総集編トランキライザー12〜20 | ☆MeRRy world☆

☆MeRRy world☆

幸せになるために 人は取捨選択を繰り返す どうか どうか 間違えませんように

☆ご主人様の事情☆


めぇはよく泣く。
女の子が泣くのは大嫌いだ。
だから泣かせることも絶対にしない。

そんな風に言うとかっこよく聞こえるのかもしれないけど、本当だから。
ご主人様は少しだけロマンチッカーなんだよ。
めぇが『ロマンチッカー』という言葉を使うから俺までつられて使うようになってしまった。


はじめて二人で飲みに行ったとき、めぇは信じられないくらい泣いた。泣いて泣いて泣いて泣きまくった。だから、嫌いなんだってば、女の子の涙は!


・・・・・。



めぇの涙は…



見入ってしまった。嫌いなはずなのに…
目が逸らせなかった。

こんなに素直に泣くなんて…
赤ちゃんの涙みたいに、きれいな感情そのもので流れる涙だと思った。
下に落ちたら真珠になりそうでついつい手で拭ってしまった。

拭っても拭っても次から次に流れる涙に不覚にも見とれてしまった。



俺はその涙を止める使命を与えられたのかもしれない。



涙を止める方法、そんなのわからねーだろ。
そもそも泣いてる理由もわからない。



俺は怒った!

「めぇ!泣くな!」


めぇはもっと泣いた。

泣くなって言ったくせに、涙に見とれるとかありえない。

「泣いたら怒るよ!」

めぇは変わらず泣いていた。



もう、涙を止める方法がわからない。

「めぇ、おいで!」

といい、めぇのことを力一杯ぎゅっと抱きしめた。
どれくらい抱きしめていたのかわからないけど、結構長い時間だったと思う。
めぇは泣いていたけど、これなら涙は見えない。その方がありがたい。

やっと、めぇが落ち着いて涙が止まった。


なんだかほっとした。もう大丈夫だと思った。


めぇをこんなに泣かせる何かに腹が立つのと同時に、少しだけ羨ましかった。
こんなにきれいな感情を出させる何かが…


『でも、俺は絶対に泣かせない。』
そう、思った。




それから、めぇの涙は誰にも見せたくない。
もし嬉しいことや辛いことがあって泣く時は俺の前だけにしてほしい。
だからいつでもそばにいなくちゃ。な(笑)
見逃さないために!



一応めぇに言っておこう!

「めぇ、独り占めしたいから、泣く時はご主人様の前だけね!」

「あたりまえだよ」


ほら、やっぱり宇宙一だな、俺は。
まぁ、めぇが俺以外のとこで泣くわけないか!

それに、あの日以来めぇは泣いていない。まぁ、俺が与えられた使命を全うしている証拠だ。




☆羞恥心☆



ご主人様に求められるのは嬉しい。
ご主人様の優しい言葉と温かい手はメリィに価値があることを教えてくれるから。
それが、たとえかぜ薬だったとしても。



今日は中学の同級生ゆうゆとプチ祝賀会。ゆうゆの婚約♡メリィとゆうゆは中学卒業以来会ってなくて1年前に再会…そこから毎月会って色々報告。この1年2人にはたくさんのことが起こっていた。色々な人との出会いや別れ、その度に報告し合って、一緒に温泉行ったり、だから、本当は韓国に連れて行ってあげたかったんだけど、それはなかなか難しいので、新大久保へ(笑)メリィの大好きな街
へ!!自慢げに美味しいものを食べさせてあげられる!!



そんなとき、ご主人様から…

「めぇ!…ご主人様はもうだめです。」

「どしたの?」

「またまた体調をくずしました。きつい…」

そいえば、のどがありえないくらい痛いって言ってた!!

「だから、のど痛かったんだね。」

「それ!扁桃腺はれて、発熱…」

今日ってお休みだから病院やってないはず…



「めぇ!抗生物質ほしい!」

いやいや、抗生物質って処方箋ないと出してもらえないから!!

あ・・・・・


メリィのが残ってるかも。抗生物質って本当は処方されたら飲みきらなきゃいけないらしいけど、メリィは残すくせがある。


やっぱり…

あった!!(笑)


「ご主人様、今日新大久保行くから、薬もっていってあげる!」

「おい、あったの?抗生物質?」

「あったよ!しかもめぇが扁桃腺はれて病院行った時のやつ…」

「さすがじゃん!!」





「ねぇ、ゆうゆ、今日、一瞬だけご主人様のとこ寄っていい?具合悪いみたいだから、薬だけ届けたくて…」

「いいよ~!」

もちろん、ゆうゆはご主人様のこと、知ってるの。全部話してるから。

「見る?ふふふ。ガッツリオフご主人様(笑)」

「うん!!めっちゃレアバージョンね!!(笑)」

「とりあえず、ご飯食べよう!ご主人様寝てるから」

「オッケー」




美味しく食べて、幸せいっぱい!

あれ?ご主人様起きないのかな?連絡が来ない…

電話しちゃお!怒られたらどーしよ!なんて思うけど、するのがメリィ!



「・・・はい。」

「めぇだよ。寝てた?ごめんね。今から薬持ってく」

「うん。」



そして、お家到着!!

ゆうゆが突然、

「なんか、緊張する…」

「え?(笑)なんで?大丈夫だよ、一瞬だしね。」
あ、ご主人様!

すごい具合悪そう…

「大丈夫?」

「だめ。でも、熱は落ち着いたみたい」

ほんとだ。首を触ってみたら、少し熱いくらい…

「あ、これ、薬ね」

「恥ずかしいじゃん。」

「え?」

ゆうゆに気付いたのね(笑)

髪の毛アーティスティックにはねてるし、寝起きだし、王子様とはほど遠い。
でもゆうゆには見せたかったの。これがメリィのご主人様。このご主人様が大好きだから。



そう、メリィはいつも思ってるの。
もっと甘えてほしいって。ご主人様だってペットに甘えていいと思うんだよね。
すぐストレスを抱えてしまうご主人様を見て、同じように心が痛む。
誰も知らないメリィの能力。大切な人と同じ気持ちを感じ取ってしまう力。すぐご飯食べられなくなっちゃったり、傷ついた場所が痛くて痛くて泣きそうになったり…その力を使っている時は必ず頭が痛い。最近ずっと頭が痛い…


メリィがお酒を飲めない日なんてほとんどない…そんなメリィが具合悪すぎて飲めなかった。
ご主人様を大切と思っているから、感じ取ってしまうのかも…



「薬のんで、寝てね。」

「ありがとうな。」



しばらくしてご主人様から、メールがきた。


王子様の時の写真が2枚。

「ご主人様、これにしといて!」


よほど恥ずかしかったらしい。可愛いご主人様♡

その写真をみたゆうゆのひとこと、

「別人じゃん!!」


そう、メリィにしか見ることのできないご主人様だから!

まさにレアよ!!




あの髪型、アーティスティックというより、スーパーサイヤ人(笑)

メリィのご主人様はスーパーサイヤ人!!



☆セレブなペット☆


実はめぇは…。
たぶんセレブだ。王宮クラスとかではないけど、それなりにお嬢様らしい。俺には、アホにしか見えないけど…。

だからといってセレブぶってるわけでもなくごくごく普通の女の子。たまに突拍子もないことを言うし、金銭感覚がわからないときもある。でも、それは俺だけが感じていることじゃないはず。めぇと一緒にいれば違和感を感じる。俺は、そんな感覚すらクスッとしてしまう。最近、『俺は親バカではない!』と言うが、親バカなんじゃないかと思う時がある。誰かがめぇを否定しようとすると全力でかばいたくなる…かばってしまう。めぇを。飼い主がペットをかばうのは当たり前なのかもしれないけど…



めぇは、2つのもので迷ったとき、どっちかひとつを選ばない。どっちも選ぶ。そう、どっちも買う!!ケバブだってそのひとつ!チキンとビーフをいつからか必ず両方買ってくる…どっちかでいいんだよ。本当は。でも、めぇは

「ご主人様、いっぱい食べるから!」

そうニコッと笑う。まったく~(笑)


マスクを頼めば2種類買ってくる。ハーブの香りか無香料か…もちろん両方。

野菜ジュースだってバカみたいに買ってくるし、ビールも頼んだ銘柄あるだけ買い占めてくる。そしてこう言う。

「あるだけ買ってきた~!重い~!」

当たり前だ。それだけ買えば重いだろ。毎回思う。


めぇは、バカみたいにたくさん買ってきたりするけど、それが俺のためなのもわかっている。ちゃんとめぇなりに考えた結果だから。みんながバカにしても『バカ!』と言ってもいいのは俺だけだから。



めぇはよく言う。

『贅沢は素敵!』

ほしいものは買うし、我慢はしない。

何気なく腕を見れば、フランクミュラー(笑)
どうやらそれも衝動買いしたらしい。めぇが1番可愛がっているブラウニー。めぇは可愛いトイプードルを飼っているのだが、それも衝動買い(笑)まったく~(笑)運命だったらしい。
そんなところが可愛いけど。

でも、めぇが自分の子供だったらと思うとぞっとする。甘やかさないぞ!と決めても甘やかしてしまいそうで…



でも、もう、今は俺がしっかりしないとだめなんだ!めぇのご主人様だからな。
なんと、めぇは、お金、いや、ママのカードを使いすぎてママへの借金が800万!一体どんな買い物したんだよ!軽くマンションの一室が買えるっつーの!
だから、今はおこずかい生活。一体何歳なんだ?って思うだろ?歳は内緒にしておくよ。めぇがギャーギャーわめくからさ。

それにしても最近節約してるのか?してそうには見えない。でもそれもめぇの罠にひっかかってるのかもしれない。



俺は親か?なんて思うけど、ご主人様だから当たり前だよな。





めぇが綺麗な真っ赤なリボンのついたドレスを着て

「ご主人様~!」

って呼んだら、

聞こえないふりをしてしまうかもしれないな。

今の俺は・・・




☆Our Place☆



とても空の青が綺麗な日、侵入者は突如やってきた。



「めりぃさ~ん、久しぶり」

あ~、前に来たことある…

「久しぶりだね。」

彼女は突然、メリィに聞いた。

「・・・って知ってる?」

ご主人様だ。たぶん。

「え?」

彼女は笑いながら続けた。

「知ってるよね?」

メリィの勘が働いた。姫か?
とりあえず合わせよう。

「たま~に洋服買いにきてくれるホストの人かな…たくさんいるからあまり自信はないけど。」

「またまた!!ペットってなぁに?」

「え?あ~、そうゆう設定!みんなでやってるんだよ(笑)うちの店員と家族設定なの!ばかみたいでしょ?」

どこから仕入れた?その情報?
の割には、ご主人様のことを根掘り葉掘り聞いてくる。
メリィの答えは徹底してこれ!

「だから、お客さんなだけだからわからないの。ごめんね。」

メリィの勘は少し外れた?知らなすぎる、ご主人様のこと。このこは姫じゃないのか?姫に送り込まれた刺客?まぁどっちにしたって、メリィには敵わない。何がって?ご主人様を大切に思う気持ち。絶対に守りたいものは自分じゃなくてご主人様。


「ねぇ、ほんとに知らないの?」

「うん。だって、色んな人とうちの店員、家族ごっことかお店ごっこやってるから。」

「見たことあるけど、お店ごっこ…」
「ね?でしょ。」

二人の、いや、一人と1匹の関係を揺るがす侵入者は許さない。



そう思って強気で微笑んだら、


「めりぃさん、あたし、友達のとこ行くね!!約束してるから。」

友達・・・ハッとした!

そして、彼女が耳元で囁いた。

「もし、刺されても痛くないよね?メリィさんなら(笑)とりあえず、また連絡するね。」

「どういう意味?刺されたら痛いだろうけど、死なないから。メリィ、刺されるの?」

「さぁ?(笑)強がっちゃって…」

彼女は微笑んだ。



神様には嫌われているメリィ。
それだけは自信がある。


ため息は出ない。こんなのはじめから想定内。
空を見上げたら青すぎて一瞬でハッピー。


ねぇ、こんな情景をどう思う?
ドラマチックよね?






生卵投げつけるくらいにしてもらいたいのが本心だけど。
それにご主人様が守ってくれる自信がある♡
愛めり家だから(笑)










☆ラブレター☆


俺にはラッキーアイテムがついている。

めぇじゃない!可愛い猫のぬいぐるみ。

ま、めぇにもらったんだけどな。



「これ、めぇだと思って毎日一緒に寝てね。」


いや、ぬいぐるみと寝るって、俺、大人の男。恥ずかしいだろ。
可愛いけどね、ぬいぐるみは。
でも、一緒に寝ないなんて言ったらめぇはすぐ泣きそうな顔するから、


「おう。」


って言ってあげるんだ。



めぇは見かけによらず女の子らしいとこもある。
悪さをしてもなんか憎めない。
それにめぇはよくラブレターを書いてくれる。
書くのがすきなんだろうな。本当の気持ちかな?



「ご主人様、メリィはご主人様の愛があればしあわせです。」

いやいや、ビールを飲んでる時が1番しあわせそうだけど…

「ご主人様は宇宙一です。」

当たり前だ。

「メリィはご主人様のお家も覚えました。」

いいこだ。

「ご主人様、メリィ、アクアマリンの指輪を買いました。」

俺の誕生石だし。

「今日のマネキンは、ご主人様です。」

間違いない。

「イケメン、素敵、かわいい」

ほめすぎ(笑)

「メリィのそばからいなくならないでね。」

いなくなりません。

「メリィ、子供っぽくてきらいにならないでね。」

大人っぽかったら、めぇじゃない。

「ご主人様、甘えてよ!」

甘えません。



こんな感じ。めぇのラブレターは毎日届く。
色んなめぇがいて面白い。誰にでも同じようなことを言ってるんじゃないかと思ったりするけど、そんなに器用じゃないのもわかってる。それに、めぇは、俺がいないとだめだ。
すぐ泣く。『いなくならないで』ってね。俺はたまに思う。めぇの方が急にいなくなるんじゃないかと。めぇは、心と違うことを言ったりするから、ふと、何もなかったように…
でも、めぇはきっといなくならない。ご主人様の勘。



そんなことを考えながらベッドで横になる俺のおなかの上には、めぇからもらった猫のぬいぐるみが乗ってたりする。寝てる猫のぬいぐるみ、めぇとそっくりなんだよな(笑)


違うのは、静かにおなかの上に乗っていること。
めぇは、寝るときコロコロ転がる。
もぅ…って思いながら、ちゃんと寝てるか確認してる俺って、本当に親みたいだな。




明日のラブレター

「ご主人様、今日も1日ご主人様のことを考えてました。」



はい、知ってます(笑)




☆真っ赤なリボンと可愛い箱☆


ご主人様に出会ってすぐ言ったことがあるの。

「もし、メリィのこといらなくなった時は、可愛い箱にメリィを入れて、真っ赤なリボンをメリィにつけて、『人間のメスです。可愛がってあげてください。』そう書いて、どこかにおいてね。」


冗談みたい?

でも、メリィ、本気でそう言ったの。


きっと、すぐ捨てられると思った…

なぜなら、ご主人様は、

「わかった」

そう言ったから。


メリィ、自分はあまのじゃくでひねって返したりするくせに、相手の言ったことはそのまま真に受けて勝手に傷ついて勝手にへこむ。へこんでもへこんでるなんて普段は言わない。心の中で解決して、そっと姿をくらます。それがメリィ。さらに傷つかないための防衛線。


なのに…

それなのに…

ご主人様には喰って掛かってしまいがちなメリィ。


「もう、メリィのこといらないんでしょ?」

「す~ぐ他のペット見つけるでしょ?」

「全然可愛がってないじゃん」

とか…

今まで言ったことない。ご主人様とペットという関係性が言わせるのかな?ペットは少しばかりわがままでも許されるのを知っているから。



たまに、メリィが反抗したりすると、ご主人様はすぐ

「真っ赤なリボンどこかな?」

とか言うの。いじわるでしょ?


「山がいい?川がいい?」

ってそれ、捨てる場所?


もう・・・


でも、メリィは知ってるの。ご主人様はメリィを捨てたりしない。できないって。
だって、可愛くてしょうがないから。そもそもご主人様がメリィを見つけたときは、可愛い箱になんて入っていなかったし、真っ赤なリボンもつけてなかった。それでもご主人様はメリィをペットに選んだの。そうでしょ?


ご主人様に出会ってメリィが思ったこと。
ご主人様と出会っていない今は想像できない。それは出会わないという選択肢はなかった証拠。
この出会いは運命的に決められていたもの。予想外なものほど、その確率は高いんじゃないのかな。


その話をご主人様にした時、ご主人様はこう言ったの。

「めぇが俺と出会っていない今を想像できないのは、もし、出会っていなかったら、できないことだらけで過去の自分たちじゃ進めなかった今にいるから。でも、出会ったことによって、少しだけできてる今にいる。」



だからね、できるはずないと思っていたこともできている今だからこそ大切にしたい。




それから訂正…



『ツンデレな飼い主とわがままなペットです。相性はとても良いので、一緒にいるだけで周りにハッピーを与えます。飼い主はイケメン、ペットはセレブ、どうかまとめてもらってください。嘘だと思うなら、拾ってみればいいじゃん!!』

そう強気で書いて、一人と1匹まとめて仲良くおしゃれなヒョウ柄の箱にでも入ってケバブかじってビール飲みながら、くだらない話に大爆笑して、お互いの洋服でファッションショーしながら通る人に笑顔振りまいたりすることにしようかな。



ご主人様がいいって言ったらね。

でも、きっと、
「そんなのやだ!めぇと同じ箱なんてうるさくて無理!」

そう言うけど、思ってないから。絶対入るから。文句言いながらも。




だいすきだから、メリィのこと。それにね、メリィが自分以外の誰かに拾われるんなら、ご主人様を超える人じゃないとだめらしいの。

イケメン?お金持ち?

動物のペットは話せないから、ご主人様を選べない。
でも、メリィは話せるの!きっと今は、どんなイケメンや億万長者がメリィのご主人様になりたいって言っても、ノーと言う。メリィは人間だから。
ご主人様といるのが1番楽しい。心地いい。もし捨てられても戻ってきてしまうかも。
ペットには帰巣本能がある。ご主人様が大好き♡



だって、メリィ、わがままだもん。




☆tranquilizer☆


トランキライザーとは・・・
  興奮や不安、緊張を緩和・鎮静する薬。精神安定剤。



めぇが俺に突然言った。

「ご主人様はめぇのトランキライザーなの。」



なんだそれ?

めぇは、たまに、家で泥酔するくらい酒を飲む。
きっと、仕事で嫌なことでもあったんだろうな。
よく泣きそうになりながら俺に愚痴る。


俺に出会う前はどうしてたんだろう…
ひとりで抱え込んで泣いていたのか?

めぇは過去ばかり見ていたから自分のことを考える余裕もなかったのかもしれない。


めぇといると不思議と自分が強くなった気がする。
頼ってくれるから。
守るものがあると自然と強くなれる。


めぇは、俺が慰めるとすぐ元気になって笑う。
さっきまで泣いてたのに…そんなのばっか。


前に、めぇが『ばか』と言われたことを、必要以上に気にしたことがあった。
俺からしてみたら、これまた変な話。だって、俺は毎日のように、めぇにバカバカ言っているのだから(笑)いつもニヤニヤするくせにな。


「ご主人様、今日、メリィ、『ばか』って言われたの…」

「いやいや、めぇ」

「泣きそうだった。」

「そんなこと気にしてんの?」

「うん。」

「だってさ、めぇはばかじゃん。そんなのみんな知ってるだろ?めぇだって自覚してるし、そこが可愛いんだぞ!」

「だって、その人、ホストもばかにしたの。」


あ~!なるほどな。
めぇは、自分がばかにされたことじゃなくてホストがばかにされたことが気に食わなかったのか。
自分の愛するご主人様がホストだから、俺をばかにされた気分になったわけ。


「ホストもばかだよ。」

「ばかは悪くない!」

あ~もう意味わからない(笑)
でも、それがめぇ!

「ほら、じゃあ、めぇも、ホストも…事実言われただけ。気にしすぎだぞ!」

「うん。」

「めぇ!」

「うん?」

「落ち込むな!」

「だって、めぇだってがんばってるし、ご主人様もがんばってる、それなのに…」

「だぁーかぁーらぁー!!!」

「うん?」

「めぇはばか!俺もばか!でもそれがお互い役に立ってるの!だからめぇばかじゃん?」

「ばかだよ。」

「それはほめられてるようなもんだろ。」

「すごいばか…」

「ばかなら難しく考えるな!」

「そっか」

「だろ?」



「もう大丈夫?」

「うん」

ほら!いつのまにか大丈夫になってる。

めぇのいいところ。
俺が慰めたらすぐご機嫌になる!



めぇが一番安心する瞬間を俺は見つけた。本当に最近みつけた。
俺がめぇのことを思いっきりぎゅっと抱きしめたとき。


でもそれは、めぇだけじゃなくお互いの精神安定剤になっている。


めぇは俺だけのトランキライザー。


めぇには内緒(笑)



☆きみがきみでいるだけで☆


「めぇ…めぇはさ、誰かを羨ましいって思ったり、なりたい自分になれなくて苦しくなったりすることないの?」


ご主人様…


「あるよ。たくさんある。」



人生、予想なんてできない。3ヶ月前に今の状況を想像できた?できるわけない。

ただ、メリィは、もし明日死んじゃったとしても後悔しないように生きてきた。だから、やりたいことは全部やる。



ペットというものは意外と理解されにくい。親友ですら、はじめは『信じられない、バカなんじゃない?』と言っていたくらいだから。



メリィはペットをしていることに自信を持っている。それを恥ずかしいなんて思ったことはない。
むしろ、羨ましがられてもいいくらいだと思うの。そう思わせてくれるのはご主人様なのだけど。



ホストのお客様に聞かれたことがある。


「ホストのペットって本当?」

「うん。なんで?」

「ホストに飼われるってどんな気分?」

「しあわせ」

「じゃ、俺のペットになれば?」

「無理」


その人の首絞めたい気分だったけど我慢した。
だってバカなんだもん。


「なんで?今と一緒じゃん?」

「全然違う」

「何が?」

「あなたとは一緒にいたくない(笑)」


そう、メリィがご主人様のペットになった理由、それは本当に単純。
お客様としてお店にやってきたご主人様、このままならただのお客様。ご主人様の『ペットにならない?』というこの提案を拒否したらそこまで。もう二度と会えないかもしれない。でも、メリィは思ったの。一緒にいたいって。ただそれだけの理由。


「そのホストの何がいいの?」

「そんなのいっぱいあるけど…」

「あるけど?」

「ただ一緒にいたいって思っただけ。」

「完敗だな、俺。」


ご主人様と勝負しようとする気がしれないけどね。
だって、ご主人様は宇宙一。



ご主人様がホストをやっていようがいまいが、ご主人様がご主人様ならそれでいいの。


例えば、ご主人様が、メリィのお店に買い物に来て、ホストっぽい服を選ぼうが、メリィの好きな感じの服を選ぼうが、結局はどっちでもいい。何を着ていたってご主人様だから。それが原因で嫌になるなんてことはもちろんない。


ご主人様は、少しだけ強がる。弱いところを人には見せない。
メリィにも、『泣くな!』とよく言う。

でもね、ご主人様、メリィには弱いところも見せちゃうの。泣いちゃうし。
そんなご主人様を愛おしく思ってるんだけど。

いまのまま、そのままのご主人様を愛してるから。

そのままを受け入れられる、それって本当に素敵なこと。
☆地球の女に飽きたところで☆


めぇは本当にばか!!でも、それでいいのに。そのままで。

めぇはそれじゃだめらしい。たまにそういう日がやってきて勝手にへこむ。
堕ちるとこまで堕ちて、ギリギリになってから

「ご主人様、メリィ…」

もっと早く言えよ!そう思う。



女って面倒くさい生き物だと思う。


優しすぎるのはだめとか、かまってほしいとか…
メールの返事が遅ければすぐ何してるの?ってきくし、誰といるの?とか
誰といようが関係ねぇだろ!って思う時もしょっちゅう。
たまに嫌気がさす。




めぇは少し違う。


めぇはいつも言う。
俺に支えられてばっかり…って。
でも、それは可愛いペットなら面倒をみるのはあたりまえ。それに支えようと思って支えてるわけじゃない。あたりまえのことをしてるだけ。それをめぇが支えられてると思ってる。でも、そう感じるならそうなんだろうな。

俺だってめぇに十分支えられえているんだけど…

それをそのまま伝えた。



めぇは俺が見ためぇと自分が見ためぇの評価に差をつけすぎる。例えば、俺がめぇを10で評価したとしてもめぇは自分を6くらい。だから、落ち込む。落ち込む必要なんて何もないのに。だって、そのままのめぇが俺はすきなの。何回もそう言ってる。

めぇは考えるのが下手だ。
それなのに無駄に考えてばっかり!やめろと言っても考え続ける。まったく(笑)
そして、必ず答えを間違える。ハラハラするんだよ。答えを出す前に俺に言え!!

『めぇはご主人様を疲れさせるだけかも…ご主人様は優しいからめぇに何も言わないだけかも…』

はい、これ、めぇの勝手な考え。

そして、ありえない答えを導きだす…

『めぇ、いない方がいいかも…』

なんで、こうなる?
しかもいなくなれないくせに。俺がそばにいなかったら泣くくせに。ば~か!!



ばかばかばかばかばかばか………

いいんだよ。少しできないくらいで。
めぇががんばったり、考えすぎたら、それはありのままのめぇじゃない。
完璧じゃ一緒にいて疲れる。気の抜けた感じが好きなんだ、癒されるから。


地球上の女は疲れる。それを癒してくれるめぇ。
めぇも女の子だけど、めぇは特別。俺のペットだもん!
もしかしたら俺以外がめぇをみたら、そうとうめんどくさい女の子かもしれないな…(笑)


それからめぇを見てるとわかることがある。
めぇには俺しかいない。そんなとこが可愛く思える。



この気持ちは、めぇがご主人様になって、俺がペットになったらめぇにもわかるのかも。
そしたら、めぇは堕ちないんだろうな。
でも、それじゃつまらない(笑)



だからめぇ、次、堕ちるときは

「ご主人様、メリィ、今から堕ちます」

と言いなさい!

堕ちないようにご主人様が手をつかんでてあげるから!!



つづく…