著:榊 一郎 挿絵:神無月 昇
「神曲奏界ポリフォニカ ノスタルジック・クリムゾン」
炎に包まれた建物。
その中を進む二人の姿。
一人は長身痩躯の男性、もう一人は炎よりも紅き赤髪の少女。
フォロンとコーティカルテ。
彼らは飛び込みで受けた仕事を遂行中だった。
重要書類の回収。燃え盛る建物からその仕事を終えた翌日・・・いや、フォロンが力尽き眠る直前。
コーティカルテは「少し出掛けてくる。」と、言ったままフォロンの前から姿を消す。
彼女の失踪により、意気消沈するフォロンと、彼を心配するツゲ事務所のメンバー。
彼に割り振られた仕事を、別の事務所に回すことでなんとかフォローしたのだが、コーティカルテは程なく、何事も無かったかのように戻ってきたのだった。
ある意味で爆弾を抱えて。
彼女を彷彿とさせる赤い髪に白い肌、その姿こそ幼児ではあるが精霊である。
生まれたばかりの精霊。
コーティカルテが呼んだ名は“フラメル”。
リオネイル=フラメル=エリュトロン。
フォロンをおとさん、と呼ぶ可愛らしい精霊は、彼女に劣らぬ力を持っていた。
一方で世間では誘拐事件が多発していた。
幼い子供から、精霊に至るまで、相手を選ばぬそれは、警察の手に余る事件となりつつあった―――。
むぅ、赤い精霊の方に力を割いたら、事件の方がおざなりになってしまった。
ソレはさておき、赤シリーズ社会編の登場です・・・。
つか、途中に矛盾点解消の為の学生編があったとは言え、赤シリーズの書下ろしからは、遥かに時間が開いたこと、それに関してはまぁ、あとがきで著者も陳謝しています。
それにしても、またいきなり大きく物語が動きそうな感じですね。
白シリーズを読んでおられる方ならご存知でしょうが、今回登場する“フラメル”は、聖獣でございますね。
てっきり、白のスノウドロップの様にフォロンが精霊=聖獣になるのかと想像していた自分としては、やや残念なのですが。
新フラメルは、めちゃくちゃ可愛い幼児でございまして、イラストを見た瞬間に、目眩を覚えた訳でございます。
ちなみに性別は・・・いや、言いますまい。
彼を交えて、どうやら大きな動きがありそうな感じで、旧き精霊がどうこうと言っている輩の描写も有りますので、精霊島関係のお話も出てくるのでしょうか・・・?
と、妄想をしつつ、なるはやな書き下ろし刊行に、期待をしたいところでございます。
神曲奏界ポリフォニカ ノスタルジック・クリムゾン (GA文庫)/榊 一郎
ちびコーティ・・・ではなく、れっきとしたフォロンの息子です(違
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