:ろくごまるに  挿絵:渡会 けいじ

「桐咲キセキのキセキ」





僕の目の前に居る、翠色の瞳の美少女。

―――桐咲キセキ。

彼女は今、チェーンソーを持って佇んでいた。

メデュース―――、桐咲一族の次代当主を決めるための不可解かつ複雑怪奇な闘いに勝ち残り、アルカナムの秘密を知るために。



僕はK

桐咲家当主に仕える遊撃部長の一人だが、名前は無い。

ただ、一つの記憶だけが、強く焼き付いている。



月光の下、どこまでも続くラベンダー畑。

白いワンピース姿の少女を抱きしめたとき、“僕”はようやく世界と噛み合った。



そして今、その少女が僕の目の前に居る。

だから僕は、メデュースにおける彼女・・・、桐咲キセキのパートナーになることを決意した。

彼女の為に、彼女と共に、僕は闘いに挑む。









GAえくすぷろ~らぁに描かれたキセキのイラストに惹かれて、購入した作品ですね。

イラストに負けない面白さを持った作品でした。

頭脳戦あり、肉弾戦ありと、贅沢な作品だと思います。

キャラも立ってるし・・・・なんて、偉そうに能書き垂れてみたら、結構作家歴は長いとか・・・。

他にどんな作品を書いていたのか気になるところです。

ろくごまるに、なんて言う作家は聞いたことが無いので、新人だと思っていました。




さてさて、この作品は続刊が決まっているそうで、とても楽しみだったりします。

いいとこ取りのごった煮的な作品ながら、破綻なく完結出来るのか、謎も残されているので、そこがどのように広がり、畳まれていくのかが、気になっています。

なによりも、終わり方の含みのもたせ方が良すぎますって、いやでも気になる引きなので、早く次が出ないかなぁ・・・と。





桐咲キセキのキセキ (GA文庫)/ろくごまるに

¥651

Amazon.co.jp











:十文字 青  挿絵:



「黒のストライカ」



かつて夜を統べ、闇に名を馳せた一族―――夜魔。

高夜椋郎はその最後の生き残りである。

彼は、日本古来の種族である大目天の監視の下、一人の高校生として日々を送る。

幼馴染みのしはるをたまに怒らせながらも、平穏に過ぎゆく毎日。



しかし、元臣家の吸血鬼を吸血鬼狩りから助けたことで、椋郎は超常の世界へ再び足を踏み入れる。

それでもしはるに真実を隠すため、奔走する椋郎。

異能を持つ少女たちに傅かれながらも、その本性を抑えようとするが、そんな彼を見てニンマリと微笑む影。



闇に生きる少年が、夜を共にしたとき、その真価が覚醒する。

「さぁ、夜は始まったばかりだ―――。」







はい、名前だけは知っていた作者さんの新作ですね。

設定そのものは面白く、キャラの性格的な配置も申し分なし。

ですが、主人公の性格だけが不安定な気が・・・。

現段階では、中途半端な感じがします。

強気なのか弱気なのか、能力が高いのか低いのか。

成長型の主人公だとしても、やや芯がはっきりしない気がしました。

起承転結の、転までは良かったんですが、上記のような理由に加え、続刊を示唆するような結末の為、かなり物足りなさを覚えました。



正直、シリーズの一冊目はかっちりきっかり決着をつけて欲しい、

と思うのは読み手側の勝手な言い分かもしれませんが、

ぐだぐだ(最悪とまでは言わないが)な終わり方をするのは、正直すっきりしないです。






黒のストライカ (MF文庫J)/十文字青

¥609

Amazon.co.jp









:山田 有  挿絵:狐印

「スノウピー、憤慨する」





スノウピーが無事退院した。

彼女が入院している時、僕は画期的な発見をした。

それは、人の言うことを素直に受け入れて、相手に合わせること。



雪の国からきたスノウピーが、熱いお湯に挑戦するときも、

スガモさんと話をしている時も、加香谷さんと、本屋に向かう時も、

相手の話を受け入れ、相手に合わせようとするけれど、なぜか空回りしてしまう。



そんな状況だと言うのに、僕は新たな出会いをする。

雲のモノノケだというフローンは愛くるしい少女の姿。

転校生のヒノリカはとても活発な子。



だけど、それは新しいトラブルの前触れでしか無かった。

成長を目指すあまり、空回っている僕の努力は報われるのか?








相変わらず不思議な話です。

語り手である僕の名前が全く出てこない上、どこか次元の違う地点で物事が起きているような、そんなおはなしです。

・・・判りづらいですよね。

この作者は、かなり天然なんじゃないかな、と最近思い出す始末ですが。

具体的には、会話のテンポがなんか違う。

戦闘シーンでも、どこか間延びしたイメージになっちゃうんです。

常に一定のペースでしゃべり続けていると言うか、抑揚が薄いというか。

ソレが特徴でもあるんでしょうが、違和感が拭えません。

や、面白いんですけどね。


それにしても、このおはなしも主人公の名前が出てこないなぁ・・・。





スノウピー2 スノウピー、憤慨する (富士見ファンタジア文庫)/山田 有

¥630

Amazon.co.jp