屈折した太陽の反射光
その中で風が舞うから
弛んだ髪が艶やかな彩を帯びた

口元に生えた髭が
私の皮膚に粘膜に突き刺さり
脳が身体が痺れてく

流れ出す愛と液
舐め回すあなたの舌が
調律を狂わせた

沈みかけた理性の中で
息の仕方を忘れたら
胸に抱き寄せて

息の仕方を思い出したら
私はこう言うの

生身の私を愛してくれる
あなたを愛してる
そう言いたいの




過去に埋もれそうなあたしを
神様がいるなら
この痛みを慈悲でえぐってよ

医者でも薬でも治らない
傷口に塩を擦り込む医学なんて
この世に必要なの
教えてよ私に

死ねば楽になるなら
そうしてるさ

一人が嫌なだけ
二人で居るのに一人が
嫌なだけ

分からなくていいから
何も言わなくていいから
私の側に居て手を握ってて

一人じゃ生きていけない
私は駄目な女なんです

弱くて脆い器や人間性しか
持ち合わせてない私の手を
嘘でも何でもいいから
握っていて

一人じゃ生きていけないの





あの日は二人の記念日だった

雨が降ってた気がする
景色が灰色にくすんで見えた
灰色よりもっとずっと
暗かったのかも知れない

彼は気怠そうに
AVが見たいから帰って
そう私に言い放った

荷物を纏め
タイヤを付け替えたばかりの
慣れない車に乗り
バイパスを
アクセルを緩める事なく
滑る様に走らせた

確かにあの日の天気は
雨だった気がする

心に出来た穴が
時頼、緩んだりする時
私はいつも死にたくなるの

それでも生きていたいから
笑ったり泣いたり
世話しない感情に溺れて

ただ、ただ
都合の悪い事を思い出さない
脳みそとほとぼりを求めてる

あの日から私の中で
降りしきる雨は
雨じゃなくなりました