好きなものは好き | さやみる推しのNMB妄想小説 別館
(茉由っご飯!)

「うぉっ!急になんやの!」

(さっきから呼んでる
てか何隠してんの)

「べ、別にええやろ!」

(ふーん
ええから早く食べ)

「分かった」

里奈ちゃんとのLINE
彩のこと聞きたいだけなの
わかるけど
それでも嬉しいやん…


                彩はそれ好きやで

そっか
まーちゅんは?

               俺は大好き!

じゃあ作ってみるな




みたいな感じ?
ついでに俺のことも
聞いてくれるねん!
優しすぎる…




「はいどーぞ」

「うぉー!
うまっ!やばっ!」

「…」

「あ、山本くんは?」

「俺、苦手」

「え…」

「彩!何てこと…
そうか!昨日うちで食べた
母ちゃんの料理のせいで
味覚おかしくなってんな!
母ちゃんの野郎…」

「まーちゅん俺は…ングッ!!」

「ありがとう
母ちゃんのこと考えてくれて
仕方ないな
じゃあ俺が全部もらいまーす」

「お、おいまーちゅん
それは…ンーーンーー!!!」

「うまっ!うまいっ!」

「まーちゅん?
無理せんくてええよ?」

「何で、めっちゃおいしいやん
流石にいっぺんに食べんの
もったいないから
お持ち帰りやぁー
ホンマにおいしいで!」

「ありがと…」

「…まーちゅん
俺、飲み物…」

「俺が行ってくる!」

「え?でも」

「いいからー!」

「ちょ、ちょいっ!
はぁ…」

「ごめん山本くん
苦手なもの作って」

「いや、大丈夫
それよりまーちゅんや」

「え?」

「まーちゅん
このパン生地苦手やねん」

「え…じゃあ」

「多分だいぶ無理した」

「…言ってくれたらええのに」

「まーちゅんな
昔、お父さんが浮気して
お母さんとまーちゅん置いて
出ていってん
それからまーちゅん
女の人は笑顔が一番って
無理して…」

「そうなんや」

「だから
まーちゅんの優しさは
そのまま受け取って」

「うん分かった」

「…ありがと」

「まーちゅんのこと
好きなんやね」

「大事な親友やから
だから
まーちゅんを傷つけるヤツ
まぁ女やけど
そーいうのは許さへん
まーちゅんに近づくやつは
俺が…」

「私はいいん?」

「言った方がいい?」

「…バレてる?」

「バレバレ
まーちゅんが好き

やろ?」

「…うん」

「まーちゅんは手強いで」

「やろうな
それに私素直になられんから
ツンツンしちゃいそう」

「大丈夫
まーちゅんはドМやから」

「フフフッ
山本くんは?
好きな人おらんの?
彼女とか」

「おるよ…一応な」

「一応?」

「留学行っててな
行く時に言ってん
もしお互い好きな人できたら
幸せ願おうって」

「山本くんは」

「好きやで…ずっと
俺にはあいつだけやから…」

「そっか
また2人で歩けたらええな
私も頑張る」

「ありがと近藤さん
んー里奈ちゃん
んーりぃちゃん」

「フフフッありがと
彩くん」



「お茶買って…」

「好きやで…ずっと
…だけやから」
「…ええな…私も」

「…そっか
やっぱり
両思いなんやな
いいや
好きな人たちが
幸せになってくれるのが
1番…やんな」