ホワイトデー | さやみる推しのNMB妄想小説 別館
「朱里」

「ん?」

「ほれ、これお返し」

「あーホワイトデーや!
やったーさや姉ありがとっ」

「ええよ美味しかった」

「どーいたしましてーっ」

「あのさ、美優...みるきーは?」

「え?みるきーからもらったん?」

「あ、いや...ちゃうちゃう
そのリハの話でちょっとな
話聞きたくて」

「あ、そっかー
んーさっき
休憩室行くって言うてたけど」

「おっけ」



「みるきー」

「...スースー」

「なんや寝てるんか」

バレンタインのお返し
彼女は貰ったら返す専門って
言うてたけど
私にだけは作ってくれた
甘さ控えめ超ビター
だから今日はお返しを持ってきたんやけど

コンコンッ
(あれ?彩ちゃん?)

「あー」

(ちょうど良かった
2人の撮影ちょっと伸びて
休憩してて?)

「分かりました」

(んーみるきー寝てるなら
伝えといてあげて?
彩ちゃんも仮眠とる?)

「あ、私は...いや
そうします」

(分かった札かけとく
また時間になったら
呼びに来るわ)

「ありがとうございます」


撮影が伸びたって
具体的な時間もなくってことは
きっと1時間以上
札もかけてもらえてるから
誰か急に入ってくることは無い...
ってことは

「2人っきり...」

久しぶりの2人
ずっと一緒におったのに
すごくドキドキする

「みる...美優紀」

ゆっくり近づいて
手が触れるその時

パシンッ!

「触るな変態」

「へ...」

「ふんっ」

「え。え?」

「...」

手をはたかれ
布団を頭から被られる
なんで?別に
押し倒したわけちゃうし
なんで怒ってるんよ

「美優紀...なぁ」

「こんとって」

「え...私なんかした?」

「自分で考えれば?」

ジト目で私の方を睨みつけ
また布団をかぶった

私なんかしたか?
いや、絶対してない
だってそもそも関わってないから
もちろん連絡はちゃんと取ってた
思い当たる節がない

いつもなら
なんやねんめんどくさいって
怒ってメンバーのとこに戻るけど
せっかく時間が出来たし
ホワイトデー
喧嘩なんかしたくない

「ごめん...
あ、あの何で怒ってるか分からんくて
でも私は今日は美優紀と喧嘩したくない
これ、渡したいし」

「...」

「ホワイトデーやんか
手作りはできんかったけど
でもメンバー内で人気あるやつで
選んで買ってきてん
よかったらもらって...」

「...」

「ここ、おいとく
私戻っとくわ
ごめんな?」

「...待って、行ったらアカン」

「美優紀...フフッ
横開けて?」

「...ん」

横に寝転んで
美優紀の頭を撫でて
後ろから抱きしめた
一瞬強ばったけど
すぐに力が抜けた

「美優紀...なんで怒ってんの?」

「...ホワイトデー」

「ん?」

「なんで一番にくれへんの?」

「へ?」

「だってそーやんか!!
私はバレンタイン
誰よりも先に彩ちゃんに渡してん!
告白してんで!
それやのに
朱里とかにホワイトデー先に返したら
...朱里と付き合うみたいや」

「...」

何を言ってるんやこの子は
私は美優紀と付き合ってる
そりゃ朱里とは仲ええけど
朱里は上西と付き合ってる
なにがアカンのか...

でも、美優紀が涙目で
訴えるから
何となくわかった
今回は私が悪いみたいや

「ごめんな
考えれてなかった
嫌やってんな
でも私は美優紀と付き合ってる
このお返しやって
美優紀だけ特別や
信じて欲しい...」

「じゃあ...もっとギュって」

「するよ、もちろん」

言い切る前に強く抱きしめる
すると美優紀は
私の胸に頭をつける
甘えたいときのくせ
だから少し笑って
おデコから順番にキスを落とす
美優紀の合図があるまで
顔の一部を除いて
全部にキス

「彩ちゃ、ちゅー」

「...待ってました」

一部...唇めがけて
愛をたくさん込めて
キスを落とし続ける

「彩ちゃん...好き?」

「好きや...美優紀」

「...私も」

そう言って押し倒した時

コンコンッ
(彩ちゃん、みるきー入るよー)

「やべっ!!」

キィ...

「あ、あぁっ!マネージャーさん!」

(なんや起きてたんや
準備できたで
みるきー起こしてくれる?)

「は、はいっ」

(うん、でもなんで立ってるん?)

「あー、その
水!そう水を取ろうと!」

(そっかーはい水
じゃあよろしくー)

バタンッ

「危なかった」

「彩ちゃんが盛るから」

「美優紀が誘うから」

「誘ってへんよ」

「顔が誘ってましたー」

「なにそれ」

「ハハッよしいこ」

「うん、なぁ彩ちゃ」

「今日の仕事夜までやからさ」

「あぁ...うん」

「...その後、美優紀の家行くから」

「っ...うんっ!! 」




遅すぎてごめんなさい