人間が、一番安心する場所って、どこか知っていますか。
手のひらの真ん中だそうです。
人と人との距離を縮める方法に、「握手」があります。
手のひらの真ん中と真ん中を合わせることによって、お互いが、安心できるのです。
「敵じゃないよ、味方だよ」って。
あんまり乗り気じゃない握手は、手のひらを合わせずに、指だけ握って終わりにしちゃうでしょう。
そうすると、わかるんだ。
「あ、この人とは仲間になれない」
赤ちゃんをお母さんが抱きしめるとき、手のひらで、ぐっと身体を包み込むでしょう。
だから、赤ちゃんは安心できるんだ。
お母さんの温かいパワーが、手のひらから伝わるから。
恋人同士手を繋ぐのは、「一緒にいるんだ」ってことを実感し、安心できるから。
なんとなくやっていることかもしれないけど、そうなんじゃないかなって思うんだ。
昔ね、ひいおばあちゃんが生きていたころ、私が病気になると、手のひらをかざしてお祈りしてくれました。
触れていないのに、なんだか、手をかざされた部分が温かく感じて、すごく心地よかったんだ。
神様とか、魔法なんて信じられないけど、
このときのひいおばあちゃんのパワーだけは、なぜか信じられたんだ。
手のひらの話を聴いて、そんなことを、ふと思い出しました。
ちなみに私は、指先を使っての頭皮マッサージ、手のひらをつかっての頭なでなで、どっちも眠たくなります。