思想は自由だなんて嘘ばっか
秩序と制限で固められた世界で
何が愛だ何が自由だ

下らない
下らない
下らない

私の書く詩が他の何より
下らないのが致命的
言わば死んだも同然だ

ペンを腕に突き刺した
穴が開くまで突き刺した
何度も何度も突き刺した

黒い穴が開いた
インクが滲んで
黒い血と私の血が混ざってく

この痛みが真実で
この痛みだけが救いだった

今じゃ何も感じない
言わば死んだも同然だ

下らない
下らない
下らない




私の人生は私のものではない
所詮他人あってのもの

望んでもいないのに
手放す勇気さえないだなんて
飯を平らげ肥える人間と同じ事

窓際から見える桜が
おどけてる
私を白けさせるのは
他人だけでいい

骨と皮と筋肉さえ
無駄に思う
今からでも遅くない
いつか朽ちる前に
剥いでやるさ

演技して生き長らえるのに
疲れちゃったけれど
演技していない私は
もう遠に不在なのです




傷口をなぞる君のくちばし

深く刺さったまま
深く刺さったまま

滲む夕陽が痛いから
僕も君も夜に
飲み込まれてしまえばいい

窓辺で鳴くカナリヤ
くちばしを突き出して
涎に塗れたカナリヤ
くちばしにボンド

もう見る事のない青い夢が
お気に入り
がんじがらめに巻きつけた
鎖を引きずって歩く夢は現実さ

夢見るカナリヤ
あの日を啄むカナリヤ
いつも窓辺を見てる

カナリヤ
カナリヤ
カナリヤ
カナリヤ

あの日は帰らない