仕事を辞めた直接のきっかけは、
夫が県外への転職を決めたことでした。
転職先との面談を終えて、
収入がこれまでの2倍以上になると分かったとき、
現実的に「辞める」という選択肢が
一気に現実味を帯びました。
実家が近く、
何かあれば親に頼れる環境だったからこそ、
共働きは成り立っていました。
それが県外となると、
同じやり方はもうできない。
親にも頼れない。
夫は忙しくなる。
「この条件で、今まで通り働き続けるのは無理だな」
そう判断して、仕事を辞めました。
ここまでが、
表向きの理由です。
でも正直に言うと、
引っ越しの話が出る前から、
心のどこかで思っていました。
「この生活、これ以上は続けられないかもしれない」
倒れるほどではない。
仕事が嫌いになったわけでもない。
大きなトラブルがあったわけでもない。
ただ、
ずっと限界に近いところで
踏ん張り続けている感覚がありました。
実家に頼りながら、
外食も使いながら、
手は抜いていたつもりでした。
それでも、
常に頭の中は段取りのことでいっぱいで、
少し予定が崩れるだけで
余裕がなくなる自分がいました。
夫は帰りが遅く、
平日はほぼワンオペ。
「頼れない前提」で回していた毎日。
その生活を、
この先もずっと続けることを想像すると、
なぜか気持ちが重くなったんです。
引っ越しの話は、
きっかけであって、
本当は“答え合わせ”だったのかもしれません。
「やっぱり、ここで一度立ち止まった方がいい」
そう思えたのは、
もうすでに限界に近づいていたから。
環境が変わらなければ、
もしかしたら続けていたかもしれない。
でも、心のどこかで
「このままじゃいけない」と
分かっていた自分もいました。
仕事を辞めたのは、
逃げでも、勢いでもなくて、
これ以上すり減らないための選択。
あの日の決断は、
現実的でもあり、
同時に、正直な気持ちでもありました。
辞めてから初めて、
「限界だったんだ」と
実感する場面がいくつもありました。
それはまた、
次の記事で書こうと思います。