☆天使の掟☆
天使には守らなくてないけない掟がある。
1.自分で選んだ相手にしか姿を見せてはいけない。
2.夢以外で選んだ相手との接触禁止。
3.選んだ相手との恋関係は禁止。
4.選んだ相手以外の手助け禁止。
5.他の種族との揉め事禁止。
雪の降った次の日、不思議なことが起こったの。
朝まで友達と話してて、歩いて帰っていた時のこと…
その話をご主人様にしたら、
「1回なら怒られないけど2回目なんだよな。」
何が??
そう、何が起こったのか?あまり覚えてない。
駅からマンションまでの道は、雪がまだ残っていて、朝なのにすごく明るかった。
その次の瞬間、とっても眩しい光に包まれて、空を見上げたら、雲間に入り口が見えた。
異様な感じ。今まで見たことない…でも、見ていたら意識が遠のいて吸い込まれそうな…
次の瞬間、男の人の声で
「今回だけだよ。次はもうないからね。本当に。」
そう聞こえた。
え?誰の声?
なんか聞いたことある…
気付いたらマンションの入り口に立っていた。あれ?さっき駅をでたばっかり。いつもの道を歩いた記憶がない。お酒が入ってるわけではないから不思議で不思議で。
「めぇ、ぼーっと歩きすぎ!」
「うん…」
「危ないでしょ!」
「うん…」
ご主人様に怒られた。
「まったく(笑)」
「ごめんなさい。」
「今回だけだよ。」
「え?」
「本当は連れていかなきゃいけない。でもどうしてもできない。そうゆう時もあるんだよ。」
「え?」
「な!」
「あ!今日、空に天国の入り口みたいの見たの!!」
すぐ写真を送った!!
それを見たご主人様はすかさず、
「あ~!めぇ、これ入り口じゃなくて出入口だよ!」
「へ~そうなんだ。」
「俺は怒られるんだろうな。でも、頼まれたから。」
ご主人様、何を言ってるんだろう。
まだ寝ぼけてるのかな?(笑)
ふと、携帯を見るとメールが届いていた。
ユウくんから。
ちょうど1ヶ月前に亡くなったユウくん…?
メールを開くとその日付は去年の12月。
あれ?メリィ、なんでこれ読んでないのかな?
そう言えば、お誕生日プレゼントの手作りのクリスタルの指輪を友達からもらうために、たまたま仕事前に高円寺に行ったら、偶然ユウくんに会った。商店街のど真ん中でハグをされたんだった。
そのとき、ユウくんは、
「俺とメリィちゃんのタイミングって絶対合わないはずなのに、どうして今日は偶然会えたんだろう?天使が一瞬をプレゼントしてくれたのかな?」
やっぱり、超ロマンチッカー(笑)こういうシチュエーションって女の子は弱いはずなのに、どうしてだかユウくんに恋に堕ちることはない。これはお互いにわかっていたこと。
その日、ユウくんがメリィに送ったメールだった。
今日までひらかれないまま。
『めりぃちゃん、今日、すごいことがあったんだ。新宿歩いてたときに、俺をみた(笑)鳥肌たって動けなくなって、あれはドッペルゲンガーかも!そう思った。もし、ドッペルゲンガーに微笑まれたら、俺は死ぬ。でも、もう死ぬことは決まってる。それに、あれはドッペルゲンガーじゃないよ。だって酔っぱらってたもん(笑)今まで言えなくてごめん。この前の事故から良くないんだ。あの、事故のあと、1週間眠り続けた時、俺変な夢をみたんだよね。真っ白い世界にいて、そこに一人の男の子がいてさ、俺に言ったの。あれは天使だったはず。羽が生えてた。お前もかよ!って。なんのことかわからなかったけど、もしかしてめりぃちゃん会ったことある人だったんじゃない?ま、それはいいんだ、別に。そうそう、俺、たぶん先に神様に会いに行く。もし、めりぃちゃんに何か危ないことがあったら1回だけ助けてあげるから。それ、その超態度の悪い天使と約束してあるから。あ、それから、その天使、めりぃちゃんのタイプではないけど、イケメンだったと思う。顔思い出せないけど。なんか長くなってごめん。お誕生日おめでとう。』
天使ね・・・
もしかして、それってご主人様のこと?ご主人様って天使なのかな?(笑)
「ねぇ、ご主人様!」
「なに?」
「ご主人様って天使なの?」
「そうだよ」
え?
そうなんだ(笑)
即答する?
冗談?本当?
どっちにしても、ユウくんがみた自分はご主人様に違いない。初めて会った日のご主人様は堕天使だったけど(笑)やっぱりそうだ!
少し複雑だけど、共有してしまうこともあるみたい。ユウくんが天使になって、ご主人様がメリィのもとにやってきた。
ユウくんは、ご主人様にゆずったのかもしれない。
ユウくんと恋をできなかった理由、天使になることが決まっていたから。
そして、ご主人様には天使だったときの記憶が残っている。
ただ、それだけのこと。
メリィしか気付いていないけど、こんなすごいこと。
☆最強シェルター☆
めぇから嬉しそうに連絡がきた。
「ご主人様!お友達がメリィに指輪作ってくれるんだ!アクアマリンのやつ!ねぇ、知ってる?アクアマリンって天使の石なんだって。」
アクアマリン…3月の誕生石。俺の誕生日も3月。
めぇには必要なお守りかもしれない。
「ねぇ、その指輪できあがったら、ご主人様がパワーいれてね!」
「もちろん!」
いつからだろう?メリィを『めぇ』と呼び始めたのは…
メリィは『めぇ』っぽいから。めぇもはじめは、『めりね…』と言っていたのに、今では、『めぇね…』と自分のことを言う。俺以外は、『めりぃさん』『めりちゃん』『めりぃ』とめぇのことを呼ぶ。あ、わからない?メリィを『めぇ』と呼んでいいのは俺だけってこと!特にめぇのお客さんのホストに言いたい!
ご主人様は俺だ!
めぇのご主人様は俺だ!!
めぇのご主人様は俺しかいない!!!
これだけ言えばわかるかな?最強だろ?
だから、めぇに気安くしないでほしい。
ましてや馴れ馴れしく飲みに誘わないでほしい。
めぇに命令していいのは俺だけだ。
今、ハッとした奴!わかった?
めぇは俺のものだ!
最近忙しくてめぇに会いに行く暇がない。
めぇが帰りに寄ってくれるけど。
めぇがね!わざわざ寄ってくれる。ご主人様は宇宙一だから!
めぇは俺のめぇだ!
これだけ言うからにはめぇを守る自信もある!!
「ねぇ、ご主人様聞いてる?」
「え?」
「これなの!天使の石!」
「お!俺がパワーを吹き込んであげる!」
めぇのアクアマリン、天使の石にキスをした。
これでめぇは大丈夫。ちゃんと守られる!本当にパワーを吹き込んだ。
もし、俺のパワーが信じられないなら今すぐめぇのお店に行って、めぇの左手薬指をみてみ。
そこにはとてつもないパワーがあるはずだから。
そして、きっとその指輪に簡単に触れることはできない。跳ね返されるかもしれない!何倍もの力でね。
めぇのことはその石が守ってくれているけど、俺には敵わない。だからたまに俺が守らなきゃいけない。世界最強のめぇのシェルター!
ハグが最強の力を発揮する!
もしも、めぇのお店で俺に気付いた人がいたら声をかけてほしい。
そうだな…
「めりぃちゃんのお世話おつかれさまです。」
と。そしたらめぇより先にあなたにハグをプレゼント!
ま、めぇのヤキモチが目にみえるけど。男の子だろうが女の子だろうがめぇはヤキモチをやく。でも決して言わない。それは俺が見抜いてあげる。それが、めぇを守り続けるということ…
☆最後のルール☆
ご主人様とのやくそく…
1.ご主人様に恋をしない
2.ハグは人前でしない、もちろんチュウもだめ
3.嘘をつかない
4.泣くのはご主人様の前だけ
5.イケメンにほいほいついていかない
6.服屋で色恋営業しない
まだまだたくさんあるけど書ききれないの(笑)
ちなみにメリィはとっても努力家。この約束を守る努力を怠らない。
しつけが厳しいって?
全然…
だって、メリィ、人間だから。
このルールさえ守っていれば…ずっと一緒にいられるの。
それに、そんなメリィに振り回されてるのは、ご主人様の方かもしれない。
ずっとずっと前からね・・・
あの日、メリィは知らない場所にいた。
昨日の夜、確か、薬を飲んでてそのまま…
目の前の知らない人がめりぃを見てる。ちょっと怖い。怒っているみたいなの。
「ねぇ、あなた誰?」
「は?ついにバカが進んだか、ご主人様を忘れるなんて致命的だな。『メリィ記憶喪失になってもご主人様のことは絶対に忘れない』って言ってたのに。」
「え?ご主人様ってなに?だから誰?」
「ばか!」
それより、こんなところ初めて来た。
一面真っ白で飛んでるみたいにふわふわしている。
「ねぇ、ここ、なんでこんなにふわふわしてるの?」
「めぇ、どうしてここにきた?」
「めぇってなに?」
「おまえだよ!」
「ひつじみたいで可愛いね」
「ばか!だからなんでここに来た?」
「ばかばか言わないで!ここに来たのは…だってね…」
「やっぱり言い訳は聞かない!それより、これからどうしたい?」
「なんでそんなに意地悪なの!やだ~!!!」
「うるさい、わめくな!!それより、めぇ!このまま、この真っ白いふわふわしたとこにいたい?それとも、ピンクのお花とか、青い海とか、真っ赤なイチゴとか、美味しいビールがあるところに行きたい?」
そんなの決まってる。
「ビールのあるところに行きたい!」
「だろ?じゃ、なんでここにきた?」
「わからない」
「やっぱりめぇはばかだ」
「ねぇ、一緒に行ってくれる?」
その人、めぇの顔をじっと見て、
「行ってください。だろ?」
そう言った。
一人で行くのはなんだか嫌だった。ビールまで辿り着けない気がしたから。
だから言うことをきいた。
「行ってください…」
「やだ!・・・うそ(笑)」
あ、笑った。さっきまでこの人怒ってたのに…
ま、いっか。
それから、こう続けた。
「ちょっとだけ待ってて。手続きあるから。」
「手続き?」
「そう。少しだけ遅くなるかも。でも、ちゃんと待ってろよ!そういうわがままは本当はきけないんだからな!今回は特別!」
気付いたら、ベッドの上にいた。ここは韓国なのに、あの人日本人だった。
あれが誰だったのかあのときにはわからなかった。
リアルな夢だったなぁ…なんて思っていたの。
あの夜起こったことは誰にも話してないけど、今でもはっきり覚えている。
ご主人様が教えてくれたこと。
本当に大切なものは一番そばに…
そして、絶対に手放さないこと。それがご主人様との約束。
そういえば、約束の時間過ぎたのに、ご主人様来ないなぁ~
寝てるのかな?
あ、ご主人様だ!!
「遅いじゃん、来ないかと思った。」
「ごめん、寝てた。」
「また?」
「言っただろ?遅くなるかもって…」
「言ってないよ~!!」
あ。。。
そういえば言ってた、あのとき。
「どうした?」
「なんでもない。」
「めぇ、なんでニヤニヤしてんの?」
「ご主人様と一緒だから」
「ほんと、ばか(笑)どこ行きたい?」
「ビール飲みたい!」
「知ってる(笑)」
やっぱり…
「あと、焼き鳥食べたい」
「おやじだな…」
「だめ?」
「いいよ」
いつもみたいに、めぇの頭をくしゃってするご主人様はやっぱり髪の毛ボサボサ(笑)
それでもいいんだ、メリィは。
ごくごくありふれたこの日常
小さな幸せ
これからも続くご主人様とメリィの未来に
心から感謝しよう。。。
おわり。
でも…
あのね…ご主人様からメッセージが届くかも…♡
☆MeRRy☆