結局アンタやねん | さやみる推しのNMB妄想小説 別館
「朱里ちゃん
答え伝えてくれる?」

公園のベンチ
岸野くんの横に座って
顔見つめる

「岸野くん



お願いします...」

「え...」

「朱里、岸野くんが好き
だから付き合ってほしい」

これでいいんや
大切にしてくれる岸野くん
優しい岸野くん
どんどん優しさに惹かれているのは
確かやったから

「そっか...ありがとう」

これでいい
さよなら
恵...



ドサッ

「えっ...」

「じゃあ...ヤらして」

「岸野くん...?」

「ええやろ?好きなら
ヤッたって!」

「...」

「脱げよ...」

「岸野くん...」

「なら、俺が...」

「...ごめんな?」

「は?」

「...朱里最低や
ごめん、こんなことさせて」

「なんやっ...」

「演技やんな
朱里を恵のとこ行かせるための」

「朱里ちゃん...」

「ごめんなホンマに
そうやんな
朱里最低やんな
岸野くんの気持ち利用して
恵のこと忘れようとした
そんなんアカンよな」

「...あぁ」

「岸野くん、やり直させて」

「おぅ」

「...ごめんなさい

朱里はやっぱり
恵が好き
ホンマにごめんなさい」

「謝らんとって
分かってたから
それでも悪あがきしたかったんや
ごめんな?こっちこそ」

「フフッ岸野くん優しすぎや」

「そんなんちゃうよ」

「ちゅーでもしよっか?」

「ハハッ朱里ちゃん鬼やな
そんなんされたら
諦められんくなるやろ」

「フフッ」

「さ、朱里ちゃん行っといで」

「え...」

「恵なら多分
バスケやってる
行ったれ」

「でも...」

「大丈夫、俺のこと信じて
もう君は泣くことない」

「岸野くん...」

「ほら、行って」

「ありがとうっ...」



「ふぅ...」

「いい人すぎるなぁ
岸野くん」

「そうか?」

「泣いてええよ?」

「泣かへんよ」

「一目惚れでずっと好きで
頑張ったのに
朱里の目には上西先輩しか映らない
それやのに支え続けた
私は岸野くんのこと尊敬する」

「ハハッみるきー」

「なに?」

「泣かせようとしてるやろ?
バレバレや」

「バレた?」

「おぉ、飯付き合って
もちろん彩も一緒でいい
慰めてや」

「ええよ
彩くんのおごりで
ご飯や」