:神秋 昌史  挿絵:イチリ

「オワ・ランデ! ヤレない貴族のオトシ方」





高校二年生のオズこと佐品直純は、独学で魔術を身につけた。

―――己の野望を成就させるために。

彼が行ったのはサキュバスの召喚。

唯一にして無二の願いはもちろん「エッチがしたい!!!!」

果たして彼の願いは叶えられる。

しかし、彼が呼び出した美少女は最強の夢魔の一人だった。

強大な力を持つ彼女ロセリーは、自分に十秒触れているだけで死んでしまうと言う。

人ならざる美貌を持つ彼女と事に至るため、オズはめげない。

あらゆる手管、手段の限りを尽くし彼女を狙うが、果たして大願成就はなるのだろうか?

しかし、彼の選んだ最終手段は、手のつけられない大事へと向かってしまうのだった。



変態故に天才なのか、天才ゆえに変態なのか?

求道者と聞けば聞こえは良いが、彼が目指すはエロの道。

その道の行先に有るのは、地獄か楽園か。

どちらにしても、昇天するのは間違いない!











パワフルですね。

おっぱい、せっくす、と行った単語から、シンティア語と呼ばれる、異世界語(大阪弁風)に至るまで、とにかく力が入ってます。

これがデビュー作とは思えないくらい、綺麗な形に纏まってますが・・・纏まり過ぎかなと言う感じもします。

主人公もスケベながら好感持てますし、登場するオニャノコも魅力的でよかったです。

挿絵担当のイチリさんの描くキャラクターがまた、その魅力を際立たせてます。

ただ、続編ができそうな終わり方ではないのが気になるところ・・・。

タイトルのオワ・ランデの通り、続刊すると良いのですが・・・。





オワ・ランデ! ヤレない貴族のオトシ方 (スーパーダッシュ文庫)/神秋 昌史

¥580

Amazon.co.jp










:箕崎 准  挿絵:あおな まさお

「宝城瑠璃華は止まらない!」




知性・美貌・財力。

二物も三物も得た、持たないものは無いという、完全無欠のお嬢様。

それが―――宝城瑠璃華である。



そんな彼女を幼馴染みに持つ水月君人は、高嶺の花である彼女が、平凡な自分と同じ高校に入学したことを知る。



あの瑠璃華がなぜ、と言う疑問と好奇心を押え切れず、彼女の住まう屋敷へ向かうと、暗く静まり返った屋敷の姿が有るだけだった。



連れ去られようとしていた瑠璃華とメイドの胡蝶と共にその場を撤退した彼が、二人から聞いたのは、宝条家のお家騒動とも言える内容だった。



幼馴染みのよしみで、彼女たちを自分の家に連れ帰った君人だったが、あまりにも住む世界が違いすぎるため、話がまるで噛み合わない。


果たして共同生活は上手く行くのだろうか?









かなり違う現実に生きるお嬢様を相手に、平凡な平民である主人公が苦労する、と言うお話でしょうか。

小公女の様な状況だと言うのに、生活レベルをなかなか下げられないお嬢様とメイドを相手に、君人君の味わう心痛はいかばかりでしょうか。

それでも、生活資金を入れようと、バイトを始めるんですが、宝城の名前と世間知らずなお嬢様では、なかなか上手くいかないようで・・・。

一応、三人の共通目標も有るのですが、果たしてソレを達成できるのでしょうか?





宝城瑠璃華は止まらない! (一迅社文庫)/箕崎 准

¥670

Amazon.co.jp











:アズサヨシタカ  挿絵:しずまよしのり

「ただ咎人を裁く剣のように KNIGHTS of THE FREAKS second act




リン・L・シルヴァーナーの死と引換に、彼女の有した蒼雷の呪縛礼装を受け継いだ音無法介。

しかし、彼がソレを纏った姿には、本来あるべき剣が無かった。

帯剣しない異形騎士。

それは「対なる十字剣騎士団」に大きな衝撃を与える事になる。

彼らは、一組の騎士と従者を八十皇の地に派遣するのだった。



ソレを知らず法介は、自身の従属妖精となったフィナアルカナと共に、独自に業魔を狩り始める。

リンが憧れ・願い・望んだ「幻想」を引き継いだ法介が選択する「騎士の異形」。

それは概念を力とする幻想種の中において、最強の異形騎士ファウストが纏っていた、最強の礼装。

そして、前任者であるリンが最強と信じて憧れ、法介が最強であると示す姿。

事実と幻想が、最強を最強として塗り固め、最強に染め上げた蒼銀の礼装、その属性は雷。

さらに、法介の罪銘は『憤怒』の〈神罰〉。

だが、それは特別で有って、異形ではない。

果たして、彼の望む「異形」の形とは―――。









シリアスが心地良くも有ります。

前巻でも書きましたが、おそらくこれも覚醒編と言うところでしょう。


まずは、彼の罪銘と呪縛礼装について。

雷と神罰、この組み合わせだけで想像出来るのが「大神ゼウス」。

そこへ、聖剣の伝説が組み合わさったとくれば、文字通り最強クラスの騎士でしょう。



それと、もう一人の「異形騎士」ブラオ・L・シュヴァルツェン。

音を操る彼ながら、オカマですね。

その能力は、生身でも操れるほど。

雷や炎と違い、肉体にかける負担が違うからと言うことですが・・・。



さらに、八十皇の街にはもう一人「呪縛礼装」を持つ人が居るとか。

それは法介に近しい人の様なのですが・・・。




連載作品と言うこともあり、読みたくなるんですが・・・、そこをこらえて次巻を楽しみにします。





ただ、咎人を裁く剣のように ナイツ・オブ・ザ・フリークスsecond act (ファミ通文庫)/アズサヨシタカ

¥651

Amazon.co.jp