「毎日食べているものが、本当に安全なのか。」
ふだんは、あまり深く考えないかもしれません。
でも、落花生、ナッツ、穀類、乾燥果実のように、
健康のために毎日食べている人も多い食品に、
アフラトキシンという問題が関係することがあります。
アフラトキシンという言葉は、普段の会話ではほとんど出てきません。
そのため、「専門家だけが気にする難しい話」と感じる人も多いと思います。
しかし、実際にはそうではありません。
毎日食べるものだからこそ、私たち一人ひとりが、少しだけ知っておいた方がよい問題です。
アフラトキシンは、「自然界最強の発がん性物質」とも呼ばれ、カビが作る有害な物質です。
WHOは、アフラトキシンを非常に毒性の強いカビ毒の一つとしており、
肝臓への悪影響や、ヒトの肝がんとの関係も指摘しています。
また、輸入件数や輸入量が減ったからといって、検査の割合が大きく増えたわけではありません。
検査率は8.5%で、前年と同じでした。
つまり、約9割の輸入食品は検査を受けずに輸入されていることになります。
厚生労働省は、計画どおりに検査を実施しているため問題ないとしていますが、
多くの国民にとって不安が残る状況だと思います。
しかも、この問題は「カビが見えたら危ない」という単純な話ではありません。
食品安全委員会は、かび毒は熱に強く、加工や調理をしても毒性がほとんど下がらないため、
食品の生産、乾燥、貯蔵の段階で、かびの増殖やかび毒の発生を防ぐことが重要だと説明しています。
つまり、「あとで焼けば大丈夫」と簡単には言えないのです。
日本では、食べ物の多くを海外に頼っています。
厚生労働省のFAQでも、日本の食料はカロリーベースで約60%を海外に依存しており、
輸入食品の安全確保は非常に重要な課題だとされています。
だからこそ、アフラトキシンの問題は遠い国の出来事ではなく、毎日の食卓にもつながる話なのです。
では、毎日食べる私たちは、どう考えればよいのでしょうか。
大事なのは、必要以上に怖がることではなく、日々の選び方と保存の仕方を少し丁寧にすることです。
まず知っておきたいのは、アフラトキシンを作るカビは、暖かく湿った環境で増えやすいということです。
WHOは、かび毒を作るカビは穀類、ナッツ、乾燥果実など、さまざまな食品に発生し、
特に暖かく湿った条件で問題になりやすいと説明しています。
そして、properly dried and stored foods、つまり、きちんと乾燥され、
適切に保管された食品では、カビは増えにくいとも述べています。
ですから、毎日の生活で意識したいことは、実はとても基本的です。
まず一つ目は、見た目をよく確認することです
WHOは、ピーナッツ、ピスタチオ、アーモンド、くるみ、ヘーゼルナッツ、乾燥いちじく、
穀類などについて、カビが見えるもの、変色しているもの、しぼんでいるものは捨てるよう勧めています。
見た目のチェックは簡単ですが、とても大切な第一歩です。
二つ目は、新しいものを買い、長く置きすぎないことです
WHOは、穀類やナッツは、できるだけ新しいものを買い、長期間保管しすぎないことを勧めています。
毎日食べるなら、大袋を長く置くより、小さめの量を早めに食べ切る方が安心です。
三つ目は、乾燥と保存です
WHOは、食品は虫がつかず、乾いていて、暑すぎない場所に保管することが大切だとしています。
つまり、湿気の多い場所に置きっぱなしにしないこと、開封後はきちんと閉じること、
暑い部屋に長く置かないことが重要です。
四つ目は、同じ食品ばかりに偏りすぎないことです
WHOは、かび毒の健康リスクを減らすために、多様な食事も勧めています。
毎日ピーナッツだけ、毎日同じナッツだけ、という食べ方より、
いろいろな食品をバランスよく食べる方が、結果としてリスクを下げやすくなります。
ここで大事なのは、「どこの国のものか」だけで全部を決めないことです。
もちろん、原産国表示を見ることは大切です。
しかし、厚生労働省は輸入食品について、輸出国での安全対策、水際での対策、
国内での対策の三つによって安全確保を進めていると説明しています。
つまり、本当に見るべきなのは、国名だけではなく、食品の状態、保存状態、表示、販売者の信頼性まで含めた全体なのです。
私は、この問題を知ることは、不安になるためではなく、毎日の食べ方を少し賢くするためだと思います。
アフラトキシンは、専門家だけの言葉にしておくには、私たちの食生活に近すぎる問題です。
落花生、ナッツ、穀類、乾燥果実を食べる人ほど、
「新しいものを選ぶ」
「小袋を選ぶ」
「おかしいと感じたものは食べない」
「乾燥と保存を大切にする」
「同じものばかりに偏らない」
という基本を知っておく意味があります。
毎日食べるものは、体を作ります。
だからこそ、値段やおいしさだけでなく、どう選び、どう保存し、どう食べるかまで考えることが大切です。
アフラトキシンの問題は、「怖い話」で終わるべきではありません。
私たちが毎日の食べ物を少し丁寧に見る、そのきっかけになるべき問題だと思います。
参考URL
https://www.who.int/news-room/fact-sheets/detail/mycotoxins
https://www.fsc.go.jp/sonota/kikansi/19gou/19gou_3.pdf


