anne the days slipped by like golden beads
 on the necklace of the year.

美しい日本語訳だなあ、と思います。


ドラマでは、
『赤毛のアン』の出版記念パーティーでのスピーチで、
花子がこう語ります。

「どんなに不安で暗い夜でも、
 必ず明けて朝がやってきます。
 そして曲がり角の先には、
 きっと一番いいものが待っている。
 それは物語の中でアンが教えてくれたことでした。

 私の今までの人生を振り返っても、
 いくつもの曲がり角を曲がってきました。
 関東大震災、愛する息子の死、戦争....。
 思いがけないところで曲がり角を曲がり、
 見通しのきかない細い道を歩くことになったとしても、
 そこにも、
 優しい心、幸福、友情などの美しい花が咲いていると、
 今は強く信じています。」



ibマッピングをやっていると、
ありふれた日々の平凡なできごとや、
欠点や失敗や災難としか思えなかったものごとが、
急に輝きに変わる瞬間というのを
体験することがあります。

暗いできごととして過去を語っていた語り手さんが、
影しか見えなかったその場所に、
光が射しているのをご自分で発見される場面に
立ち会うこともあります。
幸せな瞬間です。



「曲がり角をまがったさきになにがあるのかは、わからないの。
 でも、きっといちばんよいものにちがいないと思うの。」
  (『赤毛のアン』より)



一年という名のネックレスの一粒である
みなさまの今日という日が、
黄金の玉のようでありますように。

そして曲がり角の先に、美しい景色が見えますように。

ごきげんよう。さようなら。