こんな日もいいね | さやみる推しのNMB妄想小説 別館
ちゃんとお題箱見てますよー( ̄▽ ̄)



「おつかれさまでしたぁ」

(お疲れ彩ちゃん
レコーディング押してごめんなぁ)

「いや、大丈夫です
納得いったし」

(よかった
明日はオフやから休んでな
タクシー止めてるから乗って)

「はい、お疲れ様でした」


タクシーに乗り家に着いた時には
かなりの疲労感で
エレベーターの中で
意識を保つのに必死やった

ガチャガチャガチャ
「あか、へん…」

眠さと疲労で鍵も開けられへん
どーしよ

ガチャッ
「何ガチャガチャして…ちょっと!」

「美優紀…疲れた」

「ちょっともぉ…今日も??
彩ちゃんしっかりー
おーーいっ
もぉ…」





「ん…」

目を覚ましたらベッドの上で
仕事だ!と急いで携帯を見たけど
今日はオフだった
しかしベッドに行った記憶ないんやけど
美優紀が出てきて

あ、美優紀か

「美優紀ー?」

呼んでみたけど美優紀はいなくて
LINEを見たら
買い物に行ってるらしい
また行かしてもうた
ここ数週間
レコーディングや色々あって
まともに何も出来ず全部美優紀任せ
卒業して美優紀が芸能界復帰したタイミングで
同棲を始めた
最初は半々で上手くやってたけど
いつの間にか任せることも多くなり
最近はずっと

「ただいまー彩ちゃん起きたー?」

「おかえり…ごめん昨日
私また…」

「えー?いいよ別に
お疲れ様
レコーディング終わったんやろ?
マネージャーから聞いたわ」

「あぁうん」

「新しい曲楽しみやわ」

「…」

なんて出来た彼女なんや…
感動しながら
買ってきた食材を冷蔵庫にしまう美優紀を眺める
私は1度彼女を手放した
自分の勝手な恥で
彼女には我慢ばかりだ
なんでなんやろいつもいつも
甘えてしまう

「美優紀」

「んー?」

「今日は私が全部やるから」

「え?いいよそんなん
半々って言うたやん」

「いや、私もやらへんと
美優紀にばっかやわ」

「そんなことないのになぁ
それに甘えてくれるって
私の事頼ってくれてるんやろ?
ほら、NMBのときは
彩ちゃんに甘えてばっかやったし
今は支えられてるから」

「…美優紀」

「ね?」

「…最近甘えてもらってない」

「ん?」

「私は甘える美優紀が好きやねん
だから…」

美優紀のママにも言われた
あの子は甘え上手に見えるけど
本当は我慢ばかりしてる
だから気づいてあげて欲しい
甘えられる場所であって欲しいと
ずっと我慢させてる
出会ってからずっと

「…じゃあいい?」

「おぅ!もちろん!
何食べたい?」

「ビーフストロガノフ」

「げ、、」

「んー?」

「あの、作れるのにシテクダサイ」

「フフッなんやろ
オムライスがいい!」

「よし、任せろっ!」



「そしてー卵をぉー
って美優紀さん?
そろそろ離れてくれません」

「んー?甘えろ言うたやん?」

料理を初めてからずっと
背中に抱きつかれている
振り返るとまるで少女のように笑って
私を見つめる
可愛いなぁって眺めてたら
突然近づく顔

「ンッ…びっくりした」

「可愛いなぁーって
思ってたやろ?」

「なんで」

「彩ちゃんがそういう顔してた」

「…なんやねん///」



「んー!おいしいっ!」

「それはよかった」

あの後もケチャップで好きって
書いてくれて言われて
必死に書いて
そしたらすぐに撮影会
せっかく作ったのに
写真ばかりで少し不機嫌になったら
ごめんって少し申し訳なさそうに
食べ始めてくれた
でもこの顔見れたらそんなの
なんでもOKだ

「幸せぇ」

「こんなんで?」

「フフッ毎日が幸せになるんやで?」

「それは、よかったな」

「彩ちゃんも食べて?あーんっ」

「はずい」

「あーんっ
おねがいっ?」

「はぁ…あー、、」

「あーげないっ」

「はぁ?おいこらっ」

「ハハハッ
ふふふ」

「…もぉ

いただきっ!!うまっ
さすが私」

「あー取られた!」

「別にええやろ」

「これ以上はあかんー!」

「はいはい」

それから溜めてた録画を2人で見て
お風呂に入ってもう寝る時間
こーいう時間って
ホンマにあっという間

「彩ちゃん明日からは?」

「今度はプロモーションの打ち合わせ
あとはテレビも呼んでもらってるから
それとライブが」

「また彩ちゃん倒れて帰ってくるなぁ」

少し寂しそうに呟く美優紀
いつも寂しい思いばかりさせてる

「美優紀…我慢させてばっかで
ごめんな?」

「ううん、彩ちゃんが
有名になって
みんなに歌を知ってもらいたいもん
それでええの」

「美優紀…」

「でも、、たまには
こういう日作って欲しい、かな?
じゃないと…我慢できない」

「…分かった
美優紀ほら、来て?
今日はひっついて寝よう」

「ええの?」

「ええよそりゃ」

「ありがと…彩ちゃん
嬉しい…」

ギュッと私の胸元を掴む手に
自分の手を重ねて
おでこに口付ける
どうか口下手な私の想いも
君に届いてください